お手上げ状態、数少ない好材料は

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総括

お手上げ状態、数少ない好材料は

通貨最下位、株価7位

予想レンジ 南アランド円 5.3-6.3

(ポイント)
*ムーディーズに続きフィッチも格下げ
*通貨安で株価は上昇
*3月民間購買担当者景気指数(PMI)は悪化
*ロックダウン実施
*通貨は年初来最弱
*直接投資が減少、海外投資家は株式を売り越した
*中銀は国債購入を開始、流動性を供給
*BMWに続きトヨタに続きも工場稼働を停止した
*政策金利は予想を上回った下げ幅となった
*中銀は成長見通しを下方修正
*4Q・GDPはマイナス成長でリセッション入り
*電力大手のエスコム社、南アフリカ航空ともに財政難
*12月と2019年は貿易黒字
*南アの最大貿易相手国は中国
*中銀はランドの平均的な水準を1ドル14.5としている

(市況、ムーディーズに続きフィッチも格下げ)
 年初来では最弱通貨だ。低成長とリセッション、財政赤字拡大、停電、ジャンク債への格下げにコロナウィルス感染が加わった。ムーディーズのジャンク債への格下げに続き、既にジャンク債格付けとしているフィッチがさらに格下げした。フィッチは、南アフリカの外貨建て発行体デフォルト格付け(IDR)をジャンク債級の「BB+」から「BB」に引き下げた。格付け見通しは「ネガティブ」。フィッチは格下げについて「公的債務の安定化に向けた明確な道筋が示されていないことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大で公的財政と経済成長が影響を受けると予想される」と指摘。南ア経済は2020年は3.8%のマイナス成長に陥るとし、財政赤字の対国内総生産(GDP)比率は今年度、11.5%に上昇するとの見方を示した。
南ア財務省はフィッチによる格下げを受け、軟調な経済成長のてこ入れに構造改革を実施する方針を表明。ムボウェニ財務相は「政府は新型ウイルスによる影響の最小化に最善を尽くしており、経済成長を押し上げ、公的財政を持続可能な軌道に乗せるための対策を導入している」とする声明を発表した。

(指標も悪化)
 3月の民間購買担当者景気指数(PMI)は44.5で、2月の48.4から低下し、統計開始以来最低水準となった。数少ない好材料は、原油高が資源高に繋がるという期待から株価が先週3.85%上昇したことだ。武漢が再開し景気回復へ歩みを進める中国にも期待したい。

(IMF支援要請は最後の手段=財務相)
ムボウェニ財務相は、新型コロナウイルス対策としてIMFに金融支援を要請するのは、他のあらゆる手段がなくなった場合に限るとの見方を示した。
 南アは3月27日から、原則として国民に自宅待機を要請し、ほとんどの経済活動を停止するロックダウン(都市封鎖)を21日間実施する態勢に入った。同国では新型コロナ感染者数が1300人を超えている。一方で深刻な景気後退に突入するのはほぼ間違いない。
こうした中でムボウェニ氏は「われわれがIMFや世界銀行に支援を打診するとすれば、それは(政府による)衛生介入の財源が枯渇してしまった事態だけだ。最初に要請するのは世銀となるだろう」と語った。
 ムボウェニ氏や南ア政府は、IMFに金融支援を仰ぐことに消極的な理由として、厳しい歳出制限を課せられる点も挙げた。南アは世界屈指の手厚い社会福祉制度を設け、これが与党・アフリカ民族会議(ANC)にとって有権者にアピールする目玉の1つとなっており、IMFの支援を受けると福祉に十分な財源を配分できなくなる恐れがある。

(大統領発言)
 ラマポーザ大統領は3月30日国内の新型コロナウイルス感染者が同日時点で1,300人を超えたことに触れ、引き続き食品などの生活必需品や医療品・サービスの購入以外の外出を控え、残り17日間も自宅に待機するよう国民に呼びかけた。その上で、今後政府は感染拡大防止に向けて、1万人体制で各家庭を訪問し、スクリーニング・検査・症状確認などを行うと発表した。また、大統領は3月27日にムーディーズが南アの長期債務を「投資不適格級」に格下げしたことは南ア経済に負の影響をもたらすものの、政府は新型コロナウイルスへの対応の手を緩めないと述べた。


(2月の貿易収支は改善)
 2月の貿易収支は141億5000万ランドの黒字。1月改定値は27億2000万ランドの赤字だった。予想は20億ランドの黒字だった。輸出は自動車等が伸びて8.6%増、輸入は中国を中心に7.9%減少した。

テクニカル分析(ランド/円)

週足。ボリバン下限を下抜いて、なお上ヒゲ長しで下落

 日足。ボリバン下限下抜き。4月2日-3日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
 週足。3月23日週はボリバン下限を下抜いているのに上ヒゲ長い。先週の下げに繋がった。3月23日週-30日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足。3か月連続陰線、今月も陰線でボリバン下限以下で推移。1月-2月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、16年-18年、16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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喜望峰

最近の南ア株価は回復中

 原油価格の上昇が資源高に繋がる連想やランド安で回復

 

 

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