格下げ、利下げ、原油下げ、成長見通し引き下げでペソ下落

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総括

格下げ、利下げ、原油下げ、成長見通し引き下げでペソ下落

予想レンジ 4.1-4.6
 
(ポイント)
*緊急利下げ実施
*ムーディーズやフィッチが格下げ
*大統領は景気対策に積極的ではない
*原油暴落、マイナス圏に
*中銀は2020年上半期のGDPは前年同期に比べ5%を超える減少となる見通しとした
*CPI低下、鉱工業生産減少
*中銀のペソ安対策開始
*FRBとの通貨スワップも活用
*大統領支持率が急落
*3月製造業PMI悪化
*ペソは2月の通貨首位から最下位グループへ陥落
*2月21日の弊誌でメキシコペソ売りの推奨(現在買い戻している)
*コロナウィルスによる原油価格下落は産油国のメキシコに打撃
*4Q・GDPは確報値でマイナス成長となりリセッションへ
*最近の経常収支、貿易収支は黒字である
*USMCAでの自動車輸出はコスト高となる
*トヨタやソフトバンクもメキシコへ追加投資
*2019年のGDPは10年ぶりのマイナス成長
*2019年は20年ぶりの貿易黒字

(緊急利下げ、介入示唆、マイナス成長見通し)
メキシコ中銀は4月21日、臨時の金融政策決定会合を開き、政策金利を0.5%ポイント引き下げ6.0%にすることを全会一致で決定した。また、最大7500億ペソ規模の流動性・貸出支援策も発表した。新型コロナウイルス流行の影響を受けた経済を支援する。
 中銀は「金融市場における冷静な行動を促し、クレジット・チャネルを強化し、金融システムの健全な発展に向けて流動性を供給する」ための措置を実施したとした。
 中銀はまた、為替介入の手法として新たに、米ドルの変動で清算するヘッジ取引を加えると表明。「特にアジア・欧州時間におけるペソ/ドル相場に秩序ある取引環境を提供す
」狙いがあるとした。エレラ財務公債相は「為替ヘッジを週7日24時間可能にし、ペソのボラティリティを低下させるため、中銀と協力している」とした。
中銀によると、2020年上半期の国内総生産(GDP)は前年同期に比べ5%を超える減少となる見通し。

(ロペス・オブラドールメキシコ大統領
4月23日「財政改革については考えていない」と発言し、市場の失望を誘った

(優しいムーディーズも格下げ)
*ムーディーズ=メキシコの外貨建て長期債務格付けを「A3」から「Baa1」に1段階引き下げ。見通し「ネガティブ」
*既にS&Pは3月26日、フィッチは4月15日に引き下げている。
*フィッチはペメックスを格下げ

フィッチはペメックスの長期債務格付けを「ダブルB」から「ダブルBマイナス」に引き下げ。見通しは「安定的」

*現在のメキシコ格付けは以下の通り
 ムーディーズBaa1 ネガティブ 4/17/2020
 フィッチ BBB- 安定的   4/16/2020
 S&P   BBB ネガティブ  3/26/2020

(原油先物の暴落、一時マイナス圏へ)
 原油先物の暴落を受け、原油輸出国であるメキシコペソが売られた。米WTI原油先物の期近5月物は史上初めてマイナス圏に陥った。需要急減を受け米オクラホマ州クッシングの原油受け渡し場所の貯蔵施設が間もなく満杯になると予想される中、買い手はほぼ完全に不在となった。

(4月中旬は物価低下 小売売上は小幅悪化)
 前回の前年比3.71%から2.08%へ低下した。前月比では0.11%からマイナス0.72%へ、コア指数は0.16%から0.2%へ僅かに上昇した。
 2月小売売上は前年比で1月の2.7%増から2.5%増加となった。
 
(メキシコ株価指数)
 上述のように悪材料多く、株価下落治まらず年初来21.36%下落となった。

テクニカル分析

ボリバン下限到達

 日足、ボリバン下限に到達。4月6日-23日の上昇ラインを下抜く。4月17日-23日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
 週足、漸くボリバン内へ戻るも4月6日週-13日週の上昇ラインを下抜く。3月9日週-4月13日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足。19年10月-12月の上昇ラインを下抜く。1月、2月は上ヒゲが長く3月は急落。ボリバン下限下抜く。今月もまだボリバン下限以下。
 年足。16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

感染フェーズ3、外出自粛

 4月21日に新型コロナウイルス感染状況がフェーズ3に移行し、一部の地域を除き原則5月30日まで外出自粛も延期された。これを受け、メキシコ市のシェインバウム市長は、市内の感染と医療機関の状況を報告し、4月23日から市内の地下鉄とメトロバス、近郊線の停車駅の20%を閉鎖すると発表した。

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