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6か月ぶりの月足陽線後は低迷、1Q・GDPはまずまず

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総括

6か月ぶりの月足陽線後は低迷、1Q・GDPはまずまず

(通貨10位、株価7位) 

予想レンジ トルコリラ/円 15.5-16.20

(ポイント)
*6か月ぶりに月足は陽線となった(対円)
*6月1日より経済活動再開
*5月製造業PMIは改善も50割れ
*リラ売り銀行の取引停止、外貨購入税の引き上げ、輸入関税でリラ安阻止
*1Q・GDPは前年比4.5%とまずまず
*政策金利は0.5%の引き下げに留まった
*フィッチこれ以上の格下げはないと表明
*追加輸入関税を実施
*シリア問題が落ち着き、リビア問題へ
*通貨スワップ締結交渉が進んでいる
*相場操縦をしたとして欧米3行が取引停止、その後解除
*観光業も悪化
*民間の成長予想は弱気、政府予想は強気
*コロナウイルス感染拡大で総額1000億リラの経済対策を発表
*19年4Q/GDPは前年同期比6.0%増
*非居住者との間の為替スワップを制限

(6か月ぶりに5月は月足陽線、その後反落)
5月は対円で3.07%、対ドルで2.4%上昇し、対円では6か月ぶりの月足陽線となった。トルコを含め世界各国の経済再開でリスクオンの流れとなったこと、ドル資金不足が不安視されたがカタールとの通貨スワップ協定を締結したこと、外貨購入税引き上げなどがリラを支えた。ただ5月26日にボリバン上限の16.06をつけてから反落している。


(1Q・GDPまずまず)
 多くの国がコロナウィルス感染でマイナス成長となる中でトルコの1Q・GDPが、前年同期比4.5%増となったことも好感された。
新型コロナの影響で3月以降の景気は今年の半ばにかけて大きく低迷するが、1,2月の力強い成長がその打撃を和らげる可能性があるとみられている。政府者は通年をプラス成長で終えると見込む一方、民間調査機関はマイナス成長を予想している。2019年通年は0.9%のプラス成長だった。
 今週は5月製造業PMI(下記)と消費者物価の発表がある。

(5月製造業PMIが改善もまだ50以下)
5月製造業PMIは40.9と、前月の33.4から上昇したが、好不況の分かれ目となる50は依然として下回った。
生産と新規受注が再び急減。雇用と購買も縮小した。新型コロナウイルス流行の影響で事業が混乱し、需要が低迷した。ただ、一部の企業は業務の再開と報告した。
移動制限に伴う輸送上の問題で原材料の納入までの期間が長期化している。
リラ安の影響で投入価格と産出価格の上昇ペースはともに加速。リラは5月に対ドルで最安値を更新した。
投入価格の上昇率は1年ぶりの高水準。これを受けて製造業者が値上げに動いた。
 景気減速ペースは鈍っており、製造業は回復基調にある。新型コロナの封じ込めが続く限り、成長に向けた動きが今後数カ月続く見通し。

(GDPは他国と比べれば強い数字)
1Q・GDPは前年同期比4.5%増となった。新型コロナウイルスによる景気急減速前の融資拡大に押し上げられた。予想は5.4%増だった。
前四半期比では0.6%増加した。
 新型コロナの影響で3月以降の景気は今年の半ばにかけて大きく低迷するが、1,2月の力強い成長がその打撃を和らげる可能性がある。政府は通年をプラス成長で終えると見込む一方、その他のアナリストはマイナス成長を予想している。2019年通年は0.9%のプラス成長だった。

(トルコ中銀の純外貨準備高、319億ドルに増加) 
 トルコ中銀の5月22日時点の外貨準備はネットベースで2170億5200万リラ(319億7000万ドル)と、1週間前の1800億300万リラから増加した。カタールとの通貨スワップ枠拡大を受けた。
 トルコ中銀は20日、カタールとの通貨スワップ協定について、融通枠を50億ドル相当から150億ドル相当へ3倍に拡大したと発表した。トルコ中銀の全体の外貨準備は555億9000万ドルと、1週間前の488億9000万ドルから拡大した。

(再開)
エルドアン大統領は、6月1日付で都市間の移動制限を解除し、サービス・商業施設の再開など、トルコの正常化に向けた動きを始めるとした。ただし、新型コロナウイルスの感染状況には柔軟に対応し、場合によっては制限の再開もあり得るとした。大統領は正常化に当たって、「マスク着用」「ソーシャルディスタンス」「清潔」の3条件の重要性を強調した。
 
大統領発表によると、6月1日からは国家公務員が通常業務に戻り、同時に保育所、デイケア・センターも再開される。また、レストラン、カフェ、スイミングプール、スパなどは、一定の条件の下で午後10時までサービスを再開することができる。その他、ビーチ、公園、博物館、遺跡、ペットショップ、競馬場(6月10日再開)、図書館、観光施設、観劇・スポーツ施設なども再開し、条件付きとはいえ、学校を除くほぼ全ての社会施設が再開されることになった。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

5月は6か月ぶり月足陽線も日足は勢い弱める

日足、ボリバン上限到達後に反落。5月7日-29日の上昇ラインを下抜く。5月28日-6月1日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
週足、3週連続陽線も先週は上ヒゲ長し。5月18日週-25日週の上昇ラインを下抜く。3月23日週-5月25日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、5月は6か月ぶり月足陽線。ボリバン内へ戻る。20年3月-4月の下降ラインを上抜く。2月-3月の下降ラインが上値抵抗。
年足 5年連続陰線、今年は陽転して始まるも陰転。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

ファシストのやり方

 エルドアン大統領は、米白人警官による黒人男性暴行死について「ミネアポリスのジョージ・フロイドさんは拷問の末、死に至った。これは人種差別主義者とファシストのやり方だ」と非難した。「この冷酷な行為の加害者がふさわしい罰を受けると信じている。最後まで目を離さない」と強調した

情報提供元:FX湘南投資グループ
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