“弱り目に祟り目。”

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 先週も新型コロナ・ウィルスの影響によるリスク・オフの流れは変わらず、17日~18日に予定されているFOMC.を前にしてFRB.が果敢に0.5%の利下げを行ったにも拘わらず、株安&債券高(金利安)の動きは止まらない。
 
金曜日のニューヨーク市場でダウ30種平均株価は25,864.78ドルで引け、つい先日3万ドルの大台を突破するのも時間の問題と言われた事が嘘の様な動きとなった。

安全資産である米国債券の買いの動きも凄まじく、同じく金曜日終値ベースで10年物債券利回りは0.773%、30年物債券利回りは1.296%の史上最低レベルで引けた。

当然円も買われ、あれよあれよと言う間に一時105円の大台を割った後105.35で越週することとなった。

ニューヨーク市が非常事態宣言を発令したりイタリアが北部地域を封鎖するなど一向に新型コロナ・ウィルスが収まる気配は無く、週明けの動きが注目されたが週末に新たな衝撃的なニュースが駆け巡った。
石油輸出国機構(OPEC)プラスの会議においてロシアの反対により減産強化で合意に至らなったことを受けて、サウジアラビアが日量1000万バレルを超える増産を計画し、同時に価格を下げると発表してWTI.原油先物価格が急落し30ドルの大台を割り込んだ。

市場がオープンする月曜早朝の大証、サイメックス夜間取引で日経平均先物価格が2万円を割り込み、又CME.NY.ダウ先物市場でダウ先物価格が1000ドル以上の下げを記録しており、波乱の動きを予感させた。

案の定ドル・円相場は104.40で窓を開けて始まり、一時高値104.58を付けたが10時半過ぎに突然急落が始まり、ほんの20分間に3年4ヶ月ぶりの安値となる101.54まで下げた。

104円、103円、102円の大台に目立った買いオーダーは無く、薄商いの内にあっと言う間に値を下げた感が有る。

流石に101円、102円台では買い戻しが入り、正午過ぎに戻り高値103.05を付けたが頭は重い。

先週も述べたが今回のリスク・オフによる金融市場の震撼がコロナ・ウィルスによるものである限り、暫くはこの流れは変わるまい。

其処に降って湧いた様な原油価格暴落のニュースは正に“弱り目に祟り目”と言う感じである。
米シェール油田やカナダのオイルサンド油田などの採算割れが懸念され、ニューヨーク株式市場での更なる株価下落が予想される。

午後3時現在の諸価格を見てみよう。

1,050.99 円安の19,698.76円で引けた日経平均株価はサイメックスで更に安い19,595円で取引されている。
WTI.原油先物は29.56ドルで、相変わらず30ドル割れ。
上海総合指数は-70.37ポイントの2,964.14。
NYダウ先物は-1,199.00ドル安の24,590.00で取引されており、今晩のニューヨーク市場での更なる下げが懸念される。

米国債券10年物利回りも午後3時現在金曜日の終値から0.248%下落して0.525%で取引されている。

今朝がた発表された我が国の昨年第四四半期のGDP.改定値は速報の-6.3%から-7.1%に下方修正され、予想される2020年第一四半期のマイナス成長から鑑みて我が国の景気後退は明白でどんどん円高に成るとも思えないのだが此処に来ての“祟り目”により何処まで円高が進むか分からず、値ごろ感でドル買い&円売りに走るのは甚だ危険であろう。

ドル・円相場は2017年以来3度105円割れを見て直ぐに値を戻し、105円~115円が円にとって居心地よいレンジと思われていたが、今回はそうも行くまい。

ナイフは依然として落下中である。


此処でふと気に成るのは109.50から、110円、111円、そして112円のレべルまで執拗にドルを買い上げていたGPIF.=(年金積立金管理運用独立行政法人)の動向である。
先週も日経新聞が4月から始まる新年度からアロケーションを変えて外債保有比率を引きあげると報道し、円高阻止要因となると見ていたのだがどうも様子がおかしい。

米国債券利回りと株価の下落、そしてこの急激な円高で予定通りのアロケーションは出来ないのではなかろうか?

来週のレポートでそこら辺を調べてご報告したいと思っている。


取り敢えず先週の戦略同様、落ちるナイフをわざわざ掴もうとする必要は有るまい。
落ちる所まで落とせばいい。

周りを見渡すとこの急激なドル安&円高の流れを変えるほどのドルの買い戻しが出来る様なドル・ショート&円・ロング(ドルを売って、円を買っている。)のポジションを持っているプレーヤーは居ない。
同時にこの急激な動きの中、ドル・ロング&円・ショート(ドルを買って、円を売っている。)のポジションを持っていたプレーヤーが奇麗に抜け出せたかも定かではない。

因みに先週3月3日の時点でシカゴ・IMM.そして我が国個人投資家はドル・ロング&円・ショートのポジションを保有していた。
当日の終値は107.10であった。


コロナ・ウィルス騒ぎが収まるまでは、まさかの100円割れも視野に入れておくべきか?

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