「パニックモードから秩序あるリスクオフへ」エミン・ユルマズ 新型コロナショック

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「パニックモードから秩序あるリスクオフへ」

新型コロナウイルスによる世界経済の混乱が継続していますが、市場は一時期のパニック状態から脱したように見えます。リスクオフ自体は継続しているものの、過度なリスクオフから秩序あるリスクオフに移行したと言えるでしょう。一方で先行きについての不透明感が強く、パンデミックの収束時期が分からないので、足元のマクロ指標が解釈しにくいのが現状です。この一ヶ月メディアからたくさんの取材を受けましたが、よく聞かれる質問の一つは「どのマクロ指標を見ればいいですか?」でした。実は現時点でもっとも意味のある指標は各国の感染者数の推移だと考えています。米国より先に感染拡大したイタリアやスペインのような欧州諸国で感染拡大が天井を打ったかどうか次第で世界経済がどの時点で正常化できるのか見えてくると思います。幸いなことに欧州は最悪期脱しつつあります。
それでは市場の今後の動きはどうなってしまうのでしょうか。今回の日本株の下落を過去の下落幅と比べたのは下の表です。下げ幅としては1990年のバブル崩壊の第一波と1949年のドッジデフレに似ています。しかし、下げのパターンとしてはリーマンショックとブラックマンデーに似ているのではないかと考えます。

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1987年に起きたブラックマンデーの時に日経平均は約21%下げましたが、半年間で最高値を更新しました。一方で米株は32%下げ、高値更新するのに2年間かかりました。しかし、1990年に冷戦終結と共に日本株が長期にわたる調整相場に入り、日本株から米株に主役が変わりました。私はコロナショックをキッカケに1990年代と逆のことが今からおきると予想しています。米中新冷戦の開始と共に主役が米株から日本株に代わり、日本株は今後5年間で45000円まで上昇すると考えます。1980年代後半の原油安は日本経済に活気をもたらし、日本株のバブルつくった原因の一つと言われています。昨日行われたOPEC+の会合から大幅な減産合意が出ても結局原油価格は下がりました。私は原油価格についても、80年代後半同様に中長期にわたる原油安が続き、それが日本経済に活気をもたらすと考えます。

f:id:gaitamesk:20191205123319p:plain エミン・ユルマズ氏
エコノミスト 為替ストラテジスト
複眼経済塾株式会社 取締役・塾頭
トルコ・イスタンブール出身。16歳で国際生物学オリンピックに優勝。翌年日本に留学し、1年後に東京大学一類に合格。 東京大学工学部卒業。同大学院にて生命工学修士を取得。 卒業後、野村證券に入社し、M&Aアドバイザリー業務、機関投資家営業業務などに従事。 2015年に四季リサーチに入社、2016年に複眼経済塾取締役・塾頭に就任。 現在、トルコ国立報道機関アナトリアンエージェンシーの専属アナリストも務めている。
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