原油高で反発、OPECプラスの減産合意は一部で落胆

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総括

原油高で反発、OPECプラスの減産合意は一部で落胆

予想レンジ 4.3-4.8
 
(ポイント)
*原油高で一息つくもOPEC減産幅は不十分との声もあり
*CPI低下、鉱工業生産減少
*経済対策打ち出されるも不評
*2020年GDPは4%から10%減少予想まで
*中銀のペソ安対策開始
*S&Pは格下げ
*FRBとの通貨スワップも活用
*大統領支持率が急落
*3月製造業PMI悪化
*ペソは2月の通貨首位から最下位へ陥落
*コロナ不況対策で緊急利下げ
*2月21日の弊誌でメキシコペソ売りの推奨
*2020年成長見通しはマイナス4%(CS)
*2月CPIは上昇
*コロナウィルスによる原油価格下落は産油国のメキシコに打撃
*4Q・GDPは確報値でマイナス成長となりリセッションへ
*最近の経常収支、貿易収支は黒字である
*USMCAでの自動車輸出はコスト高となる
*トヨタやソフトバンクもメキシコへ追加投資
*2019年のGDPは10年ぶりのマイナス成長
*2019年は20年ぶりの貿易黒字

(久々の4連続陽線、原油高・ペソ高は続いたがOPECの決定は)
 久々の4連続陽線。ペソの下落は新型コロナウィルスは世界各国共通の弱い材料であったが、それ以前にメキシコ経済がリセッションに陥っていたことや、原油価格の急落で、さらにペソ下落が加速し、2月は世界最強通貨の地位にあったペソが、現在は南アランドと最弱通貨の地位を争っている。ただ今週は4連続陽線となっている。4月2日にトランプ米大統領が、原油の協調減産を巡りサウジアラビアとロシアの間を仲介したことを明らかにし、両国が日量100万-1500万バレルの減産に踏み切る可能性があるとの見通しを示したことで原油価格が上昇し、産油国のペソも上昇した。ただ昨日の「OPECプラス」会議では、市場で勝手に高まっていた2000万バレルよりも小さい1000万バレルでの合意との報道があり、原油が下落した。まだペソへの影響はないが気をつけたい。

(指標弱い,CPI、鉱工業生産)
 3月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.25%上昇し、2月の3.7%から上昇幅が縮小した。エネルギー価格下落と政府補助金削減に押し下げられ、メキシコ中央銀行のインフレ目標の3%に近づいた。
 2月鉱工業生産は前年比1.9%減で前月の1.6%減から悪化した

(成長見通し)
 メキシコ経済は新型コロナウイルスの感染拡大と国際原油価格の大幅下落で打撃を受けており、今年の国内総生産(GDP)は10%減少すると予想するアナリストも出ている。
メキシコペソは今年に入り、対ドルで28%前後下落している。
 中銀は最近の経済への衝撃で金融政策の緩和余地は限られていると警告しているが、インフレが減速すれば追加利下げ余地が生まれる可能性があるとみられている。

(大統領、新興国向け「マーシャルプラン」を呼び掛け)
 ロペス・オブラドール大統領は、新興国の新型コロナウイルス対策を支援するため、国際金融機関が新たな「マーシャルプラン」(復興援助計画)の策定を支援すべきだと表明した。「IMFからは何も話が出ていない。世界銀行からも何も話が出ていない。援助・支援の発表がない」と述べた。大統領は、新興国向けの支援は「一方的な融資」ではなく「開発協力」の形で行うべきだとも主張した。
マーシャルプランは第2次世界大戦で被災した欧州諸国を支援するため米国が1948年に開始した復興援助計画。スペインのサンチェス首相も、新型コロナ感染拡大による打撃から欧州が回復するにはマーシャルプランのような枠組みが必要だとの認識を示している。
 
(新型コロナ対応の経済対策発表 不十分との批判)
 ロペス・オブラドール大統領は、経済を新型コロナウイルス危機から脱却させる対策を打ち出し、貧困救済と雇用創出に務めると明言した。ただ、米欧などのような大規模な対策を要望する声が高まるなか、財政規律を重視する姿勢も示したため、対策は不十分との批判もでている。今後9カ月で200万人の雇用を創出するとともに、中小企業と住宅融資を後押しすると表明した。一方で、債務を避けるため公共部門の緊縮を強化すると説明。対策の照準を「最も弱い立場にいる人々」に合わせ、財政安定化基金と公的信託の現金を財源に活用するとした。
 大統領は、「この危機は一時的、一過性のものであり、事態はじきに正常に戻る。われわれは新型コロナを克服し、経済を再度活性化する」と述べた。
 ただ大統領が検討しているメカニズムは、この種のリセッションへの対策としては、まったく不十分という声も強い。

テクニカル分析

久々の4連続陽線、原油価格の行方は

 日足、4連続陽線。4月6日-8日の上昇ラインがサポート。3月27日-4月9日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
 週足、漸くボリバン内へ戻る。3月23日週-30日週の下降ラインを上抜く。2月17日週-24日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足。19年10月-12月の上昇ラインを下抜く。1月、2月は上ヒゲが長く3月は急落。ボリバン下限下抜く。今月は若干戻すが、まだボリバン下限以下。
 年足。16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

コロナ・ビール生産停止

 メキシコのビール大手グルポ・モデロは4月3日までに、主力の「コロナ」などのビールの生産を今月5日から一時停止すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大を受けてメキシコ政府が3月末、不要不急の経済活動の停止を含む衛生上の緊急事態宣言を出したことに伴う措置と説明している。同社は世界約180カ国にビールを輸出している。

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