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「ポンド下落祭り」FX変動率・スワップポイント累計・取引高ランキング 2020年9月7日~9月11日

FX変動率・スワップポイント累計・取引高ランキングタイトル


外為どっとコムのFX取引口座『外貨ネクストネオ』の一週間の取引データ「変動率」「スワップポイント累計」「取引高」をランキング表示した。

集計期間:
2020年9月7日から9月11日の営業日

▼変動率ランキング
ポンドが大幅下落


▼スワップポイント累計ランキング
ユーロ/トルコリラ(売)2位に


▼取引高ランキング
ポンド/円は3位に躍進

変動率ランキング:ポンドが大幅下落

期間中の為替相場は、何といってもポンドの下落だろう。

外為どっとコムのFX口座「外貨ネクストネオ」で扱っているポンド系の通貨ペアは4つあるが、そのすべてが上位を独占する事態となった。具体的には、1位にポンド/豪ドル、2位にユーロ/ポンド、3位にポンド/円、4位にポンド/米ドルの順番だった。英国とEUが交渉してる自由貿易協定(FTA)について、英国が合意なしにEUから離脱するリスクが意識されて、ポンドは連日の下落。なお、英首相報道官は「EUとは引き続き誠実に交渉を続ける。合意に達することを信じている」「産業界は合意してもしなくても、EUの単一市場と関税同盟から離脱することに準備するべきだ」など英政府は見解を発表しているが、先が見えない。

5位のメキシコペソ/円は、一旦下落するも、水曜日に急伸した。9日に発表されたメキシコ8月消費者物価指数が堅調であったことで、利下げ打ち止め観測が広まったためだ。5円をタッチしたが、上昇トレンドが続くか、注目だ。

また7位の南アランド/円は、前週と似たような変動率であったが、陽線・陰線が下値を切り上げながら方向感が出なかった。

ドル/円は変動率0.56%の30位になった。期間中に、円、ドルとも特段の変動要因が無かったことが原因と思われるが、ユーロ/円、ユーロ/ドルなどと比べても、1%未満の変動率は異常であり、円とドルの強い均衡が感じられるほどだ。

集計期間中、2%を超える変動があったのは集計対象30通貨ペアのうち11通貨ペアと、前回の8通貨ペアから増加した。その内3%以上の変動幅を記録した通貨ペアは7つで、こちらも増加となった。

順位 通貨ペア 変動率 高値 安値
1 GBP/AUD 4.08% 1.82086 1.74944
2 EUR/GBP 4.06% 0.92907 0.89283
3 GBP/JPY 4.01% 140.994 135.56
4 GBP/USD 3.88% 1.32575 1.27628
5 MXN/JPY 3.71% 5.004 4.825
6 NOK/JPY 3.60% 11.921 11.507
7 ZAR/JPY 3.01% 6.409 6.222
8 RUB/JPY 2.90% 1.419 1.379
9 SEK/JPY 2.25% 12.21 11.941
10 NZD/JPY 2.24% 71.43 69.863
11 AUD/JPY 2.12% 77.733 76.116
12 CAD/JPY 1.98% 81.388 79.806
13 CHF/JPY 1.86% 117.295 115.148
14 AUD/USD 1.85% 0.73242 0.71914
15 NZD/USD 1.76% 0.67158 0.65996
16 USD/CHF 1.68% 0.91998 0.90481
17 EUR/JPY 1.64% 126.461 124.426
18 USD/CAD 1.54% 1.32589 1.30579
19 TRY/JPY 1.43% 14.303 14.102
20 EUR/USD 1.39% 1.19167 1.17528
21 EUR/NZD 1.22% 1.78328 1.76171
21 EUR/TRY 1.22% 8.8822 8.7751
23 USD/TRY 1.15% 7.4951 7.4099
24 AUD/CAD 1.13% 0.96188 0.95116
25 EUR/AUD 1.09% 1.63532 1.61776
26 SGD/JPY 1.03% 77.916 77.124
27 AUD/NZD 0.91% 1.09355 1.08372
28 CNH/JPY 0.90% 15.564 15.425
29 HKD/JPY 0.57% 13.716 13.638
30 USD/JPY 0.56% 106.384 105.793

 

スワップポイント累計ランキング:ユーロ/トルコリラ(売)2位に

期間中のスワップポイントを合算した本ランキングは、ロシアルーブル/円(買)が5週連続の首位となった。毎回ランキング推移の激しいユーロ/トルコリラ(売)だが、今回は2位に飛び込んでいる。(前々週:3位→前週:25位→今週:2位)

※MXN/JPY、ZAR/JPY、HKD/JPY、CNH/JPY、NOK/JPY、SEK/JPYは10万通貨あたり。RUB/JPYは100万通貨あたり。左記以外は1万通貨あたりのスワップポイントにて算出。
※前週終値に取引数量を掛け合わせた取引残高に対してのスワップ合計

順位 通貨ペア 売買区分 スワップ合計 円 取引保証金
1 RUB/JPY 840 90,000
2 EUR/TRY 751 51,000
3 MXN/JPY 560 20,000
4 CNH/JPY 490 70,000
4 ZAR/JPY 490 30,000
6 USD/TRY 410 43,000
7 EUR/NZD 169 51,000
8 NZD/USD 157 29,000
9 EUR/USD 135 51,000
10 EUR/GBP 94 51,000
11 EUR/AUD 92 51,000
12 TRY/JPY 73 6,000
13 NOK/JPY 70 50,000
14 USD/CHF 63 43,000
15 USD/JPY 61 43,000
16 EUR/JPY 57 51,000
17 GBP/JPY 28 57,000
18 CHF/JPY 21 47,000
19 GBP/USD 15 57,000
20 AUD/JPY 9 32,000
21 AUD/USD 0 32,000
21 CAD/JPY 0 33,000
21 HKD/JPY 0 60,000
21 NZD/JPY 0 29,000
21 GBP/AUD 0 57,000
21 SEK/JPY 0 50,000
27 AUD/NZD -66 32,000
28 USD/CAD -72 43,000
29 AUD/CAD -78 32,000
30 SGD/JPY -81 32,000

 

取引高ランキング:ポンド/円は3位に躍進

期間中の取引高ランキングは、1位、2位に変化がなかった。3位に飛び込んだのはポンド/円で、前回は5位、さらにその前は18位であったため、騰落率ランキングで示した通り、ボラティリティの変化が取引量増加に直結した形だ。ポンド/米ドルも1つランクを上げ7位になっている。

順位 通貨ペア 前回順位
1 USD/JPY 1
2 MXN/JPY 2
3 GBP/JPY 5
4 AUD/JPY 4
5 EUR/JPY 6
6 EUR/USD 3
7 GBP/USD 8
8 ZAR/JPY 7
9 NZD/JPY 10
10 AUD/USD 9
11 TRY/JPY 11
12 GBP/AUD 12
13 EUR/GBP 15
14 CAD/JPY 16
15 EUR/AUD 13
16 USD/CHF 14
17 CHF/JPY 17
18 RUB/JPY 19
19 NZD/USD 18
20 USD/CAD 22
21 NOK/JPY 27
22 EUR/NZD 23
23 AUD/NZD 25
24 CNH/JPY 20
25 AUD/CAD 28
26 EUR/TRY 24
27 USD/TRY 26
28 SEK/JPY 29
29 SGD/JPY 30
30 HKD/JPY 21

まとめ

集計週は、ポンドの下落が鮮明だった。一方ユーロ/ドルはパッとしない展開だった。ラガルドECB総裁の会見で、ユーロ高について中止していない旨の発言があった。発言直後の反応は限定的だったが、これまで上値の重かったユーロが改めて続伸する可能性が出てきたたため、注目したい。

今週のイベントとしては、英国の経済指標を見ておきたい。BOE政策金利発表のほか、英8月消費者物価指数など、興味深いだろう。もちろんEUとのFTAをめぐる報道にも注意だ。また、変動率1位となったポンド/豪ドルをチェックする意味でも、オーストラリアの雇用統計など抑えておきたい。

 

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