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来年までリスク選好ではないか。直近では真夏の円高だけに注意

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総括

来年までリスク選好ではないか。直近では真夏の円高だけに注意

ドル円=105-110、ユーロ円=118-123 、ユーロドル=1.10-1.15

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨2位、株価9位、来年までリスク選好ではないか。直近では真夏の円高だけに注意」
 3月からの世界の株式市場を中心としたリスク選好の流れは紆余曲折ありながら2021年へ向かって続くだろう。客観的な数字では世界的に休業した2-5月の経済指標が最悪なので、今後は前月比、冬になれば前期比、来年の夏になれば前年比で改善していく。それがリスク選好を支えていく。画期的な景気対策をとらなくとも自然に回復していく。コロナ第2波が心配されているが、2月-4月のような不意打ち、パニック的な騒ぎはない。それなりの防御法もある(マスクまで拒否する国は知らないが)。
 日経平均の上昇や経済指標の機械的な改善とは別に日本経済の中味は良くない。コロナ感染以前にリセッション、貿易総額の縮小があった。その途中で消費増税があったわけで今後も前途多難である。前途多難だからと言って円安にならないのが円である。失われた20年では160円から75円まで円高が進んだ。為替の実需動向が円相場を形成するのでそれに従いたい。もう20世紀のような世界から非難される膨大な貿易黒字はないので急激な円高もないだろう。2018年からは貿易収支が均衡し相場の小動きの要因となっている。小動きの中でも季節的な、また日々の商慣習による需給のブレである程度は動く。今年度はここまで若干の貿易赤字でも円高推移しているのは上半期に集中しやすい輸出のドル売り予約があるわけで、秋になればそれが剥落し輸入が目立つので円安となる。オーソドックスな流れだ。

*米ドル「通貨4位、株価(NYダウ)11位、誰が大統領になろうと米国先端技術は強い」
 3月半ばから金融市場がリスク選好の流れを見せ始めている流れに沿ってドルも下落している。3月半ばではドルインデックスが102台であったが、現在は97台となっている。米国は対外純債務国であるがその資産は対外純資産世界一の日本より大きく投機的なので米国が動けばドル相場に跳ね返ってくる。一方、米国の対外純債務は巨額だが世界からの長期的な投資資金や外貨準備的なものなので動きが少ない。これがリスク選好でドル売り。回避でドル買いとなる仕組みだ。
 さて大統領選挙であるが、バイデン候補が支持率でリードしている。バイデン大統領誕生での危惧は法人税率が28%に上がり市場が動揺する可能性があることだ。トランプ大統領もそこを狙って、自分の任期でS&Pは37%上昇したと強調するが、オバマ氏やクリントン氏の1期目にはそれぞれ85%と79%の上昇を記録しているので説得力はない。米国はどの政党になろうと経済が力強くなり株価が上昇することを信じたい。材料は多い。コロナ対策、それに伴うリポートワークなどのIT開発は米国が抜きんでている。平時に戻ればどの政党下であろうと米国は復活してくるだろう。ただ復活はドル買いではなくドル売りだ。

*ユーロ「通貨3位、株価8位(DAX)、復興基金は。独は減税で景気回復支援」
 世界的な経済活動再開、またユーロ圏の6月製造業、5月失業率、などの経済指標も当然の事ながら最悪から脱し前月比改善となり、リスク選好のユーロ買いが入り5月、6月は月足陽線となっている。ただテクニカルでは日足、週足、月足共に対ドルで1.14あたりがボリバン上限となりさらなる上昇を食い止めている。さらなる上昇には新型コロナウイルス復興基金案の合意や独連邦憲法裁判所による独連銀への国債買い入れ停止判断を解消することだろう。
 ミシェルEU大統領は、欧州委員会が提案した1兆1000億ユーロ規模の2021-27年度予算案について、若干の規模縮小を各国首脳に提案する見通しだと示唆した。7500億ユーロの新型コロナウイルス復興基金案の合意につなげるのが狙いだ。ミシェル大統領が提案する予算案の規模は1兆500億-1兆940億ユーロ。これにより、オランダなど財政面で保守的な北欧諸国の復興基金案に対する反対姿勢を軟化させる狙いという。月内のEU首脳会議での合意に向け、今週にも提案される見込み。一方独憲法裁判所の国債買い入れ停止判断についてはショルツ独財務相は、EU条約が規定する「比例性原則」(手段の行使が目的の
実現に必要な限度を超えてはならないという原則)を尊重しているとの認識を表明。ECBと独憲法裁との間の見解の相違は解消されるとの観測が出ている。この二つが解決すればユーロの上昇余地が広がる。
そうでなければ週足や月足のボリバンの1.08-1.14のレンジ内での動きとなろう。
 尚、独は7月1日から「付加価値税」の税率を19%から16%に引き下げ、食料品などに適用されている軽減税率も7%から5%に引き下げ消費を後押しする。

*ポンド「通貨9位、株価14位、経済活動再開,EUとの離脱後の協議は進展せず」
 今年はユーロの後塵を拝している。ユーロポンドは年初の0.84台から0.9以上となり、ユーロの上昇、ポンドの下落となっている。ただ先週は、英国も漸く、ロックダウン後の経済再活性化に向け、インフラ建設拡大計画を発表したことで反発した。ジョンソン首相は1330億ポンド規模の新型コロナ緊急対策を打ち出した。一連の対策で引き続き国民と企業を支援していくとし「英国にはルーズベルト的アプローチが必要な時だ。英国経済はダイナミックで生産的なため、投資は報われると考えている」と語った。
 英中銀のハスケル委員は、失業が増加する懸念すべき兆候が出ているとし、新型コロナウイルス感染拡大で英経済が受ける影響は中銀の予想より大きくなる恐れがあると警告した。現行の金融政策スタンスは適切だと考えているが、リスクは下向きに傾いていると述べた。 一方、ハルデーン理事は英経済がV字型回復を遂げつつある兆候が示されていると述べた。ただ失業が根強く高止まりするリスクはなお存在していると警戒感も示した。
 またEU離脱後の関係を巡り先週も協議を行ったが進展が見られなかった。英交渉責任者のフロスト氏は声明で、交渉が包括的で有益だったとしたものの、「いくつかの重要な問題で双方の間に残っている大きな意見の開きが浮き彫りになった」と指摘した。EUのバルニエ首席交渉官も「4日間の議論を経ても深刻な相違がある」とした。

*豪ドル「通貨5位、株価10位、3か月連続陽線、中国に依存しつつ関係悪化」
 中国の景気回復に伴って、対円、対ドルともに3か月連続で月足陽線となった。対中関係悪化はあるが、貿易では対中国向けでは輸出が34%、輸入が24%と依存度が高く、全面的に敵対することは出来ない。ただモリソン首相が、中国が香港への統制を強める国家安全維持法が施行されたことを受けて、香港住民を豪に受け入れる案を検討していると明らかにした。また摩擦が強まる可能性がある。経済はビクトリア州でコロナ第2波が懸念されているが、全体的には回復傾向にある。5月の小売売上高は、前月比16.9%増と、前月の過去最大の落ち込みから一転、過去最大の伸び率を記録した。
小売売上高の急回復は、2Qの消費支出が当初恐れられていたほど落ち込まなかった可能性を示しており、30年ぶりにリセッションに陥った豪経済の早期回復への期待が高まるとみられる。市場は今週のRBA理事会(政策金利は据え置き予想)で、8月の四半期金融政策報告書を前に、景気見通しを上方に変更するかどうかに注目している。デベルRBA副総裁は、豪経済は懸念されていたよりもうまく新型コロナウイルス危機を切り抜けているとしつつ、成長への打撃は「息の長い」ものとなるため、今後数年にわたって政策支援が必要になるとの見通しを示した。

*NZドル「通貨7位、株価4位、3か月連続陽線、株価はプラス圏に浮上」
 豪ドル同様に月足は対円、対ドルともに3か月連続陽線となった。NZ株価指数も年初来プラス圏に回復した。対中貿易が輸出の24%、輸入の20%を占めるだけに中国景気の回復が好感された。NZ国内の経済指標も改善してきている。6月の企業信頼感指数は、前月と比べてやや改善した。ただ、新型コロナウイルス感染抑制のためのロックダウン解除後も、企業の悲観的な見方が続いていることが示された。向こう1年間にNZ経済が悪化すると予想した回答者の割合は差し引き34.34%で、5月の41.8%から低下した。5月の就業者数は、前月比0.8%増となった。1.6%減と落ち込んだ前月から小幅ながら増えた。
 中銀のチーフ・エコノミストのユオング・ハ氏は、中銀は来年3月まで金利を現行水準に据え置くというフォワードガイダンスを改めて確認しており、このガイダンスは当面見直さない見通しだと述べた。
インフレ率と雇用に引き続き下振れリスクがあると指摘した上で、中銀はあらゆる選択肢を用意しており、景気を支援するために必要な策を講じるとした。

テクニカル分析

*ドル円「ボリバン中位へ上昇も108で反転下落」
日足、ボリバン中位。7月2日-3日の上昇ラインがサポート。7月1日-2日の下降ラインを上抜く。7月2日-3日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
週足、4週連続陽線から下落。雲上から雲の下へ。先週は陽転も雲に入れず反落、上ヒゲ残す。6月22週-29日週の上昇ラインがサポート。6月8日週-29日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下位。
月足、3月-4月の下降ラインを上抜く、3月、4月の下ヒゲ効果で5月上昇。2月-3月の下降ラインが上値抵抗。5月-6月の上昇ラインがサポート。ボリバン中位以下に。
年足、4年連続陰線。16年-19年の上昇ラインは一旦下抜くも上抜き返す。16年-17年の下降ラインが上値抵抗。

*ユーロドル「ボリバン中位、横ばい。少ししぶとくなってきた」
日足、横ばい推移するのでボリバンも狭くなってきた。7月1日-3日の上昇ラインがサポート。7月2日-3日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
週足、5週連続上ヒゲ続くもここ2週間は連続陽線でしぶとさも見せる。6月22週-29日週の上昇ラインがサポート。6月8日週-29日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、2月から5月までボリバン下限を何度も一時下抜くも下げ止まる。5月-9月の上昇ラインがサポート。3月-5月の下降ラインを上抜き、ボリバン上位へ上昇も押し返される。3月-6月の下降ラインが上値抵抗
年足、2年連続陰線。現在はわずかに陽線。18年-19年の下降ラインを上抜く。02年‐17年の上昇ラインがサポート。14年‐18年の下降ラインが上値抵抗。

*ユーロ円「ユーロドルとともにしぶとくなってきた」
日足、6月22日-7月3日の上昇ラインがサポート。7月2日-3日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。ボリバン中位。ユーロドルとともにしぶとくなってきた。
週足、2連続陽線で小反発。6月8日週-29日週の下降ラインが上値抵抗。6月22週-29日週の上昇ラインがサポート。雲中、ボリバン上位
月足、ボリバン下限で3か月連続で長い下ヒゲを出し漸く5月、6月は陽線。ただ6月の上ヒゲ長く7月は5月-6月の上昇ラインを下抜いてオープン
年足、2年連続陰線。18年-19年の下降ラインを上抜く。16年-20年の上昇ラインがサポート。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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