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ドル・円は底堅い値動きか、米中協議を控え有事に備えた買い

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は底堅い値動きか、米中協議を控え有事に備えた買い」

14日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米経済指標の鈍化で回復期待のドル買いは後退する見通し。ただ、米中関係が悪化するなか15日開催の閣僚レベルの通商協議に向け、ドルには有事に備えた買いが見込まれる。

ドル・円は106円後半を中心とした値動きで、107円にトライしても節目付近の強固な売りに押され、上値の重さが目立つ。前日の取引で、米国の新規失業保険申請件数が予想を下回りある程度雇用情勢の改善が示されたが、ドルは買いが続かず失速している。本日アジア市場でもその流れが受け継がれ、上げ渋る値動き。午前中に発表された中国の小売売上高と鉱工業生産はいずれも低調で、早期回復期待の後退により中国株は一時軟化。日経平均株価は上げ幅を拡大できず、円売りが抑制されたこともドルの107円台定着に失敗した要因だ。

この後の海外市場では、米経済指標と米中協議が注目される。小売売上高と鉱工業生産は大幅上昇の反動で、伸びの鈍化はほぼ織り込み済み。ただ、ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は改善のペースが緩慢で、回復を期待したドル買いは入りづらい見通し。一方、明日の閣僚級の米中協議の行方に思惑が広がろう。トランプ大統領はファーウェイなど中国企業の製品やサービスを利用する企業に厳しい措置を発動。中国に「友好的ではない」との見解も警戒レベルを上げる。両国の対立激化に備え、ドルには安全通貨の買いを想定したい。

通貨別分析

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