政策金利は据え置きか、インフレ懸念でもリラ防衛へ

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総括

政策金利は据え置きか、インフレ懸念でもリラ防衛へ

(通貨10位、株価3位)  

予想レンジ トルコリラ/円 15.0-16.0

(ポイント)
*政策金利は据え置きか インフレ懸念が強まっている
*外貨預金の準備率を引き上げ
*外貨準備は減少
*リラ売り銀行の取引停止、外貨購入税の引き上げ、輸入関税でリラ安阻止
*1Q・GDPは前年比4.5%とまずまず
*為替需給は悪化している
*世界から批判を浴びる中でアヤソフィアをモスク化
*5月経済指標は前月比で改善、前年比では大幅悪化
*預金準備率引き下げ
*VWは工場建設をコロナ感染で延期
*長期金利は12%台へ上昇
*株価は強く、リラは安い
*6月製造業PMIは50回復
*IMFや民間の成長予想は弱気、政府予想は強気
*カタールの枠増加に続きに続き中国ともスワップ協定締結
*シリアやリビアでロシアと敵対関係にあり
*5月は6か月ぶりに月足は陽線となった(対円)
*フィッチこれ以上の格下げはないと表明
*非居住者との間の為替スワップを制限

(政策金利は据え置きか、インフレ目標から遠ざかる)
6月の消費者物価は前年比12.62%上昇に加速、予想は12.09%上昇、5月は11.39%上昇だった。中銀は6月、インフレ圧力の高まりから利上げ停止に踏み切った。インフレ対応という重要な責務に失敗していると批判され始めている。前年比での上昇は食費・酒類、住宅、医療価格の上昇が主因。中銀のインフレ目標レンジは5%程度だが、2018年の通貨危機以降、この水準を上回って推移している。中銀の今年末のインフレ見通しは7.4%。今週も政策金利は8.25%に据え置かれる見通しだ。

(外貨預金準備率を3.0%引き上げ)
  トルコ中銀は7月18日、全銀行を対象に外貨預金の準備率を3.0%引き上げると発表した。
今回の措置は、新型コロナウイルス流行を受けた経済支援策を巻き戻す措置の一環で、約92億ドル相当の外貨や金が市場から吸収されると想定している。
 官報によると、与信の実質伸び率目標を達成していない銀行の場合、期間が1年までの外貨預金の準備率は19%から22%に、1年を超えるものは15%から18%にそれぞれ引き上げる。
目標を達成している銀行では、期間1年までの外貨預金の準備率が12%から15%に、1年を超えるものは8%から11%にそれぞれ上がる。
中銀は、3月に新型コロナの初の感染者が確認された後まもなく、与信目標を達成した銀行を対象に外貨預金準備率を5.0%引き下げた。

(鉱工業生産、経常収支も若干改善)
 通貨は依然弱いが株価は世界でも数少ないプラス圏の市場であり、すべてが悪いわけではない。5月の鉱工業生産指数は前年比19.9%低下した。予想の22.5%低下からは改善した。5月は新型コロナウィルスによるロックダウンを緩和したこともあり、前月比では17.4%上昇した。5月の経常赤字は37.6億ドルとなり、前月の50.9億ドルから縮小した。予想は40億ドルの赤字だった。

(外貨準備減少)
7月10日付けでは496.1億ドルと前回の513.44億ドルから17.34億ドル減少した。
リラ買い支えのため外貨準備が減少している。次回は7月23日発表。

  
(トルコ・米首脳会談)
 エルドアン大統領とトランプ米大統領が電話で会談し、リビア情勢に関して、協力を強化して安定化の継続を目指すことで一致した。トルコは国際的に認知されているリビア暫定政府を支持。同政府は、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプト、ロシアが支援し東部に拠点を置く有力武装組織リビア国民軍(LNA)と戦っている。
トルコ政府は先に、米国はリビアでより積極的な役割を果たす必要があるとの見解を示していた。このほか両首脳は、両国の相互協力や1000億ドルの貿易目標についても協議したという。


(トルコの株価は堅調)
 トルコの株価は年初来4.24%と世界で数少ないプラス圏の市場の一つである。利下げ停止となった後も堅調推移していることは期待できる。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

下位低迷だが下がりもしなくなってきた

日足、7月3日-20日の上昇ラインがサポート。7月1日-20日の下降ラインが上値抵抗。雲中。ボリバンは15.55-15.70と狭い。20日線は15.63。5日線上向き。
週足、低迷続く。5月4日週-6月29日週の上昇ラインがサポート。6月8日週-7月6日週の下降ラインは上抜く。6月1日週-8日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、5月は6か月ぶり月足陽線。ボリバン内へ戻る。20年3月-4月の下降ラインを上抜く。6月伸びず。7月も陰転。5月-6月の上昇ラインを下抜く。2月-3月の下降ラインが上値抵抗。
年足 5年連続陰線、今年は陽転して始まるも陰転。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

トルコ大統領、アヤソフィア電撃訪問 モスク化決定後初

 エルドアン大統領は、博物館からモスクに変更した世界遺産のイスタンブールの歴史的建造物であるアヤソフィアを電撃訪問した。アヤソフィアは、モスク(イスラム礼拝所)化が決まり、この決定後初の礼拝が7月24日に行われることになっている。
 宗務庁によると、キリスト教を象徴するものはカーテンで覆い隠され、「礼拝の間、適切な手段によって」照明が消されるという。24日に予定されている約500人の金曜の礼拝に、エルドアン氏が参加する予定かは明らかでない。
 EUは、トルコ政府にモスクへの変更を考え直すよう求めるなど批判がくすぶっていて、今月24日の集団礼拝の開催などをきっかけに、キリスト教圏の国々から改めて失望の声があがることも予想される。

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