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あの手この手でリラ防衛、1Q・GDPは高度成長となるか

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総括

あの手この手でリラ防衛、1Q・GDPは高度成長となるか

(通貨10位、株価6位) 

予想レンジ トルコリラ/円 15.5-16.20

(ポイント)
*リラ売り銀行の取引停止、外貨購入税の引き上げ、輸入関税でリラ安阻止
*1Q・GDP予想は前年比5%と高い
*政策金利は0.5%の引き下げに留まった
*フィッチこれ以上の格下げはないと表明
*追加輸入関税を実施
*シリア問題が落ち着き、リビア問題へ
*通貨スワップ締結交渉が進んでいる
*3月鉱工業生産は悪化
*外貨準備の縮小観測でリラが売られた
*相場操縦をしたとして欧米3行が取引停止、その後解除
*観光業も悪化
*民間の成長予想は弱気、政府予想は強気
*新型コロナウイルス感染拡大で外出禁止対象を拡大
*コロナウイルス感染拡大で総額1000億リラの経済対策を発表
*19年4Q/GDPは前年同期比6.0%増
*20年は5%成長の政府見通しとなっている
*非居住者との間の為替スワップを制限

(穏やかな利下げ 6か月ぶりの月足陽線となるか)
世界各国の経済再開でリスクオンの流れとなり先週は対円で1.87%上昇した。懸念されていたドルの資金繰りであるが、トルコ中銀は日、カタールとの通貨スワップ協定について、融通枠を50億ドル相当から150億ドル相当へ3倍に拡大したと発表した。
今週は1Q・GDPの発表で前年比5.0%成長予想と高い。

(フィッチの見方)
フィッチは新型コロナウイルス対応と通貨安で経済が緊迫化しているトルコについて、当面一段の格下げにつながる兆しは出てこないとの見方を示した。トルコが抱える主な問題は、外貨準備の乏しさに比べて対外的な借り入れの必要性がずっと大きいことで、中央銀行の信頼度の低さが事態を悪化させている。それでも既に投機的水準の「BB」まで下がった格付けに、これらの要素の大部分が織り込まれているとした。

(政策金利引き下げ)
 さてトルコ中銀は5月21日、政策金利を0.5%引き下げ、8.25%とした。ただ、中銀は、トルコ経済が4月に急激に減速した後、感染拡大抑制策の緩和を受け5月前半には底を打った兆候が出ているとの認識を示し、今回の利下げは「緩やか」なものと表現した。新型ウイルス感染拡大による影響で内需が急減したほか、観光産業や輸出が打撃を受け、トルコ経済は過去2年で2回目のリセッションに陥るとみられている。

(外貨購入税を1%に引き上げ)
トルコ政府は、外貨購入税(銀行・保険取引税)の税率を0.2%から1%に引き上げた。銀行・保険取引税は、国民によるドルをはじめとする外貨購入の加速を食い止めるため、昨年5月に導入された。当初の税率は0.1%で、その後0.2%に引き上げられた。

(輸入品800品目以上に追加関税)
トルコ政府は輸入品800品目以上に最大30%の追加関税を課した。工作機械、農業機械などが対象。経常赤字の抑制につながる可能性がある。
追加関税は自由貿易協定の締結国からの輸入品には適用されない。
追加関税の対象となるのは、建設業界向けの製品、一部の鉄鋼製品、自動車産業のスペア部品、テレビなど。

(シリア問題、リビア問題)
シリアでは内戦の停戦合意によってロシアが支援するアサド政権軍と、トルコが支援する反体制派の戦闘が減少している。しかしそれと入れ替わる形で、両国出身の傭兵たちは今度はリビアで戦闘を続けている。 トルコは、シリアでは反体制派の一部を支援し、リビアでは国連の承認を受けた国民統一政府(GNA)を支援している。これに対しロシアは、シリアではアサド大統領とその政権軍を支援し、リビアでは東部を拠点とする軍事組織を率いるハフタル司令官を支援している。
 国連によると、シリアのシャーム・ウィングス航空が今年に入り、リビア行きの33便を運航したことが明らかになっている。これはシリア人の傭兵を輸送したと考えられている。
国連は、リビアでGNAを支援するためにトルコに雇われた戦闘員を含め、最大5000人のシリア人傭兵がリビアにいる可能性があると指摘する。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン下限から上限へ、6か月ぶり月足陽線となるか

日足、ボリバン上限到達後に反落。5月18日-19日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。5月19日-20日の下降ラインが上値抵抗。
週足、一時ボリバン下限下抜くも戻している。4月27日週-5月4日週の下降ラインを上抜く。5月11日週-18日週の上昇ラインがサポート。2月24日週-3月23日週の下降ラインが上値抵抗であったが上抜くか。
月足、5か月連続陰線だが今月は陽転。ボリバン下限まで戻る。20年3月-4月の下降ラインが上値抵抗だが上抜くか。
年足 5年連続陰線、今年は陽転して始まるも陰転。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

日本の商社と病院建設

イスタンブールで、双日が建設・運営に参画し、国際協力銀行(JBIC)などが協調融資した大型総合病院の開業式が開かれた。「バシャクシェヒル・チャム・サクラ都市病院」と名付けられた病院は病床数が2682とトルコ最大級で、日本でも類をみない大規模総合病院。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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