読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

一筋の光明、トルコ株指数がナスダックに続き年初来プラス圏へ

f:id:okinawa-support:20190828090108p:plain

 

総括

一筋の光明、トルコ株指数がナスダックに続き年初来プラス圏へ

(通貨10位、株価3位) 

予想レンジ トルコリラ/円 15.2-16.2

(ポイント)
*ナスダックに続きトルコ株価指数もプラス圏に回復
*政策金利は小幅引き下げか
*外貨準備は減少止まる
*カタールの枠増加に続きに続き中国ともスワップ協定締結
*シリアやリビアでロシアと敵対関係にあり
*経常収支や鉱工業生産、小売売上は悪化
*5月は6か月ぶりに月足は陽線となった(対円)
*米トルコ首脳会談あり。ギュレン派逮捕
*外貨取引税を引き上げ
*6月1日より経済活動再開
*5月製造業PMIは改善も50割れ
*リラ売り銀行の取引停止、外貨購入税の引き上げ、輸入関税でリラ安阻止
*1Q・GDPは前年比4.5%とまずまず
*フィッチこれ以上の格下げはないと表明
*追加輸入関税を実施
*民間の成長予想は弱気、政府予想は強気
*コロナウイルス感染拡大で総額1000億リラの経済対策を発表
*19年4Q/GDPは前年同期比6.0%増
*非居住者との間の為替スワップを制限

(外貨準備減少一服、政策金利は引き下げか、問題山積)
 他の高金利通貨同様に5月のような世界経済再開期待でのリスクオンの勢いはない。今週は6月消費者信頼感指数、企業信頼感指数が発表され予想は前月比改善する。政策金利が引き下げられる見込みの金融政策決定会合もある。

(政策金利は小幅引き下げか)
トルコ中銀は6月25日の会合で政策金利を0.25%引き下げて8%にする見込みだ
。過去1年近く積極的な金融緩和を続けてきたが、次回は比較的小幅な利下げにとどめるようだ。中銀は新型コロナ感染拡大以降、計2.5%の利下げのほか、大量の国債買い入れ、一部が政策金利を下回る水準での資金供給などを実施した。
 1年間におよぶ金融緩和で中銀の政策の柔軟性は狭まり、金利はインフレ率を下回り、中銀が示した今年末のインフレ見通しに接近している。中銀が今後数カ月は小幅な利下げか据え置きを続ける公算が大きい。ただ中銀は「下期には需要面からのディスインフレ効果が優勢になるだろう」とも表明している。

(外貨準備は)
一時、減少が続き、リラの売り材料とされていた外貨準備は6月12日までで554.8億ドル(6月5日までは556.1億ドル)となり下げ止まり落ち着いてきた。カタールに続き、中国とも通貨スワップ枠協定に合意したからだろう。中国人民銀行との間で合意した通貨スワップ枠を6月18日に初めて利用したようだ。中銀によると、多岐にわたる産業分野の企業が、銀行を通して輸入代金を人民元建てで支払った。中銀はこうした動きはトルコと中国の協力関係の強化につながるとしている。

(中東情勢)
 気なるのはリビア情勢。リビアの内戦でシラージュ暫定政権が攻勢に出ている。トルコの軍事支援を受け、首都トリポリ周辺を掌握し、武装組織が支配する地中海沿岸の要衝都市にも迫る。カダフィ政権のハフタル司令官(ロシアが支援)がこれを受け入れず内戦が本格化した。ただここへきてエジプトのシシ大統領がシラージュ暫定政権側の部隊による攻撃が続いているとして、軍事介入も辞さないと警告した。エジプトは暫定政権と敵対するハフタル司令官率いる有力軍事組織「リビア国民軍(LNA)」を支援する立場で、今月上旬には停戦期間入りを提案していた。

(エルドアン大統領がコロナウィルスを語る)
 エルドアン大統領は新型コロナウイルスとの戦いにおいて若干後退しているが、衛生、マスクの着用、ソーシャルディスタンスに焦点を合わせていけば、国民の保護と今年下半期の景気回復につながると主張した。
 政府は今月、レストランとカフェを再開するとともに、週末の自宅滞在指示と大半の都市間移動禁止を解除した。だが6月1日以降、1日の感染者数がそれまでのほぼ2倍の1600人に増加しており、流行再燃に対する懸念が浮上している。
大統領は、「最近の感染者数の動向は、新型コロナとの戦いにおいてわれわれが後退していることを示している。しかし、清掃、マスク、社会的距離などの規則を守ることにより、感染拡大を政策課題から除外することを目指している」と述べた。
多数の人々が通りや公園、ショッピングモール、保養地などに出掛けていることを受け、主要都市でマスク着用が義務化された。
19日に確認された感染者数は1200人超に減少。累計は18万5000人超で世界13位となっている

(トルコ株プラス圏に)
コロナウィルス発症で世界の株価が年初来マイナス圏に下落していたが、トルコ株価指数(イスタンブール100種指数)がナスダック市場に続き、プラス圏に浮上した。終値115190.05(年初来+0.67%)

テクニカル分析(トルコリラ/円)

伸び悩むも15.50がサポート

日足、15.50以下にはトライしない。6月8日-22日の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限は15.41あたり。5日線下向き。雲中。ボリバン下位。
 週足、5月11日週-6月8日週の上昇ラインを下抜く。6月8日週-15日週の下降ラインを上抜く。6月1日週-8日週の下降ラインが上値抵抗
月足、5月は6か月ぶり月足陽線。ボリバン内へ戻る。20年3月-4月の下降ラインを上抜く。6月はここまで陰線。2月-3月の下降ラインが上値抵抗。
年足 5年連続陰線、今年は陽転して始まるも陰転。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

f:id:okinawa-support:20200623081057j:plain



メルハバ

猪瀬元都知事は間違っていなかった

2013年4月、オリンピック誘致でライバルのトルコのイスタンブールと東京が争っていた。当時の都知事の猪瀬氏は、「イスラム諸国が唯一共有しているのはアラーだけで、互いに喧嘩ばかりしている。階級もある。トルコ人も長生きひたければ日本のような文化をつくるべきだ」と発言し顰蹙を買い、後に謝罪した。ただその後トルコでクーデターが起き、今もシリア、リビアなどで紛争が続いていることを思うと、猪瀬氏が間違ったことを言ったわけでもなかった。

情報提供元:FX湘南投資グループ
本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたしま す。また、本レポートに記載された意見や予測等は、今後予告なしに変更されることがございます。 なお、本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、FX湘南投資グループグならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。