前向きな兆しを感じた投資家が行動

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総括

前向きな兆しを感じた投資家が行動

ドル円=105-110、ユーロ円=114-119 、ユーロドル=1.06-1.11

通貨ごとの注目ポイント

*円通貨首位、株価9位、市場の混乱は一旦落ち着く、本日は貿易統計
 新型コロナウィルス感染による経済停滞で財務状況が悪化し格下げされる国や企業が増えてきた。英国、南アフリカ、メキシコ、トヨタなど日本企業などだ。また豪、イタリア、米国のCLO債券には格下への警戒感が増している。コロナウィルス発症から2か月経って格付け会社も事態の詳細を把握し格下げに踏み切ったのだろう。過去に起こった金融危機では、格下げが実施されれば一旦事態が落ち着く。詳細がわかり、あとは救済資金をつぎ込み、救済される方は緊縮経済ヘ進む。過去の中南米危機、ギリシャ危機やリーマンショックなどもこういう手順で事態が改善していった。今回も同じようになると思う。もちろん感染がいつ収束するかはわからないが、ワクチンなどの開発も進んでいるし、効果のある薬の治験も進んでいる。
 欧米の感染者数も増加数のペ―ス鈍化がみられる。それゆえに世界の株価の回復も最近は見られている。感染の予防策も理解されてきている。極端だがマスクではなく身体全体を包み込むような機能的なスーツが開発されれば、経済活動だけでなくイベント業界も動けるようになる。人類の英知で前に進めば、少しづつ明るさが戻りリスク選好となるのではないか。心配なのは、治療等の設備が整っていない新興国である。歴史的みれば新興国にありがちな通貨安、金利上昇となっている。
 さて円は3月は乱高下があったが、やはり2017年から続いている小動きの流れは変わらない。貿易収支が均衡しているからだ。投機筋では相場は動かせないし、投機筋というものがどれくらいの取引高を持っているかは誤解がある。一時的にも相場を動かせる力は投機筋にはない。貿易収支が均衡している限り、季節的なリーズ&ラグス(例えば夏野円高、秋の円安)での歪みはあるが、全体的には大きくは動かない。腹八分目、六分目で取引を完了していきたい。早速、本日は3月貿易統計の発表がある。

*米ドル通貨3位、株価(NYダウ)8位、前向きな兆しを感じた投資家が行動し始めた米国
 コロナウィルス抑制より先に市場が回復した。経済指標はまだまだ大幅悪化している。ただそれはどこの国でも起きていることなので、ドルが大きく下落するわけでもない。株価は急回復している。ナスダックは終値ベースで2月20日の高値と3月23日の安値の半値(8338あたり)を越えている強さだ。NYダウは漸く半値に到達したところだ(日経平均は半値まであと一息)。
 株価の上昇要因としてはIT産業の活用度が高まったこと、トランプ大統領が三段階の「経済活動再開指針」を出したこと、感染者数の増加ペースが縮小していること、レムデシベルなどの治験が進んでいることが取り上げられる。依然、非接触経済は続くが、それへの国民の対応の慣れもあり、感染抑制への行動や少々の経済活動再開が進み始めているのだろう。兆しを感じた投資家が行動に出始めている。
 一つ心配なことはムーディーズが格付け対象とするローン担保証券(CLO)債券のうち、約19%に相当する220億ドルについて格下げの可能性があると発表したことだ。サブプライムローン程の規模はないが、いつものように大げさな報道で一時的な波乱はあるかもしれない。
 民主党の候補はバイデン氏に決定した。トランプ大統領にとってはサンダース氏より手ごわい相手であるだけに、景気回復へ向けてなりふりかまわぬ政策を出す可能性があり、それは市場には短期的にはポジティブなものとなる。

*ユーロ通貨5位、株価11位(DAX)、少し前進、コロナ債発行も含め
 マクロン仏大統領は「EU加盟国は共同債の発行を担うファンドの設立以外に選択肢はない。そうしなければイタリアやスペイン、フランスでのポピュリストの台頭につながりかねない」と警告した。今週のEU首脳会議に向け、この動きが加速する可能性がある。バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁も「今はこの件について議論する適切な時期に来ている」と同調した。独などの反対はあろうがEUがさらにまとまるきっかけになるかもしれない。
 さてメルケル独首相は、コロナウイルス感染拡大抑制策について、5月4日から段階的に緩和していく方針を発表した。ただ状況はなお「脆弱」とし、注意が必要との見解を示した。 メルケル首相は「小さな一歩ではあるが、前進している」と表明。ただ「状況は脆弱で、喜び勇むのではなく、むしろ慎重に対応する必要がある」と述べた。
その上で、1人の感染者が何人に感染させるかを示す「基本再生産数」はドイツでは現在は「1」近辺になっていると指摘。この数値が「1対3」になれば独の医療システムは6月に崩壊するとし、崩壊時期は「1対2」なら7月、「1対1」なら10月になるとの推測を示し、「どれだけ余裕がないか一目瞭然だ」と述べた。ショルツ財務相は「われわれは現在ニューノーマル(新常態)にあり、新型ウイルスに対するワクチンと治療薬が開発されるまでこうした状態は続く」と述べた。

*ポンド通貨6位、株価13位、封鎖措置解除はいつか
 英予算責任局は新型コロナウイルス感染拡大抑制策により、英経済は4-6月は35%のマイナスに陥り、失業率は10%に上昇するとの試算を示した。政府の財政赤字は2020/21会計年度は2730億ポンドに膨れ上がると予想。従来予想の5倍の水準で、対GDP比率は14%と、第2次世界対戦以来の大きさとなる。公的的債務の対GDP比率については、20/21会計年度中に100%を超える可能性があるとした。
 これは他のどこの国も取らざるを得ない政策なので致し方ない。為替相場との相関関係は強くないだろう。相関関係があるとすれば、英経済の封鎖措置が長引くかどうかにかかっている。コロナウイルスによる死者数は英国で1万2000人を超え、当初は欧州で最初に封鎖措置を解除する国となる見込みだったが、今は最後の方になる可能性が高いようだ。
 その中でEU離脱交渉が続く。離脱後の将来的な関係に関する交渉を3回に分けて実施することで合意したとの共同声明を発表した。6月には進捗状況の確認のため高官級会議を開く。交渉はテレビ会議で行われ、4月20日、5月11日、6月1日から始まる1週間にわたって行われる。英ポンドがユーロより強くなるとすれば、ユーロ圏内でコロナ債と言われる共同債発行の道が閉ざされ、ドイツなど北ユーロ諸国とイタリア、スペインなどの感染被害が大きかった国との軋轢が高まり、避難通貨としてポンドが買われると気だろう。

*豪ドル通貨8位、株価10位、30年ぶりのリセッション見通しでも豪ドルは落ち着くだろう
 3月後半から上昇を続け、日足で対ドル、対円でともにボリバン上限近くに到達し、一服している。上昇の背景には中国のコロナ感染拡大が抑制され経済活動再開へ向かっていることだろう。豪自体の感染者数も減少している。ただ豪の経済指標はまだ悪化している。ただ悪化はどこの国にもつきものなので豪に悪い材料が出て豪ドルを売っても、現状では対価として買う通貨もない。
 さて豪は過去30年間で初めての景気後退に既に突入したとみられる。2020年のGDP成長率はマイナス3.3%との見通しが示された。ほんの数カ月前の時点では、2.3%のプラス成長と見込まれていた。
2Qは打撃が大きく、7%程度のマイナス成長もあり。その後は1%程度のマイナス成長となるとの見方だ。モリソン首相は企業に対する雇用維持を含めGDPの10%余りに相当する大型経済対策を打ち出している。もちろんそれは財政赤字の拡大で格付けの見直しに繋がってしまう。経済指標悪化や格付け見直しなどで一時的に下落することもあるが、中国の回復シナリオが進んでいけば豪経済もゆっくりと持ち直してくるだろう。

*NZドル通貨9位、株価2位、4月20日が重要日、二つのイベント
 NZ政府は新型ウイルスの感染拡大を抑えるため1カ月間のロックダウン(都市封鎖)を実施しており、今週この期間が終了するのを前に、延長の可能性も含め20日に対応を協議する。20日には1Qの消費者物価も発表される。今後の金融政策を占える。
 オア中銀総裁は、ロックダウン解除後も内需は低迷するとの見通しを示した。また、QEを実施しなければ、デフレに直面していただろうと述べた。またオア総裁は経済的打撃に対応する上でマイナス金利を排除しない考えを示した。
 新型コロナウイルスの新規感染者については先週、アーダーン首相は過去2週間で最低だったことについて、「危機は脱しつつある」とし、慎重ながらも楽観していると語った。4月8日時点の新規感染者は50人で、前日の54人から減少。感染者合計は1210人となった。感染による死者はこれまでに1人。

テクニカル分析

*ドル円=「再び最強通貨に、4月15日-16日の上昇ラインがサポート」
日足、4月13日-17日の下降ラインが上値抵抗。4月15日-16日の上昇ラインがサポート。雲の上。ボリバン下位。5日線下向き。
週足、4月6日週の寄り引き同時の長い上ヒゲで先週は陰線。4月6日週-13日週の下降ラインが上値抵抗。106.92がダブルボトム。
月足、3月波乱、高値111.71、安値101.18。値幅10.53。4月は陽線スタート。2月-3月の下降ラインが上値抵抗。まだボリバン下位。
年足、4年連続陰線。16年-19年の上昇ラインと16年-17年の下降ラインに挟まれる。年初来では若干の陰線。

*ユーロドル「再びボリバン中位以下へ下落」
日足、4月9日-14日の上昇ラインを下抜く。4月16日-17日の下降ラインが上値抵抗、3月23日-4月17日の上昇ラインがサポート。5日線下向き。
週足、ボリバン内で行ったり来たり。ボリバン下限から小反発。4月6日週-4月13日週の上昇ラインがサポート。3月30日週-4月13日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、2月、3月はボリバン下限で下げ止まり長い下ヒゲで戻し3月の上昇に繋がるも、上ヒゲで打ち返される。4月早々にボリバン下限へ下落し反発。
年足、2年連続陰線。今年も陰線スタート。17年-19年の上昇ラインを下抜く。02年‐17年の上昇ラインがサポート。14年‐18年の下降ラインが上値抵抗。

*ユーロ円=「ボリバン中位から反落」
日足、ボリバン中位から反落。4月16日-17日の上昇ラインがサポート。4月16日-17日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
週足、再びボリバン下限へ。3月30日週-4月6日週の上昇ラインを下抜く。4月6日週-13日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、19年9月-20年2月の上昇ラインを下抜く。20年1月-3月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限近い。
年足、16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。2連続陰線、今年もここまで陰線

情報提供元:FX湘南投資グループ
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