目次
▼29日（月）の為替相場
（１）：コロナ拡大・香港問題で一時豪ドル安
（２）：英国インフラ投資加速へ
（３）：独 サービス業値上げでCPI伸び加速
（４）：米中古住宅 予想を遥かに上回る
29日（月）の為替相場
期間：29日（月）午前7時00分～30日（火）午前5時55分 ※チャートは30分足（日本時間表示） 出所：外為どっとコム
（１）：コロナ拡大・香港問題で一時豪ドル安
米国の一部の州で新型コロナウイルスの感染が再拡大している事や、中国が30日までに国際社会が反対している「香港国家安全法」を成立させる見込みと伝わった事から、リスク回避の豪ドル売り・円買いが先行。しかし、米国株先物が一時強含むなど、リスク志向は思ったほど悪化しなかった事で豪ドルを買い戻す動きが強まった。
（２）：英国インフラ投資加速へ
欧州市場に入るとポンド売りが活発化。前日に、ジョンソン英首相が経済再活性化に向けて、病院や学校、住宅、道路・鉄道などのインフラ建設拡大計画を30日の演説で発表する事が明らかになったが、ポンド相場の支えにはならなかった。
（３）：独 サービス業値上げでCPI伸び加速
独6月消費者物価指数・速報値は前月比+0.7％、前年比+0.8％と予想（+0.4％、+0.6％）を上回る伸びとなった。様々なコロナ対策を迫られたサービス業の値上げが響いた格好。
（４）：米中古住宅 予想を遥かに上回る
米5月中古住宅販売保留（仮契約）指数は、前月比+44.3％と予想（+19.3％）を遥かに上回った。普段はあまり注目されない経済指標ではあるが、月末接近によるポジション調整のドル買いと相まってドル高が進行した。
29日（月）の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し：
不規則変動発生の可能性も
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3％上昇。NY市場でドル買いが強まると、今月9日以来の高値となる107.89円前後まで上伸した。もっとも、月末・四半期末・半期末を前にしたドル売りポジションの調整が主導した上昇と見られ、上昇の持続力は強くなさそうだ。
日足一目均衡表の基準線（107.96円前後）や、200日移動平均線（108.39円前後）などが上値抵抗として意識されやすく、108円台に近付けば戻り売りが強まるだろう。なお、6月最終日の本日は特殊なフローによる不規則変動が起きる可能性がある。特にロンドン・フィキシング（日本時間24時）の前後は、一時的なレートの急変に注意が必要だろう。
本日及び明朝の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
