「上昇トレンドに入れるか」メキシコペソ/円 6月見通し YEN蔵

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▼リスクオンの流れで新興国通貨は反発
▼メキシコの経済状況
▼メキシコ中央銀行は緩和姿勢を継続
▼メキシコペソの予想

リスクオンの流れで新興国通貨は反発

4月は多くの新興国通貨が安値を目指しました。市場が不安定な中でも多くのクロス円は上昇しましたが、新興国通貨は5月に入りリスクオンの流れを受けて多くが上昇しました。

メキシコの経済状況

現在メキシコのCOVID-19の感染者数は59,567人(5月22日時点)となり世界で17番目の感染者数になっています。メキシコは保健衛生上の国家非常事態宣言を行ったのは3月末だったので景気の減速はまだ進行中です。 4月30日に発表された1~3月期のGDPは成長率が前年同期比-1.6%となり2009年以来の落ち込みになりました。

経済のロックダウンの影響とともに原油価格の下落もメキシコ経済にとっては悪材料になりました。 5月15日発表の3月の鉱工業生産は前年比-5%と2月の-1.9%から悪化しました。5月22日発表の3月の小売売上高は前年比-1.3%と2月位の2.5%から悪化しました。

このように感染拡大の沈静化が予想できない中で政府は自動車、鉱業、建設業などを必要な経済活動のリストに加えて経済の再開を認めました。 米国にとってメキシコは重要な生産基地になっていますから、米国に対する配慮があったのかもしれません。 21日に米国の自動車会社のGMは操業を休止していたメキシコ国内の工場を段階的に再開することを発表しました。

メキシコ中央銀行は緩和姿勢を継続

このように経済減速が続く中で5月7日に発表されたメキシコの4月のCPI(消費者物価指数)は前年同月比2.15%と3月の3.25%から低下し2015年以来の低水準になっています。前月比では-1.01%とこちらも3月の-0.05%からさらに低下しました。 このようにインフレ圧力は沈静化している中で14日にメキシコ中央銀行は政策金利を0.5%引き下げ5.5%としました。全会一致の決定で2016年12月以来の低水準になりました。

メキシコ中銀は声明でパンデミックによる影響の規模と期間はまだ不明だが、第2四半期中に強まり、雇用の大幅な減少が予想されるとしました。インフレ目標と整合的になるように入手するデーターに基づいて行動すると表明しました。

エレラ財務公債相は14日のインタビューで、メキシコの政策金利は世界の大半の水準を大きく上回っており、追加利下げの余地があると述べました。 インフレ率の低下を考えるとメキシコ中銀の緩和姿勢は継続され、一部には向こう6か月間で4.5%まで引き下げるという予想も出てきています。

今後のメキシコ中銀の決定会合は6月25日、8月13日、9月24日、11月12日、12月17日に開催されます。

メキシコペソの予想

ドルメキシコペソは5月4日に1ドル=24.888ぺソまで上昇(ドルの高値ペソの安値)していましたが25日には22.62ペソまで下落しペソ高が進んでいます。ペソは3月17日のレベルまで上昇しています。

ドルメキシコペソは23ペソ付近がネックラインになっておりレジスタンスとして機能しています。ここを完全に上抜けできれ22.15ペソ付近までペソ高が進むと予想します。

ペソ円は2月20日に6.011円まで上昇しましたが、その後はリスクオフの流れが加速し4月6日に4.222円まで下落しました。 ここまでペソ円の安値は2016年11月の4.878円でしたが、今回はその安値を下抜けしてペソ安を更新しました。

ペソ円は4.222円まで下落した後は4.222~4.652円の乱時で推移していました。5月21日に4.652円を上抜けして4.759円まで上昇しています。 75日移動平均線が4.783円付近に位置しており、短期的にはこのレベルがレジスタンスとして意識されますが、ここを抜ける6.011~4.222円のフィボナッチ・リトレースメント38.2%戻しが4.91円付近に位置しておりレジスタンスとして意識されます。

中期的には50%戻しの5.12円付近というレジスタンスもあります。 4.222円で中期的な底値は達成したと思われ、上昇トレンドは継続していると思います。 ただ短期的には急ピッチの上昇のために調整する可能性もあります。その時は5日移動平均線の位置する4.67円、25日移動平均線が位置する4.55円付近までの下落が予想されます。

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yenzo_96_130.jpgYEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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