リラ防衛に緊張感走る、経常収支は明日発表

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総括

リラ防衛に緊張感走る、経常収支は明日発表

(通貨10位、株価8位)

予想レンジ トルコリラ/円 14.8-15.5

(ポイント)
*外貨準備の縮小観測でリラが売られた
*相場操縦をしたとして欧米3行が取引停止、その後解除
*トルコが関与するリビアの内戦が激化している
*中銀は予想を上回る1.0%の利下げを行った
*コロナウィルス感染者数は急増している
*観光業も悪化
*通貨スワップ協定を複数国と締結
*3月CPIは低下
*民間の成長予想は弱気、政府予想は強気
*新型コロナウイルス感染拡大で外出禁止対象を拡大
*コロナウイルス感染拡大で総額1000億リラの経済対策を発表
*19年4Q/GDPは前年同期比6.0%増
*20年は5%成長の政府見通しとなっている
*非居住者との間の為替スワップを制限
*フィッチが格付け見通しを上方修正

(経常赤字とコロナウィルス感染拡大)
 今年は、例年の定位置の最弱通貨ではないが、じり安推移を辿ってきている。需給的には経常収支の赤字化がリラ売りを強めている。コロナウィルスの感染者数の増加ペースは速く5月11日現在では欧米以外では最多となっている。感染者数は139771人で死亡者数は3841人である。その中でも医療品をウクライナやニジェールに供与している。
 トルコが新型コロナウイルスの深刻な感染拡大に見舞われ、多額の対外債務を抱えながら、外貨準備が枯渇しつつある中で、有効な政策を打ち出せないとの懸念があるためリラ売りが進んだ。FRB高官は、トルコの外貨準備を支えるために通貨スワップ協定に調印することに否定的と受け取られる発言をしたため、市場の不安が増幅された。
アルバイラク財務相は投資家に対して外貨準備は十分だと強調しているものの、同国が資金繰りに窮する恐れは消えていない。

(2月失業率)
 1月の13.8%から改善し13.6%となった

(欧米銀行を相場操縦として取引停止、その後解除)
 欧米の3銀行(UBS、シティバンク、BNPパリバ)が為替相場を操縦しているとして摘発された。ただ経常収支が赤字となった以上リラの売り玉が増加するわけで、銀行は相場操縦的に売っているわけでもない。そもそも銀行はそんな大それたことをやる組織ではない。市場はトルコ当局のこの行動に威嚇されて実需のリラ売りも慎重になってしまいリラは先週後半、若干戻した。
 今週に入ってはトルコの銀行監督当局は、上記3行に先週命令したリラの取引禁止を解除した。リラ建て債務を期限通りに返済しなかったことが禁止の理由だったが、「合理的な期間に履行された」ため解除した。禁止命令はリラ取引の決済に3行を利用する国内企業や海外機関投資家にも打撃が及ぶ恐れがあったとして、命令の解除はポジティブだと見られている。

(フィッチの見方、財政,GDP、政策金利)
 フィッチはトルコは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて打ち出した財政刺激策が比較的小規模にとどまっており、さらに拡大する余地があるとの見方を示した。 
トルコ政府は債務返済猶予や税率軽減策を盛り込んだ1000億リラの景気対策を打ち出しており、規模は国内総生産(GDP)の2%前後。
 またトルコの利下げ余地は小さいとし、政策金利は現行水準で今年を終えると予想した。トルコ中銀は4月22日、予想より大幅な利下げを行って政策金利を8.75%としている。トルコの今年の成長率はマイナス2%と予想した。

(リビア内戦激化)
 内戦が続く北アフリカのリビアで4月以降、首都トリポリを拠点としトルコが支援するシラージュ暫定政権と、東部を拠点としロシアが支援するハフタル将軍が率いる民兵組織「リビア国民軍」の衝突が激化している。
 2020年1月にはトルコやロシアの仲介で「暫定停戦」が発効したものの、戦闘は再開され、停戦は「有名無実化」している。
 リビア国民軍はすでに東部や南部にある複数の石油・天然ガス施設の支配を固めており、ハフタル将軍は全土掌握に向けて動き出したとみられる。
 対して、シラージュ暫定政権は、リビア国民軍は信用できないとして「戦闘を継続する」と表明した。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン下位から反発

日足、5月8日-11日の上昇ラインがサポート。ボリバン中位の15.27に近づく。5日線上向く。
週足、一時ボリバン下限下抜くも戻している。4月27日週-5月4日週の下降ラインを上抜く。2月24日週-3月23日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、5か月連続陰線で今月も陰線でボリバン下限を下抜くも下ヒゲを伸ばし戻す。20年3月-4月の下降ラインが上値抵抗。
年足 5年連続陰線、今年は陽転して始まるも陰転。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

トルコ・サッカー連盟が再稼働

 トルコ・サッカー連盟は、8月に延期予定の欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝戦の開催にあらためて意欲を示した。
当初、決勝戦は5月30日にイスタンブールで開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて大会が中断した。また6月12日に国内リーグ戦を無観客で再開することも発表した。

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