人民元上昇、円に迫る、米は13日にハイテク5社取引停止、15日は貿易交渉

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次回の掲載は2020年9月3日の予定です。

総括

人民元上昇、円に迫る、米は13日にハイテク5社取引停止、15日は貿易交渉

予想レンジ 人民元/円 15.0-16.0  

(ポイント)
*米中対立で制裁合戦は続くが、貿易交渉は継続
*8月13日は米は中国ハイテク5社との取り引き禁じる法律施行
*8月15日は米中で第1段階通商合意の履行状況を検証
*経済指標は概ね堅調だが融資残高は減少
*中国は対米デカップリングを想定し二重循環政策(国内回帰)を検討
*米中対立激化でも人民元上昇 
*米中GDPの逆転も近いか
*日本の自動車会社も中国での販売を伸ばす
*中国半導体株が急伸、政府の支援策で
*米民主党は公約を発表、中国への姿勢は厳しいが関税競争は中止のようだ
*対米以外で積極外交を重ねる
*テスラの中国販売は好調
*香港国家安全法は53か国が支持、27か国が懸念
*2022年は米中国交回復50年
*2021年は共産党建党100年
*世界各国は中国貿易において濃密すぎる関係
*対豪関係が悪化しているが鉄鉱石は輸入拡大
*20年は3%成長の公算
*香港の英銀(発券銀行)は国家安全法を支持
*IMFは中国の回復を示唆
*今年は「第13次5カ年計画」の最終年
*米国は中国の為替操作国の認定解除
*中国GDPが100兆元へ近づく

(米中対立続く、制裁合戦)
 米国は数々の中国への制裁を行っているが、さらに先週は香港の自治侵害などを理由に、香港の林鄭月娥行政長官を含む11人を制裁対象にした。中国はいずれの制裁も理不尽とするが、自らは仕掛けず、制裁されればカウンターで報復するにとどめている。やはり米国大統領選挙まで3か月ほど我慢してバイデン大統領の誕生を期待するといったところだろう(ただ米国に賛同する中国より立場の弱そうな国(豪、加)に対しては強く制裁的なことを行っている)。
 米国は他国に中国制裁の賛同を求めているが、日本を含め多くの国は慎重だ。どの国もただならぬほどの対中の貿易依存度があり、中国国内での販売にも頼っている。それは制裁している米国の企業も同じであり、テスラのEVは中国で大きく販売を伸ばしている。日本の自動車会社も7月販売は前年同月比10%以上の増加を見せた。

(中国の経済指標は)
相変わらず中国の景気指標は力強い。7月輸出は7カ月ぶり高い伸び、2Qの経常収支は1196億ドルの黒字となり2008年以来の高水準となった。景気回復で金融緩和も休止するとの予想も出てきた。
人民元も7.0割れが定着した。株価はナスダックほど強くはないが、年初来8%高とまずまずだ。
 トランプ氏の強硬政策が勝つか、中国の取りあえず我慢が勝つか、11月が勝負。ただそれは短期の話で、長期的には近々中国のGDPが米国を上回り、世界での立場は変わっていくだろう。

(本日、米は中国5社との取り引き禁じる法律施行)
米政府は、ファーウェイなど中国の5社のハイテク製品を使用する企業との取り引きを禁じる法律を13日施行する。
 日本企業を含めて実質的に米政府と中国企業のどちらを選ぶか迫る内容で米中の対立の影響が一段と広がることになる。
 これによって5社の製品を使用する企業は米政府機関との間で新たな取り引きや今の取り引きの更新ができなくなり、実質的に米政府と中国企業のどちらを選ぶか選択を迫られることになる。
 米政府機関と取り引きがある日本企業はおよそ870社にのぼり、取り引き金額は年間1500億円を超えている。日本の大手企業では、中国企業5社の製品からほかの会社の製品に切り替える動きがあるが、取り引き禁止の影響がどこまで及ぶのかは不透明だとして企業の間からは今後のアメリカ政府の対応を見極めたいという声も出ている。
   
(貿易交渉は継続)
  米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は、貿易は米中が引き続き関与している1つの分野だとし、現時点で合意は「順調だ」と述べた。
 中国外務省の趙立堅報道官は第1段階の貿易合意に関する中国の姿勢は一貫していると発言。ティックトックについては「娯楽のためのプラットフォームにすぎない。米国民や世界の人々が才能を見せ合ったり共有したりするためのものだ。国家安全保障と何の関係もない」と語った。
 米中は今週15日、第1段階通商合意の履行状況を検証するための協議をテレビ会議形式で行う。

(上海総合指数は昨日下落、年初来では8.82%高)
 昨日8月12日の上海総合指数は7月の社会融資総量やマネーサプライM2の増加率、人民元建て貸付残高増加額がいずれも予想を下回ったことが売り材料となった。年間上昇率はナスダックに次ぐ2位で8.82%高。

テクニカル分析(人民元/円)

日足、週足でボリバン上限近くへ上昇

 日足。7月31日のボリバン下限から上限近くへ上昇。8月11日-12日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。ボリバン上限は15.45。
 週足。7月27日週はボリバン下限に達するも長い下ヒゲで上昇。2週連続陽線、今週も陽線。6月8日週-7月20日週の下降ラインを上抜く。ボリバン上限へ。6月1日週-8日週の下降ラインが上値抵抗。8月3日週-10日週の上昇ラインがサポート。
 月足、6月-7月の下降ラインを上抜く。3月-7月の上昇ラインがサポート。ボリバン下位。19年4月-20年1月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、11年-19年の上昇ラインを下抜くも上抜き返す。18年-19年の下降ラインが上値抵抗。

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チーファンラマ

中国、旧ソ連より手強い

 ポンペオ米国務長官は、中国が世界経済大国としての経済力を使い世界に影響を及ぼしているとし、冷戦時代のソ連よりも米国にとって手強い相手との認識を示した。
長官は「第二次冷戦が起きているわけではない」とし、旧ソ連との冷戦に比べ「中国共産党の脅威に抵抗することはより困難だ」と語った。「中国共産党は旧ソ連とは異なり、われわれの経済や政策、社会と深く絡み合っている」とし、欧州諸国に中国共産党に抵抗するように呼びかけた。

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