良い材料も出てきたが、世界的リスク回避で売られる、今週は政策金利決定

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総括

良い材料も出てきたが、世界的リスク回避で売られる、今週は政策金利決定

(通貨最下位、株価8位)  

予想レンジ トルコリラ/円 13.3-14.3

(ポイント)
*大統領、政府首脳、中銀からもリラ安懸念の声が暫く聞こえない
*先週の指標は強かった(鉱工業生産、小売など)が世界的リスク回避で売り継続
*今週は政策金利決定。据え置き予想だが、それでは市場からの信用は得られない
*東地中海緊張は続く
*コロナ感染も収まらない
*ムーディーズが格付け引き下げ
*トルコとギリシャ首脳会談なるか
*株価は通貨リラほど下落していない
*エルドアン大統領は20年プラス成長を予想
*外貨準備が増加
*大砂嵐が襲う
*コロナ感染衰えず、学校再開は規模縮小
*CPIは11%高止まるも利上げは行われていない
*貿易赤字拡大
*日足、週足、月足ですべてボリンジャーバンドの下限
*実質マイナス金利
*黒海で油田発見
*2Q・GDPは前年比9.9%減で、約10年ぶりの縮小
*株価指数がプラス圏グループから脱落
*政府と民間の成長予想に差異
*リラ売り銀行の取引停止、外貨購入税の引き上げ、輸入関税でリラ安阻止
*VWは工場建設をコロナ感染で延期
*カタールの枠増加に続きに続き中国ともスワップ協定締結
*非居住者との間の為替スワップを制限

(リラ安懸念の声なし)
大統領、政府首脳、中銀からもリラ安懸念の声が暫く聞こえない

(良い材料に反応なし)
たまにはいい材料を。7月の鉱工業生産は前年比で4.4%増、小売売上は11.9%増、8月自動車生産は前年比44.3%増となった。前期比ではなく前年比というところが凄い。コロナ感染を克服していないのだが経済指標は改善した。9月11日付けの外貨準備も452.8億ドルと前回の448.8億ドルから増加した。

 今年の成長率に関して市場の見方はマイナス成長予想だが、エルドアン大統領だけが明るく、経済統計はトルコ経済が年末時点でプラス成長することを示していると発言している。上記の数字が続けばエルドアン大統領の予想が勝つかもしれない。

(今週は政策金利決定)
今週は政策金利決定がある。インフレが二桁にのっても利下げした姿勢は変更し、前回は政策金利据え置きとなっているた。投資家は、トルコ中銀が引き締め措置を講じる可能性に期待している。

(東地中海問題)
 東地中海での海底資源探査でのギリシャとの緊張は続く。トルコ政府は、キプロス島沖の地中海東部で稼働しているエネルギー掘削船「ヤウズ号」について、10月12日まで活動を延長すると発表した。.
一方、ギリシャのミツォタキス首相は、「軍を強化する時が来た。国を守る断固とした計画を推進する」と宣言した。仏からラファール戦闘機18機を購入するほか、フリゲート艦4隻、海軍ヘリコプター4機を新たに入手し、対戦車砲、魚雷、ミサイルを増強する。現在14万人の総兵力も1万5000人増やす。

(エルドアン大統領はマクロン仏大統領を非難)
 エルドアン大統領は日、マクロン仏大統領に対し「トルコ国民をからかうな」と強く警告した。仏は東地中海の資源開発をめぐりトルコと対立するギリシャやキプロスの後ろ盾となっている。
 エルドアン大統領は、マクロン大統領について「歴史の知識を欠いている」と非難。仏がトルコに「人間性に関し説教できない」と語り、アルジェリアでフランスが何をしたか、1994年のルワンダ大虐殺で仏がどういう役割を演じたか、まず反省を求めた。

(トルコの株価は為替ほど崩れず)
格下げや地中海緊張からトルコ経済の危うさを感じるが、リラは年初来、24%下落しているが、株価は5%下落と世界の主要株価市場では大きく崩れていない。貿易需給は悪化しているが、3Qに入って他の経済指標は改善しているからだろう

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン下限に貼りつく、雲のはるか下、5日線下向き

日足、ボリバン下限。9月18日-21日の下降ラインが上値抵抗。雲のはるか下、5日線下向き。ボリバン下限は13.69。
 週足、ボリバン下限に張り付く。9月7日週-14日週の下降ラインが上値抵抗。

月足、5月-6月の上昇ラインを下抜く。7月-8月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限
年足 5年連続陰線、今年は陽転して始まるも陰転。15年-18年の下降ラインが上値抵抗

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メルハバ

対中貿易関係

 中国景気の堅調さで高金利通貨、資源国通貨は上昇することが多い。
ただトルコはその恩恵を受けていない。
 中国への貿易依存度では、輸入は高いが輸出は高くない。2018年ベースで輸出依存度は1.7%、輸入依存度は9.3%。輸入は中国への依存度が最も高いが、輸出は対欧州、対中東と比べると極めて低いので、中国の景気回復の恩恵がない。それは輸出製品が中国と競合しているからだろう。トルコの輸出は自動車部品、衣類が主で中国と似通っている。一方、豪や南アなど資源国は鉱産物資源の輸出が主で中国と競合せず、中国景気の回復で輸出を伸ばし通貨も高くなる。

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