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【ユーロ円】コロナ復興基金への期待を維持できるか

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その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。

6月19日(金)ユーロ/円

基調
方向感模索

目先の注目材料
・6/19 EU首脳会議
・主要国株価、国際商品価格

コロナ復興基金への期待を維持できるか

ユーロ/円は5月半ばから「コロナ復興基金」への期待を背景に上昇に転じ、今月5日には約13カ月ぶりに124.43円前後まで上値を伸ばした。
しかしその後は再び下落基調となっており、昨日は120円台を割り込み119.59円前後まで反落した。
欧州連合(EU)が共同して資金調達を行い、その資金を新型コロナウイルスで大きな打撃を受けた国に補助金として供与する「コロナ復興基金」の仕組みにオランダなどが反対しており、本日のEU首脳会議で基金の創設に合意できない可能性が高まった事が重しになっている。
財政規律を重視するオランダ、オーストリア、スウェーデン、デンマークのいわゆる「倹約4カ国」は、資金供与を補助金としてではなく、返済が必要な融資として行う必要があるとの主張を崩していない模様だ。

本日の首脳会議での合意が望み薄である事は市場もある程度織り込んだと見られるが、早期合意の見通しが立たないほどに意見が対立するようならユーロに一段の下押し圧力がかかる可能性がある。
なお、ドイツのメルケル首相や欧州委員会のハーン委員は夏季休暇前の7月までに合意できるとの見通しを示している。
本日の首脳会議は、「コロナ復興基金」合意への市場の期待を繋ぎとめられるかが焦点だ。

「為替チャート|ユーロ/円(EURJPY)|日足」はこちら