11会合連続利下げ、高金利3か国で異なった動き

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総括

11会合連続利下げ、高金利3か国で異なった動き

予想レンジ 4.5-5.0  

(ポイント) 
*政策金利は11会合連続で引き下げられた
*インフレは4%に上昇、今後も金融緩和が続けられるかどうか
*同じ高金利国の南アは据え置き、トルコは利上げとなった
*中銀が発表した調査では、20年の実質経済成長率はマイナス9.97%
*米、加、メキシコとのコロナ渡航制限継続
*中銀は政策決定会合前に流動性供給を延長
*7月の鉱工業生産伸び率鈍化 小売売上は改善
*8月正規雇用者数が増加
*ハリケーンで一時原油価格が上昇
*5月からのペソ安定は貿易黒字と海外からの送金によるもの
*債務拡大でソブリン格付けの引き下げも話題になり始めている
*株価は安い、年初来16.8%安
*メキシコでコロナウィルスワクチンの治験と製造が始まる
*7月自動車販売は前月比増加
*2Q・GDPは過去最大の落ち込み
*大統領は経済が4月と5月に「底を打った」と指摘
*対米貿易依存度が頗る高い
*緊縮政策で大統領支持率が急落
*2019年のGDPは10年ぶりのマイナス成長
*2019年は20年ぶりの貿易黒字

(11会合連続利下げ、高金利3か国で異なった動き) 
メキシコ中銀は、金融政策決定会合を開き、政策金利を0.25%引き下げて4.25%とした。利下げは昨年8月から11会合連続。2016年9月の水準に並んだ。新型コロナウイルスの感染拡大で経済が大幅に落ち込んでいるのに対応した。全員一致での決定となった。
 高金利3通貨では先週は南アが利下げ打ち止めで据え置き、トルコは2%の利上げとマチマチな動きとなった。それぞれコロナウィルス感染での金融緩和を続けてきたが、インフレ懸念も生じてきたこともあり、9月の対応は3者で異なった。

 中銀は、6月と7月に景気が回復し始めたものの、不確実性と下振れリスクがあると説明した。声明では、新型コロナ流行により経済活動、インフレ、金融ショックのリスクが継続していると強調。1930年代以来、同国最大の景気後退が予想されるとした。
 
ただ利下げ幅は前回会合までの0.5%からは縮めた。インフレ率が中銀の政策目標(2~4%)の上限を上回って推移し始めたためだ。

インフレ率はこのところ、総合指数もコア指数ともに約4%上昇で推移しているが、中銀は中長期的には3%を超える「安定した」見通しを想定していると指摘。ただ、インフレ軌道のリスクバランスはなお不透明とし、「インフレ、経済活動、金融市場について言及されたリスクを考慮すると、金融政策と経済全般に大きな課題が生じる」と述べた。
 中銀は新たな情報に基づいて、新型コロナ危機による生産性への影響や「現在直面している金融ショックの展開」を考慮し、今後「必要な全ての措置」を講じると強調した。
 次回の会合は11月12日に予定されている。金融市場では、利下げ継続と金利を据え置くとの見方で割れている。(以下は政策金利の推移のチャート)

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(中銀の成長率予想)
 中銀が民間銀行などの予測をまとめて発表した調査では、20年の実質経済成長率はマイナス9.97%に落ち込むと見込まれている。20年末の政策金利の予測は4.2%。

(9月中旬インフレ)
9月中旬インフレは前年比4.1%前回の3.99%から上昇した保存食の需要拡大から加工食品や飲料品の価格が上昇している。

(7月小売売上は改善)
7月小売売上は前月比で5.5%増となった。6月は7.8%増。ロックダウン解除の影響が出ている。前年比では12.5%減だが、6月の16.6%減からは改善した。
 
(米、加・メキシコとのコロナ渡航制限継続)
  米国とカナダは9月18日、新型コロナウイルス対応として実施している両国間の不要不急の渡航制限措置を10月21日まで新たに30日延長した。
同措置は3月に導入され、これまでに複数回延長されている。米・メキシコ国境の閉鎖も同日まで延長される。
米およびカナダの政府筋は今週、コロナ感染状況を踏まえ、不要不急の渡航制限措置が少なくとも11月末まで延長される公算が大きいとの認識を示していた。
一方、トランプ米大統領はこの日、米・カナダ間の国境閉鎖は年内に解除されるだろうと述べた。感染が比較的抑制されていたカナダでも最近、感染者数が急増しており、保健当局者は、コロナ流行が制御不能となる可能性があると警鐘を鳴らした。

テクニカル分析

5円を維持できず一気にボリバン下限下抜き

日足、順調に上昇してきたが、ボリバン上限ということもあり5円で伸び悩み急落し一気にボリバン下限下抜きへ。8月4日-9月24日の上昇ラインがサポート。9月22日-23日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き、雲の下。
 週足、9月7日週-14日週の上昇ラインを下抜く。ボリバン上限は5.05。4月20日週-5月4日週の上昇ラインがサポート。2月17日週-9月14日週の下降ラインが上値抵抗。9月14日週の上ヒゲが効く。
月足、ボリバン下限から反発も5円台を維持できず。8月は6月-7月の下降ラインを上抜く。6月-9月の下降ラインが上値抵抗。
 年足。16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。 

 

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VAMOS MEXICO

メキシコ政府、元大統領を裁く是非の国民投票を要求

ロペスオブラドール大統領は、過去の大統領を司法で裁く対象に含めることに賛成かどうかを問う国民投票の実施を連邦議会に求めた。これまでは慣習的に大統領経験者は罪を問われることはなかった。ロペスオブラドール氏は2021年の投票実施を目指している。
  ロペスオブラドール氏はこれまで、1988年以降の5人の大統領に批判的な姿勢を示してきた。サリナス、セディジョ、フォックス、カルデロン、ペニャニエトの各氏が該当する。自由開放的な経済政策が自国に打撃を与え、外国企業との取引拡大が汚職の温床になってきたとの立場に立っている。 収賄罪で身柄を拘束された国営石油会社ペメックスの元最高経営責任者(CEO)であるロソヤ容疑者は、ペニャニエト氏とカルデロン氏、サリナス氏の汚職への関与を検察に証言している。
 メキシコは2021年に連邦議会選挙を控えている。政府は、新型コロナウイルスの感染拡大による経済低迷に直面しており、汚職捜査への注力姿勢を示すことで、求心力を保とうとしている。

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