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「まさにパニック相場 ドル/円は101円台から7円上昇 」変動率・スワップポイント累計・取引高ランキング 2020年3月9日~3月13日

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外為どっとコムの取引口座『外貨ネクストネオ』の一週間の取引データ「変動率」「スワップポイント累計」「取引高」をランキング表示した。

集計期間:
2020年3月9日から3月13日の営業日

▼変動率ランキング
変動率ふたケタの通貨ペアが3つも


▼スワップポイント累計ランキング
ユーロ/トルコリラが首位を奪取


▼取引高ランキング
メキシコペソ/円が2位に上昇

変動率ランキング:変動率ふたケタの通貨ペアが3つも

期間中の為替相場は、先週にも増して強烈な値動きを記録した。そんな中、最も変動したのはロシアルーブル/円で、変動率は15.10%となった。2位のメキシコペソ/円は14.72%、3位の南アフリカランド/円は12.43%で、3通貨ペアがふたケタの変動率となりいかに凄まじい変動であったかが数字でもわかる。

週末に産油国間での原油減産交渉が決裂、サウジアラビアが原油の増産を表明したことでNY原油が急落した。今や世界有数の産油国となったアメリカのシェールオイル産業への打撃が意識され米株の大幅下落、そしてドル安の引き金となった。ドル/円は9日の東京時間に101円50銭台を記録した後は、NY時間に入り101円10銭台まで進んだ。産油国であるロシアは原油安を仕掛けた側だが、ルーブル/円は一時1円20銭台をつけ、ルーブル安が進行した。 

南半球通貨の2通貨を見ると、豪ドル/米ドルが9.17%の変動(全体の5位)、NZドル/円が8.78%の変動(全体の6位)で、こちらも大荒れだった。豪州中銀は3日に過去最低の規模の0.50%へ利下げしたが、その後も豪ドル安が止まらなかった。NZドルも下落が続き、NZ中銀は16日の臨時会合で利下げを決めている。

ドル/円は変動率7.24%と前回(3.41%)から約2倍の変動幅となった。9日に101円を付けた後は値を戻し、週末に108円40銭台まで上昇するという、7円を超える値動きを演じ11位となった。

集計期間中、2%を超える変動があったのは集計対象30通貨ペアのすべてだった。その内3%以上の変動幅を記録した通貨ペアは29通貨ペアだった。

順位 通貨ペア 変動率 高値 安値
1 RUB/JPY 15.10% 1.494 1.298
2 MXN/JPY 14.72% 5.166 4.503
3 ZAR/JPY 12.43% 6.72 5.977
4 NOK/JPY 9.44% 11.14 10.179
5 AUD/USD 9.17% 0.66847 0.61231
6 NZD/JPY 8.78% 66.627 61.252
7 EUR/NZD 7.79% 1.9108 1.77275
8 GBP/USD 7.63% 1.31998 1.22641
9 AUD/JPY 7.52% 69.174 64.334
10 NZD/USD 7.32% 0.64474 0.60078
11 USD/JPY 7.24% 108.494 101.174
12 HKD/JPY 7.23% 13.95 13.009
13 EUR/AUD 6.52% 1.82013 1.70871
14 AUD/CAD 6.35% 0.90582 0.85176
15 CNH/JPY 6.13% 15.434 14.543
16 CAD/JPY 6.09% 78.37 73.87
17 GBP/AUD 5.76% 2.07647 1.96338
18 TRY/JPY 5.63% 17.237 16.319
19 SEK/JPY 5.62% 11.248 10.649
20 SGD/JPY 4.72% 76.613 73.159
21 GBP/JPY 4.55% 137.206 131.234
22 EUR/GBP 4.49% 0.90452 0.86562
23 USD/CHF 4.23% 0.95684 0.91804
24 EUR/USD 3.97% 1.14931 1.10544
25 USD/TRY 3.96% 6.3325 6.0912
26 CHF/JPY 3.79% 113.676 109.529
27 EUR/JPY 3.61% 120.314 116.125
28 AUD/NZD 3.57% 1.05172 1.01546
29 USD/CAD 3.53% 1.39947 1.3517
30 EUR/TRY 2.52% 7.092 6.9176

スワップポイント累計ランキング:ユーロ/トルコリラが首位を奪取

期間中のスワップポイントを合算した本ランキングは、ユーロ/トルコリラが前回1位のロシアルーブル/円をかわし、首位に輝いた。なお、16日にアメリカをはじめ主要国で利下げが発表されており、今後高金利通貨との金利差拡大によるスワップポイントの変化が起きてきそうだ。

※MXN/JPY、ZAR/JPY、HKD/JPY、CNH/JPY、NOK/JPY、SEK/JPYは10万通貨あたり。RUB/JPYは100万通貨あたり。左記以外は1万通貨あたりのスワップポイントにて算出。
※前週終値に取引数量を掛け合わせた取引残高に対してのスワップ合計

順位 通貨ペア 売買区分 スワップ合計 円 取引保証金
1 EUR/TRY 1666 49,000
2 RUB/JPY 1050 100,000
3 USD/TRY 952 44,000
4 CNH/JPY 600 70,000
5 ZAR/JPY 560 30,000
6 MXN/JPY 550 30,000
7 EUR/NZD 378 49,000
8 EUR/USD 336 49,000
9 USD/CHF 310 44,000
10 USD/JPY 241 44,000
11 EUR/GBP 163 49,000
12 GBP/USD 161 57,000
13 TRY/JPY 152 8,000
14 CAD/JPY 145 33,000
15 AUD/USD 108 29,000
16 NZD/JPY 98 28,000
17 GBP/JPY 84 57,000
18 AUD/NZD 83 29,000
19 HKD/JPY 70 60,000
20 NOK/JPY 70 50,000
21 SGD/JPY 70 32,000
22 EUR/AUD 68 49,000
23 AUD/JPY 65 29,000
24 CHF/JPY 23 46,000
25 AUD/CAD 0 29,000
26 EUR/JPY 0 49,000
27 USD/CAD 0 44,000
28 GBP/AUD -22 57,000
29 NZD/USD -30 28,000
30 SEK/JPY -50 50,000

取引高ランキング:メキシコペソ/円が2位に上昇

期間中の取引高ランキングは、メキシコペソ/円が2位に入り、豪ドル/円を追い抜いた。メキシコペソは期間中の変動率2位で、期間を通して上値が重かった。ちなみにポンド/円は毎週1つづつ順位を落としている。元来ボラティリティの高いとされるポンドを凌駕する、大きな変動が続いていることになる。

順位 通貨ペア 前回順位
1 USD/JPY 1
2 MXN/JPY 4
3 AUD/JPY 2
4 GBP/JPY 3
5 EUR/JPY 6
6 EUR/USD 5
7 ZAR/JPY 7
8 TRY/JPY 8
9 NZD/JPY 10
10 GBP/USD 9
11 EUR/AUD 11
12 AUD/USD 12
13 CAD/JPY 14
14 GBP/AUD 16
15 CNH/JPY 13
16 NOK/JPY 18
17 EUR/GBP 15
18 RUB/JPY 21
19 USD/CHF 19
20 CHF/JPY 17
21 NZD/USD 20
22 EUR/TRY 23
23 USD/CAD 24
24 EUR/NZD 22
25 AUD/NZD 29
26 SEK/JPY 28
27 HKD/JPY 26
28 USD/TRY 25
29 AUD/CAD 27
30 SGD/JPY 30

まとめ

集計週は、新型コロナウイルスに加え原油価格の急落によるマーケットの混乱が為替市場に大きな影響を及ぼした週だった。

今週予定されていたFOMCと日銀政策決定会合は、前倒しで開催となり、FOMCは政策金利を0.00から0.25%とした。日銀もまた年間のETF買い入れ目標を12兆円へ増額するなど緩和姿勢を示している。

19日に、トルコ、南アフリカ、またロシアの金利発表が予定されており、先進国中銀に追随した利下げとなるのか注目だ。

連日の新型コロナウイルスについて、イタリアでの死亡者数が多く欧州経済全体への影響が懸念されている。引き続き関連報道には注意したい。

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