経済再活動、インフレがターゲットレンジを回復し底堅い

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総括

経済再活動、インフレがターゲットレンジを回復し底堅い

「通貨11位、株価5位」

「予想レンジ 南アランド円 6.0-6.6」

(ポイント)
*コロナ感染警戒レベルを引き下げ経済活動制限を緩和
*3か月ぶりにインフレが3%台を回復し追加利下げ観測が後退
*南アの株価は回復傾向にあり
*ワクチン治験開始
*トヨタは追加投資
*今週は貿易収支とPMIに注目したい
*5Gは中国ファーウェイを採用
*6円半ばには売りが控えている
*ベーシックインカム政策が浮上
*IMFが緊急融資実行
*中銀の20年成長見通しはマイナス7.3%
*中銀の20年インフレ見通しは3.4%
*対中関係は良好
*1Q若年層の失業率は 59.0%
*17年ぶりに経常黒字
*不良債権拡大の恐れがある

(市況)
7月の消費者物価(CPI)は前年比3.2%上昇と、6月の2.2%上昇や予想の3.1%上昇を上回った。インフレターゲットの3-6%内に3か月ぶりに戻った。ターゲット内に戻れば追加緩和期待も後退しよう。焦点は政策金利。前回、中銀は、政策金利を0.25%引き下げ、3.50%とした。5人の政策委員のうち3人が0.25%の利下げ、2人が金利据え置きを主張した。中銀は声明で、「財政リスクの高まりのほか、モノとサービスの供給の著しい減少」でインフレに対する上向きリスクが台頭する可能性があるとしていた。

(経済活動制限緩和、警戒レベルを現行の3から2に引き下げ)
ラマポーザ大統領は8月15日、新型コロナウイルス対策に進展があったとした。国内の累計感染者数は58万3,653人と依然として多いことを認めつつ、1日当たりの新規感染者数は過去3週間で1万2,000人超から5,000人まで減少し、ピーク時の半分以下となったと述べた。
 また、前回の演説時(2020年8月6日)から治癒率が80%に上昇していること、西ケープ、東ケープ、ハウテンの各州、恐らくクワズールナタール州でも感染者数がピークに達しており、過去5カ月間のデータをみると国内の感染状況はピークを超えたとみられると言及した。一方で、制限緩和により、経済活動が再開すれば感染の危険が高まることも事実で、外出時のマスク着用、人との物理的距離の確保、不要不急な外出の自粛など、引き続きの警戒を呼び掛けた。
 このような中、ラマポーザ大統領は医療専門家の助言や地方政府との協議を踏まえ、8月17日深夜(18日午前0時)から、全土に敷く警戒レベルを現行の3から2に引き下げることを発表した。レベル2では、衛生対策を徹底した上で、ほぼ全ての産業で経済活動の制限が緩和される。主な内容は以下のとおり。

(ワクチン治験)
 新型コロナ対策規制の全面的解除からの景気回復期待や米バイオ医薬品ノババックスが南アでワクチン候補の中期臨床試験を開始したことが心理的な安心感を生み南アランドを支えた。またアフリカの疾病対策センター(CDC)がアフリカ大陸での新型コロナウイルスの感染カーブが緩やかになり始めていると発表したことも好感された。

(今週の注目指標)
7月貿易収支と8月スタンダードバンクPMIがある。貿易収支は2か月連続黒字で7月予想は125億ランドの黒字

(トヨタ、ハイブリッド車の生産開始、南ア工場に154億円の追加投資)
 南アトヨタは、ダーバン工場に新モデルを導入するため、25億ランド(約154億円)を投資すると発表した。2021年後半から新モデルの生産開始を予定している。
 パテル貿易産業相は「環境に優しい産業への経済構造改革だ」とコメントし、ダーバン工場が立地するクワズールナタール州経済発展・観光・環境庁の執行理事会メンバーも、新型コロナウイルスの感染拡大で経済が打撃を受ける中での本投資に謝辞を寄せた。

(南ア株価は)
 南アランドは対円で年初来18.06%下落と安いが、南ア株価指数は年初来1.80%とコロナ感染での下落を取り戻しつつある。日経は3.27%安。

テクニカル分析(ランド/円)

ボリバン上限越え

日足。8月26日-27日の下降ラインを上抜き、ボリバン上限を越える。8月24日-28日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。
 週足。7月20日週-27日週の下降ラインを上抜く。8月17週-24日週の上昇ラインがサポート。7月20日週-8月24日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン中位越え。
 月足。6月、7月の長い上ヒゲで8月は下落スタートも今月は長い下ヒゲで返す。6月-7月の下降ラインが上値抵抗。5月-8月の上昇ラインがサポート。ボリバン下位。
 年足、16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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喜望峰

深まるファーウェイ依存 米の排除方針と一線

7月に次世代通信規格「5G」専用のサービスを開始した南アは中国の華為技術(ファーウェイ)の設備を採用した。中国製品の排除を求める米国と一線を画す動きが各国で目立つ。
 通信大手レインがファーウェイの設備を使い、アフリカ大陸で初めて5G専用通信網のサービス提供を始めた。4Gと併用する通信網と比べ、通信が安定するなどの利点がある。

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