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2か月連続月足陽線、1Q・GDPは弱いが経常黒字がランドを支えている

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総括

2か月連続月足陽線、1Q・GDPは弱いが経常黒字がランドを支えている

通貨最下位、株価6位

予想レンジ 南アランド円 5.7-6.7

(ポイント)
*1Qは3四半期連続のマイナス成長
*2020年の政府成長見通しはマイナス7.2%
*17年ぶりに経常黒字
*対円で2か月連続陽線となった、年初来では最弱通貨
*財政悪化が進んでいる
*失業率は30%台へ
*物価は大いに抑制されている
*感染者数増加続くも、経済活動は再開
*3,4月の鉱工業生産、2Qの企業景況感指数は悪化
*不良債権拡大の恐れがある
*海外から投資資金が流入し始めている
*政策金利は0.5%引き下げられ3.75%となった

(2か月連続陽線、17年ぶりに経常黒字)
 中国を中心とし世界経済が最悪期から抜け出すリスクオンの流れで、南アランドは対円で2か月連続陽線となった。南アの貿易では対中輸出が9.1%、対中輸入が18.4%あり中国への依存度が高いので中国景気の動向は重要だ。為替では需給面の改善もあった。1Qの経常収支は17年ぶりに黒字となった。1Q経常収支は697億ランドでGDP比1.3%の黒字。黒字となるのは、2003年1Q以来となる。昨年4Qは680億ランド、GDP比1.3%の赤字だった。1Qの貿易収支は2080億ランドの黒字。昨年4Q(1025億ランドの黒字)から黒字幅が拡大した。また3月のジャンク債への格下げでは資金が流出したが、9%を超える利回りに一部ファンドから再投資が始まっていることもランドを支えた。

(経済活動再開で6月製造業PMI改善)
 6月製造業PMIは53.9と、5月の50.2から上昇した。新型コロナウイルス感染防止のためのロックダウンが緩和され、企業活動と販売が活発になった。
ただ、生産は依然として通常の水準を下回っている。6月に数字がさらに上昇したことは単純に、前月比での着実な上昇が示された公算が大きいことを意味しているに過ぎない。実際、接客など一部非製造業部門に対する規制継続で需要は引き続き圧迫され、生産拡大の余地も限定的となっている。
 3月末に、感染拡大抑制のため厳しい封鎖を導入したが、6月1日から大半の経済活動において、完全な稼動が可能となった。

(3四半期連続のマイナス成長 1Q・GDP)
1Q・GDPは年率換算で前期比2.0減となった。景気後退局面に入った前期に続いて、3期連続のマイナス成長となった。
 産業別では、鉱業が鉄鉱石やマンガン鉱などの主要鉱物の生産減少により、前期比21.5%減となり、最大のマイナスの寄与度になった。製造業も石油精製、化学品、ゴム、プラスチック製品などの生産減少により、8.5%減となった。一方で、GDPの約2割を占める金融・保険・不動産業・企業サービスが3.7%増と15期以上連続のプラス成長で経済を底支えしたほか、農林水産業も主要穀物や野菜・花卉、家畜製品の生産増加で27.8%増と急回復した。

(2Q・GDPはさらに悪化か)
新型コロナウイルスの感染拡大が続く南アでは、感染抑制のために3月27日から実施されたナショナル・ロックダウンが経済に与える影響が甚大で、財務省は補正予算案において、2020年の経済成長率見通しを過去90年で最大の落ち込みとなるマイナス7.1%と予測している。今回の1Q・GDP発表は新型コロナウイルス感染拡大による経済への影響がほぼ反映されていないことから、次期以降は大幅なマイナス成長も見込まれる。

(感染者急増 WHOが警戒呼びかけ)
 WHOアフリカ地域事務局は、アフリカで新型コロナウイルスが広がり続けるなか、特に南アフリカでの感染者が急増しているとして警戒を呼びかけた。
 アフリカ大陸全体でのウイルスの感染者が41万人を超え、亡くなった人が1万人を超えたことを明らかにした。そのうえで、「国によって違いはあり、ガーナやナイジェリアでも増加が続いているが、最も深刻なのが南アフリカだ」と指摘した。
 南アでは3月下旬以降、国境を事実上封鎖したうえで外出制限を続けているが、景気が悪化し、貧困層の暮らしが困窮する中、レストランの店内飲食やカジノの営業再開を認めるなど制限の緩和を進めている。
 それと共に、感染者が増えていて、最近は、連日6000人以上確認され、政府は7月から8月にかけてピークが来ると予測している。

(カジノと映画館、レストランの店内での飲食再開)
南ア政府はカジノと映画館の再開と、レストランの店内での飲食を許可する。新型コロナウイルス感染は急増しているが、一段のロックダウン緩和に動いた。
経済復興のため3月に実施した封鎖の緩和を開始。9月初めには屋外での労働、礼拝、運動、買い物を許可し、鉱山と工場の全面稼動に踏み切った。
 ウグバネ観光相は、「観光業界の企業と雇用を救済するため、観光部門の再開に向け努力している」と述べた。観光業界の閉鎖状態が9月まで続けば最大60万人の雇用が脅かされると警告していた。

テクニカル分析(ランド/円)

月足連続陽線も6月の上ヒゲ長し。ただ7月3日は2日の高値の6.36を越えられず

 日足。陽線をコツコツと積み上げた。ただ7月3日は2日の高値の6.36を越えられず。
雲上。7月1日-3日の上昇ラインがサポート。7月2日-3日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。ボリバン中位越え。
 週足。6月8日週-15日週の下降ラインを上抜く。6月22週-29日週の上昇ラインがサポート。6月8日週-29日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン中位。
月足。5月の5か月ぶり月足陽線に続き6月も陽線。ただ6月は上ヒゲ長し。1月-6月の下降ラインが上値抵抗。5月-6月の上昇ラインを維持できるか
 年足、16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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喜望峰

アフリカ観光業に約550億ドルの損失

アフリカ連合(AU)は、新型コロナウイルスの感染拡大によるアフリカの旅行・観光業界の損失は3カ月間で550億ドル近くに達したと明らかにした。
 特に航空業界への影響が大きい。旅行・観光業界はアフリカの国内総生産(GDP)全体の10%近くを占める。約2400万世帯が旅行・観光業界関連で生計を立てているとし、今年、アフリカで旅行や航空便の利用増加が期待されている中で、新型コロナウイルスによる影響を受けたと説明した。アフリカの航空各社の売上高は95%(約80億ドル)減少したとし、資産価値低下などによる損失も出ていると説明した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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