「日米のコロナ対策に注目」 外為トゥデイ 2020年3月10日号

FXと外国為替の分析に役立つレポート「外為トゥデイ」を公開しています。グラフを使った解説など、FX初心者にもわかりやすい工夫が満載。これでFXのニュースが自分で読めるようになる!?外為どっとコム総合研究所。

目次

▼9日(月)の為替相場
(1):原油急落 6日終値を下回る水準で取引スタート
(2):日経平均下げ幅1000円超 瞬間的に円急騰
(3):欧州市場でも株価大幅安
(4):制度創設以来初の「サーキットブレーカー」発動

▼9日(月)の株・債権・商品市場&外為注文情報

▼ドル/円の見通し:
市場に落ち着きが戻るか

▼本日の注目イベント

9日(月)の為替相場

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(1):原油急落 6日終値を下回る水準で取引スタート

前週末にサウジアラビアが原油の増産を表明した事で時間外のNY原油(WTI)が急落。石油輸出国機構(OPEC)プラス会合で協調減産協議が決裂した事を受けて、OPECの盟主であるサウジアラビアが方針を大転換したため、値下げ競争が激化するとの見方から原油に売りが殺到した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて米NY州が前週末に非常事態宣言を発動した事も不安視され、NYダウ先物が1000ドル超下落する中、ドル/円やクロス円は6日終値を下回る水準で取引がスタートした。

(2):日経平均下げ幅1000円超 瞬間的に円急騰

日経平均株価の下げ幅が1000円を超え、リスク回避ムードが一段と強まる中、瞬間的に円が急騰。ドル/円で103.00円付近のストップロスが発動され、円買いが加速したとの見方や、メキシコペソ/円や南アフリカランド/円などの資源国・新興国通貨のクロス円でロスカットが連鎖的に発生した事で円高に拍車がかかったとの見方が出ていた。

(3):欧州市場でも株価大幅安

欧州市場でも株価が大幅安となり、独10年債利回りは過去最低水準の-0.90%前後まで低下。一方で、新型コロナウイルスの感染者が大幅に増えたイタリアの10年債利回りは大幅に上昇(価格が下落)した。こうした中、ユーロ/円は不安定な値動きとなった。

(4):制度創設以来初の「サーキットブレーカー」発動

NYダウ平均の下げ幅は寄付き直後に2000ドル安を超えた。S&P500は下落率が7%を超えた事で2013年の制度創設以来初となる「サーキットブレーカー」が発動され、全ての株式の取引が停止された。これを受けて円が再び急騰。ドル/円が2016年9月30日以来の101.17円前後まで下落した他、ユーロ/円やポンド/円も年初来安値を更新した。しかし、直後に「日銀レートチェック」の噂で円が売り戻されるなど神経質な値動きとなった。なお、豪ドル/円は、米10年債利回りの大幅低下により豪米金利差がプラスを回復した事などから底堅く推移した。

9日(月)の株・債権・商品市場&外為注文情報

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ドル/円の見通し:
市場に落ち着きが戻るか

昨日のドル/円は、終値ベースで約2.8%下落。104円、103円、102円の節目を次々に割り込むと一時101.10円台まで下値を切り下げて2016年9月30日以来の安値を更新した。株式や原油などのリスク資産がパニック的な売りで下落した一方、安全資産とされる米国債に買いが殺到し、長期金利が低下する中、為替市場では安全通貨である円が上昇した。なお昨日は、日経平均株価が前日比5.07%安、独DAX指数は7.94%安、NYダウ平均は7.79%安となり、NY原油(WTI)は24.6%安だった。また、米10年債利回りは一時0.31%台に低下して過去最低金利を記録した。

本日は、日本政府が新型コロナウイルス感染症対策本部の会合を開き、緊急対応策の第2弾をまとめる見通しの他、トランプ米大統領は新型ウイルスに対応するための経済措置について記者会見を行う予定となっている。これらを受けて市場に落ち着きが戻るかが焦点となろう。また、本日は米大統領選挙の予備選がアイダホ州やミシガン州などで行われる。大勢判明は日本時間明日の午前になると見られるが、民主党予備選で左派のサンダース候補が支持を回復すれば市場の混乱が深まる可能性もあるだけに注目したい。

本日の注目イベント

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