様々な危機の処し方と相場。日本の輸出は持ち直すのか

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総括

様々な危機の処し方と相場。日本の輸出は持ち直すのか

ドル円=103-108、ユーロ円=120-125 、ユーロドル=1.14-1.19

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨3位、株価6位、様々な危機の処し方と相場。日本の輸出は持ち直すのか」
多種多様の危機がある。政治、経済、債務、災害、感染などだ。多くの危機は危機の報道がなされば、市場は即座に儀式的にリスク回避の動きをとるが、殆どがそのあたりが相場の底となり回復していく。儀式は長引かない。例外はアルゼンチンと中東などの宗教の対立が絡む国だ。トランプ大統領の感染も本質的には米国の経済の実態を変えない、やはり焦点は感染ではなくトランプ氏が敗れた場合に結果を受け入れず政治が混乱する時。もちろんその場合も共和党良識者が仲介に入り纏めるだろう(これまでもウオーターゲート事件やルインスキー事件に大統領辞任が絡んだことがあったが、双方とも他の事象で超ドル安に向かっていたのでその展開は参考にならなかった)。
 今年も大小の危機があったが、昔ほどの円高にも株安にもならないし、すぐに回復している。危機報道でリスク回避行動を深追いする必要はないだろう。日本もゆっくりだが、短観などから見て回復方向へ向かっているので秋の円安需給と絡めば106円。108円へ向かうと思う。気になるのは政府が輸出が持ち直しているとしたこと、21か月連続で前年比減少している輸出が持ち直すのだろうかと疑問に思ったが、確かに9月上旬では輸出は1.6%減少と今年続いていた二桁%減少から改善している。今週は10月8日に9月上中旬の貿易統計が発表される。

*米ドル「通貨6位、株価(NYダウ)7位、混迷の報道あるが米経済は普通に動いていく」
 トランプ大統領がコロナ感染症で入院したことを受け、判官びいきもあり大統領選挙に有利に働くという声もあるが、優しい米国人なら老体ということもあり激務の大統領職は控えたほうがいいという考えも
あるだろう。トランプ氏が大統領選で勝利すれば今まで通りの外交が行われ、中国とのデカップリングという経済実験が行われ悲惨な結果となる。問題はトランプ氏が敗れその結果を受け入れない時だ。数か月
政治の混乱が起きる。もちろん混乱は良識派が出てきて収まるのだが。
 さて米国経済指標はマチマチだ。先週は消費者信頼感指数、ADP雇用統計、シカゴPMIなどが改善したが、雇用統計やISM製造業が冴えなかった。ドルインデックスは9月に調整が入り上昇したが先週は売られている。ドル買いもユーロや豪ドルが対ドルの月足でボリバン上限に達したことによる調整に過ぎなかった。
 今週は米副大統領候補の討論会があり、まともな政策論争となることを期待したい。新型コロナ景気対策法案の行方も気になる。拡大しつつある貿易収支やISM非製造業の発表や、パウエルFRB議長の講演にも注目したい。

*ユーロ「通貨2位、株価9位(DAX)、9月は5か月ぶりの月足陰線となったが、日足は反発、経済回復途上」
 9月は5か月ぶりの月足陰線となった。ボリバン上限を上抜いて行き過ぎ感があり下落しボリバン内へ戻った。週足もボリバン上位のもみ合いから下落したが、先週は反発、日足もボリバン下限から反発した。
経済指標は改善していることも、ユーロを買いやすくした。S&Pは今年のユーロ圏経済見通しを上方修正した。経済指標も独IFO業況指数、独小売売上、ユーロ圏経済信頼感指数、製造業PMIなどが改善した。
 懸念はECB首脳のユーロ高牽制やマドリッド封鎖やパリ警戒レベル引き上げなどのコロナ第二次感染拡大の報道だ。
 ラガルドECB総裁は現在進めている金融戦略見直しについて、FRBに追随して目標を上回る物価上昇率を容認する可能性を示唆した。欧米同じ金融政策なら為替には影響しない。引き続き改善する経済指標を重視したい。今週はユーロ圏の小売売上、独の製造業受注、鉱工業生産、国際収支などの発表がある。

*ポンド「通貨9位、株価14位、離脱の代償、7500人と1兆ポンドが流出。ポンド安株安も」
 今年は対円で5.43%安、対ドルで2.44%安、対ユーロで7.11%安、FT株価指数で21.75%安。EU離脱の代償だ。英国が来年1月、EUから完全に離脱するのを前に、金融サービス業では既に7500人余りの人員と1兆ポンド超の資産が英国からEU域内に移動している(コンサルティング会社EY)。EYによれば年末にかけてさらなる人員や事業の移動が発表される可能性があるようだ。
 ジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長は、自由貿易協定(FTA)などの将来関係を巡る交渉を続けることで一致した。15日のEU首脳会議までに両者の溝が埋まるかどうかが焦点になる。交渉を巡ってはジョンソン英首相がEU首脳会議がある15日までに合意できなければ交渉を打ち切り、「FTAなし」を決断すると表明していた。
 さて金融政策ではベイリー中銀総裁は、マイナス金利が銀行システムにもたらす課題について、英中銀が現実的に認識していると述べた。一方、英経済を支援する手段としてマイナス金利を排除しているわけではないと繰り返した。

*豪ドル「通貨5位、株価11位、政策金利は据え置きか、政府予算案待ち」
 9月は対ドル、対円で6か月ぶりに陰線となったが先週の日足はボリバン下限から巻き戻し底堅さを示している。
 先週の指標はマチマチだった。8月の小売売上高は、前月比4%減少した。新型コロナウイルス感染拡大の打撃を受けたビクトリア州で落ち込みが目立った。9月製造業PMIは55.4と8月の53.6を上回った。ビクトリア州の感染拡大はあったものの、徐々に経済規制を解除している。新型コロナウイルスの感染が収まっているNZ対象に、隔離を義務付けない入国を10月16日から認めると発表した。限定的な「開国」に踏み切る。
 さて今週は政策金利の決定があるが、雇用の改善もあり0.25%に据え置く可能性が高いと当初の利下げ予想から変わってきている。一方11月のRBA理事会については、多くが利下げを予想している。RBAは財政刺激策の重要性を強調しており、10月6日発表の予算案の内容を見極めるとみられる。声明文で非常にハト派的な姿勢を維持するかどうか。RBAは3月、政策金利を0.25%に引き下げ、国債購入プログラムを導入した。デベルRBA副総裁はインフレ率と雇用の目標達成に向け、為替介入やマイナス金利を含むさまざまな金融政策の選択肢を精査していると明らかにしている。

*NZドル「通貨7位、株価4位、安定政権樹立へ、経済見通しを上方修正」
 NZドルは年初来、強くも弱くもない。株価はコロナ感染抑制に最も成功した国と言われていることもあり強い。9月は豪ドルとともに6か月ぶり月足陰線となったが下げ幅は小さく、対豪ドルでは上昇した。
さて10月17日には総選挙がある。アーダーン首相率いる労働党支持率が50.1%で勝利する流れになっている。ただ、新型コロナウイルス感染対策で世界に称賛を受けていた時期の60.9%からは、最近の感染再燃で若干低下していると調査は指摘した。主要野党、国民党の支持率は29.6%で、4.5%上昇した。予想通り勝利すれば、アーダーン首相は連立なしで政権を樹立でき安定する。
 財務省は、短期的な経済見通しを上方修正した。今後は新型コロナの感染拡大を抑制するための他国より厳しいロックダウンによる影響からの回復ペース加速を見込む。ロバートソン財務相は21-22年の成長率について、平均でプラス4.2%になる見込み、2021年3月まで政策金利を0.25%にコミットすると述べた。

テクニカル分析

*ドル円「ボリバン中位、雲、106円を越えられず、米大統領感染からは下ヒゲで戻す」
日足、ボリバン中位を越えられず。10月2日は長い下ヒゲで抵抗。9月21日-10月2日、9月18日-22日の上昇ラインがサポート。9月30日-10月1日の下降ラインが上値抵抗。雲の下。5日線下向く。
週足、ボリバン下限下抜きから戻す。9月14日週-28日週の下降ラインが上値抵抗。9月21日週-28日週の上昇ラインがサポート。雲の下。
月足、3月-9月の上昇ラインがサポート。ボリバン下限下抜きからはバンド内へ戻す。8月-9月の下降ラインが上値抵抗。雲の下。
年足、4年連続陰線。16年-19年の上昇ラインは再び下抜く。16年-17年の下降ラインが上値抵抗。

*ユーロドル「日足はボリバン下限から反発。9月は5か月ぶりの陰線。月足でボリバン内へ戻る。年足下降ラインが上値抵抗」
日足、ボリバン下限から反発。中位は越えられず。10月1日-2日の下降ラインが上値抵抗。9月30日-10月1日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。雲中。
週足、8週連続でボリバン上位の1.18に絡んでいたが、ついにもみ合いから下落し。9月21日週-28日週の下降ラインが上値抵抗。6月22日週-29日週の上昇ラインがサポート。
月足、9月は漸くボリバン上限からバンド内へ戻す。2-5月のボリバン下限以下からの上昇であったが5か月ぶりの陰線となった。7月-9月の上昇ラインは下抜く。雲中。
年足、2年連続陰線。今年は陽転。18年-19年の下降ラインを上抜く。02年‐17年の上昇ラインがサポート。14年‐18年の下降ラインも上抜く。11年‐14年の下降ラインが上値抵抗で上昇を阻む。

*ユーロ円「月足が5か月ぶりの陰線 日足はボリバン下限から反発も中位で抵抗される」
日足、ボリバン下限から反発も中位で抵抗される。10月1日-2日の下降ラインが上値抵抗。9月28日-10月2日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。雲中。
週足、ボリバン上位から下落も中位で反発。9月14日週-28日週の下降ラインが上値抵抗。6月22日週-9月28日週の上昇ラインがサポート。
月足、9月はボリバン上限から反落。5月のボリバン下限以下から上昇であったが5か月ぶりの陰線となった。7月-9月の上昇ライン上にあり。
年足、2年連続陰線。今年は陽転。18年-19年の下降ラインを上抜く。16年-20年の上昇ラインがサポート。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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