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FX初心者は損切りを最初に覚えるべきなのか?

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(写真=PIXTA)
FX初心者がFX取引で好成績を収めるためには、注文方法のみならず、チャートの見方、テクニカル分析など覚えなければならないことがたくさんあります。
確実に利益を出す手法はFXのトレードに存在しませんから、長期間トレードを続ければ、誰もがいつかどこかで損失を経験することになります。
そのときに大切な資産を守るために重要になるのが「損切り」です。

ただ、この損切りは経験を積んだ上級者でも難しく、なかなか身につかないと言われています。
そこで今回はFX初心者のために、「損切り」の基礎的な知識を解説します。

まずFX初心者は「損切り」を理解しよう

損切りとは、保有しているポジションに損失が発生した際、ポジションをクローズして、損失を確定させることです。

例えば、米ドル/円が1ドル=100円のときに、そこから相場上昇が見込めると予測して、ドルを買い(ロングポジション)ました。

ところが、予想に反して相場は下落して、1ドル=99円になってしまいました。

ただ、チャートやテクニカル分析をした結果、さらに下落する可能性が高く、これ以上、損失額がふくらまないようにするために、マイナス100pipsで決済して損失を確定しました。
これが「損切り」なのです。

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損切りはFX初心者の資金を守る行為

損切りの目的は自分の大切な資金を守ることです。

先述した事例で、1ドル=99円になっても、「1ドル=100円に戻るかもしれない」と判断したら、当然、そのポジションは持ち続けるでしょう。

ところが、予想に反してさらに下落して、1ドル=98円になったら、含み損は2倍になります。

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そこで損切りできればいいのですが、それでも「円安に戻るかもしれない」という思いに引きずられて、ポジションを決済しないまま、さらに相場が下落したらどうなるでしょうか。
しかも、「決済できず」を繰り返すと、大きな損失を被ることになります。
このような事態を防ぐために「損切り」はあります。
予測が外れたら、早い段階でミスを認めて、資金を守り、次の一手につなげましょう。

損切りラインを決めてストップ注文やOCO注文

程度の差はありますが、人間は含み損が発生すると焦って冷静な判断ができなくなるものです。
自分の損失を確定させることになる「損切り」を、ためらいもなく行うのは至難の業なのです。

ただ、FXでは、自分で損切りの判断をしなくても、FX取引アプリに用意された注文方法を利用することで機械的に損切りが行えます。

それが「ストップ(逆指値)注文」と「OCO注文」です。

1)ストップ注文

ストップ注文は別名で「逆指値注文」とも呼ばれています。
指値注文とは逆に、その時点のレートよりも不利なレートを指定して発注しておく注文方法のことです。

先ほどの事例で説明すると、1ドル=100円のレートで買いポジションを持った時点で、損切りのラインを「マイナス100pips」と決めたら、1ドル=99円で売り決済するストップ注文を出しておくのです。

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1ドル= 110円で約定した10Lotのポジションを1ドル=109円になったら売るストップ注文の例

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(外為どっとコムの取引ツール「リッチアプリ」)
相場の動きを見ながらだと、どうしても感情の起伏に左右されてしまいます。
しかし、ストップ注文を入れておけば、あらかじめ決めた損切りラインで自動的に決済できるのです。

2)OCO注文

OCO注文とは現在保有しているポジションに対して、指値とストップを同時に出せる注文のことです。

例えば、1ドル100.00円の買いポジションに対して、1ドル=101円の売り指値と1ドル=99円の売りストップ注文を同時に出します。
OCO注文では、一方の価格で決済されると、もう一方の価格注文は自動的に取り消しとなります。
以下の図は、1ドル=110円で買った10Lotのポジションを、1ドル=109円になったらストップ注文で売って「損切り」し、1ドル=111円になったら指値注文で売って利益を確定するOCO注文の例です。

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こちらの例にあるとおり、一度OCO注文でエントリーすれば、あとはどちらかの設定価格で決済されるまで待つだけです。

「ストップ注文」「OCO注文」のいずれも、設定価格で自動的に「損切り」と「利確」が行われます。
決済のタイミングがつかめず、迷いがちなFX初心者こそ、積極的に使うことでメリットが得られるはずです。

スリッページなどのリスクに注意

なお、FXのシステム上の理由から、注文した価格で約定せずに、例えば、不利な価格で約定してしまうことがあります。

これは指定した値になったタイミングで、FX会社から市場に注文が出されるために起こります。
相場が急変しているときには、この注文のスピードが追いつかないケースがあるのです
そのため、当初の想定よりも損失が大きくなってしまう場合があります。

特に注意して欲しいのが、週明けや休場明けの相場です。
お休みの間に相場に影響を与えるような大きな出来事が発生していると、お休み明けの取引始値が、お休み前の終値から乖離したレートで始まってしまうことがあります。

その場合、事前に入れていた指値注文、ストップ注文の価格によっては、お休み明けの取引始値で約定してしまうことがあり、予想よりもはるかに大きな損失を被ることがあるのです。
損切りはこうしたFXの特性も理解した上で行なってください。

トップトレーダーは損切りラインを意識

こうして整理してみると、FX初心者は、やはり最初に「損切り」について覚えるのが良さそうです。
これを裏付けるように、経験豊富なトップトレーダーも明確に損切りラインを意識して、しっかりと実行している人が多くみられます。
彼らはFXで損失が出ないことはあり得ないことを知っています。

「損切り」はFXで資産を運用するトレーダーには必須の「技術」です。
ぜひ、今回ご紹介したストップ注文やOCO注文などを活用しながら、「損切り」でリスクをコントロールして、着実に利益が出るように努力していきましょう。

PickUp編集部

www.gaitame.com

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