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コロナ感染は深刻だが海外からの送金増加でペソ支える

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総括

コロナ感染は深刻だが海外からの送金増加でペソ支える

予想レンジ 4.5-5.0  

(ポイント) 
*3Qに入って経済指標は徐々に回復
*コロナウィルスでの死者数が多い
*海外の居住者からメキシコへの送金が増加
*7月自動車販売も前月比増加
*学校はまだ再開せず
*2Q・GDPは過去最大の落ち込み
*中銀はGDPが今年8.5-10.5%減少すると見ている
*大統領は経済が4月と5月に「底を打った」と指摘
*6月は史上最大の貿易黒字
*ジャンク債懸念が出始める
*景気悪化とインフレ上昇のジレンマ
*中国がワクチンで支援
*経済回復の足取りは不確か=中銀議事要旨
*米墨首脳会談が開催された
*対米貿易依存度が頗る高い
*アエロメヒコ破たん
*政府はペソ買い介入を示唆
*大統領支持率が急落
*2019年のGDPは10年ぶりのマイナス成長
*2019年は20年ぶりの貿易黒字

(メキシコ感染状況)
 メキシコのコロナウィルス感染状況は深刻だ。死者数で英国を抜き、世界で3番目の多さとなった。他の新興国と比べても死者数は多い

(少しずつ回復、7月製造業PMI)
 ペソは7月から4.7近辺で安定推移している。指標も2Q・GDPは大きく落ち込んだが、3Qに入って7月の指標は前月比では少しずつ回復している。
7月の製造業PMIは40.4となり、6月の38.6からは上昇したが、拡大と縮小を分ける50を5カ月連続で割り込んだ。コロナ禍がメキシコ経済に深刻な影響が及ぼし、指数は4月に過去9年の統計史上最低となったが、その後は徐々に回復している。
 製造業部門が引き続きコロナ禍で苦戦している。生産と新規受注指数の落ち込みは4月から一段と改善しているが、全体の落ち込みは依然大きい。多くの事業が依然閉鎖中で需要は引き続き落ち込み、雇用削減も拡大しているとし、これが新規事業への重石となり下振れスパイラルを引き起こしている。先行き見通しを示す項目は依然縮小を示しているが徐々に改善している。
 7月の企業信頼感は38.7で前月の38.3から改善した。

(非居住者からの送金増加)
国外に居住するメキシコ人労働者による本国への6月の送金額は、過去最高を記録した3月に次ぐ2番目の高水準となった。
 6月の送金額は前年同月比11%増の35億4000万ドルと、予想(30億1000万ー33億9000万ドル)の上限を上回った。予想平均は32億1000万ドル。ロペスオブラドール大統領が1日の動画で予想した34億ドルも上回った。
 農業や建設など米国の必要不可欠な産業でメキシコ人労働者が働き手の大半を占めているため、メキシコへの送金は好調だったようだ。
 
(自動車販売は? 日産が首位)
 7月の国内新車販売台数が前年同月比31%減の7万2897台。7月としては2011年以来の低い水準に落ち込んだものの、今年6月の実績(6万2837台)は16%上回った。
 前年同月を下回るのは5カ月連続となった。前年比の減少率は4月(65%減)が最も大きく、その後は徐々に緩和されている。メキシコ自動車販売協会(AMDA)は声明で「販売市場は持続的に回復している」と指摘した。
 メーカー別では日産自動車が最も多い1万4981台で、米ゼネラル・モーターズ(GM)の1万1997台、独フォルクスワーゲン(VW)の7267台が続いた。20年1~7月累計の販売台数は50万9318台で、前年同期比32%減となった。新型コロナウイルスの感染拡大で自動車販売店は3月末に店舗営業を停止したが、6月からは営業再開が増えている。

(大統領、エネルギー生産で国営企業優先に転換決意示す覚書) 
 ロペスオブラドール大統領は、エネルギー生産分野で国営企業強化に最優先で取り組み、油田・ガス田開発権益について新規の民間企業向け売却入札は実施しない決意を固めている。こうした考えはロペスオブラドール氏が2018年12月の就任以降ずっと明らかにしてきた。ただ、ペニャニエト前政権が進めた国内エネルギー市場の対外開放政策を全面的に撤回する基本方針であることが改めて裏付けられた。
 ロペスオブラドール氏の見方によると、前政権のエネルギー改革で国営石油会社ペメックスやメキシコ電力公社(CFE)などが民間企業の利益のために犠牲になった。このため覚書には、政府は国営企業の事業に打撃となるような民間に甘い取引を取りやめ、ペメックスとCFEの再生に全力を挙げるとの意向が示されている。
 
(公立校、通学再開せず 24日から授業をテレビ配信)
 メキシコ政府は8月3日、公立学校の新学期を24日から始めると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることを受け、通学は再開せずに、テレビやラジオを通じて授業を配信する計画だ。幼稚園、小学校、中学校、高校に通う3千万人が対象となる。

テクニカル分析

一時ボリバン下限以下、雲の下へ下落も小反発

 日足、今週は一時ボリバン下限以下、雲の下へ下落。8月5日-6日の上昇ラインがサポート。8月3日-6日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
 週足、7月13日週-20日週の上昇ラインを下抜く。7月20日週-27日週の下降ラインが上値抵抗。4月20日週-27日週の上昇ラインがサポート。ボリバン中位は越えている。
 月足、3月-4月の下降ラインを上抜いて5月は5か月ぶり月足陽線。2月-3月の下降ラインも上抜く。ただ6月は5円にのってから急落で陰線、上ヒゲも長かった。ボリバン下位。7月は5月-6月の上昇を下抜くも陽線。
 年足。16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

トルコからの支援の手

 トルコ国際協力調整庁(TİKA)は、メキシコのオアハカ州で発生した地震後に地域に緊急人道支援を行った。マグニチュード7.4規模の地震が発生したあと特に山岳部の村落にあるアクセスが困難な地域で自宅から避難することを余儀なくされた家庭に食糧や衛生物資が入った400箱の支援が届けられた。トルコは、メキシコで2018年と2019年の間に発生した地震後にメキシコに最初に支援の手を差し伸べた国となっている。行われた支援により当時大統領であったペーニャ・ニエト前大統領がトルコ国際協力調整庁に感謝状を贈っている。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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