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国内経済対策を外交で打ち消す トルコに友好国はあるのか

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総括

国内経済対策を外交で打ち消す トルコに友好国はあるのか

(通貨最下位、株価5位)  

予想レンジ トルコリラ/円 13.0-14.0

(ポイント)
*アゼルバイジャンとアルメニアで戦闘 トルコはまたもや国際紛争に加担
*政策金利はついに引き上げられた(実質マイナス金利はまだ続く)
*外貨取引規制を緩和
*外貨準備は再び減少
*ギリシャとの協議再開か
*経済指標は強い 貿易収支は赤字
*ムーディーズが格付け引き下げ
*株価は通貨リラほど下落せず、年初来1.44%高
*エルドアン大統領は20年プラス成長を予想、政府と民間の成長予想に差異
*黒海で油田発見
*2Q・GDPは前年比9.9%減で、約10年ぶりの縮小
*カタールの枠増加に続きに続き中国ともスワップ協定締結

(経済対策を好戦で打ち消す)
外交の不安要素に加え先週は経済指標も弱く下落した。8月貿易収支は62.8億ドルの赤字と7月の27億ドルの赤字から悪化した。9月製造業PMIは52.8と8月の54.3から悪化、9月25日付け外貨準備は424.2億ドルへ431.6億ドルから減少した。
  外貨取引の規制緩和も行ったが効果がでてこない。大統領の予想の20年プラス成長は実現できるだろうか、不安はある。東地中海探査問題でギリシャ、EUとの協議が始まる前に、アゼルバイジャン・アルメニア紛争に介入している。海外からの信頼はなかなか取り戻せない。
 ただ年初来下落し続けるリラに反し、トルコの株価指数(イスタンブール100)は先週、年初来プラス1.44%高となった。そのあたりが通貨政策に気合が入らない理由かもしれない。

(9月消費者物価は11.75%)
9月の消費者物価上昇率は前年同月比11.75%となり、上昇幅は前月から小幅に縮小した。予想の12.13%は下回ったが、目標とする5%近辺は大きく上回っている。
前月比では0.97%上昇だった。予想は1.35%上昇。
 弱いリラで輸入物価が上昇した。9月に最も上昇した品目は雑貨・サービスで25.17%上昇、次いで医療関連の15.09%、食料・非アルコール飲料の14.95%となった。
生産者物価指数は前年比14.33%上昇、前月比2.65%上昇だった。

(泥沼か、アルメニアとアゼルバイジャン、民間人を攻撃と互いを非難) 
 アルメニア人が実効支配するアゼルバイジャン南部のナゴルノカラバフ自治州で続く交戦は9日目に入り、アルメニアとアゼルバイジャン両国は10月5日、一般市民の居住地区を攻撃しているとして互いに相手側を非難した。
ナゴルノカラバフの当局者は中心都市ステパナケルトとシューシをアゼルバイジャン軍がロケット弾で攻撃していると述べた。アルメニア国防省の報道官は緊迫した戦闘が行われていると指摘した。
一方、アゼルバイジャンはアルメニア軍がナゴルノカラバフ以外の地域にミサイルを発射したと非難している。人口密度の高い地域や民間インフラを標的にしているという。

(製造業PMI悪化の詳細)
9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.8で、8月の54.3から低下したものの、景況拡大と悪化の分かれ目となる50を引き続き上回った。新規受注と生産の増加で企業の追加雇用意欲が高まった。
新型コロナウイルス感染のピーク後、需要回復に伴い新規受注が増加、雇用創出ペースは2年超ぶりの水準になっているという。
 リラの下落で投入価格と産出価格が上昇したが、一部の企業は、リラ下落で輸出競争力が高まったとしている。雇用創出も高まり需要改善が継続していることから製造業は従業員再確保への投資に意欲を示している。
 新規受注と生産の伸びは横ばいで、コロナの脅威は継続している。企業は、回復持続へ第4・四半期も前向きなトレンド継続を期待すると見られている。

(アルバイラク財務相 プラス成長か)
 アルバイラク財務相は、新型コロナウイルス危機から回復する中、今年の経済成長率が0.3%になる見通しだと表明した。また外貨取引にかかる税の1%から0.2%への引き下げと、銀行預金にかかる源泉徴収税を年末まで引き下げることを伝えた。

(トルコに友好国はあるのか)
 ギリシャとは東地中海資源探査圏でEUからの経済制裁を受けそうだ。キプロスとはギリシャ系住民と少数派のトルコ系住民の対立が絶えない、EUへの加盟交渉は人権問題で進まない、リビア、シリア、アゼルバイジャンでは内戦に関わっている。イスラエルやサウジアラビアとも友好関係はない。米国、ロシアとも時々外交問題が勃発する。中国ではイスラム教を信仰するウィグル人問題がある。いったいどこの国と仲がいいのだろうか。中東ではイランか。他では日本とヴェネズエラか。 仲良くするには遠い国で付き合いを少なくすることなのだろうか。仲良くすれば繁栄するのだが難しいようだ。まさに人間らしいかもしれない。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン下限から少し上離れる

日足、10月2日-5日の上昇ラインがサポートできるか。10月1日-5日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き、ボリバン下限から少し上離れる。
 週足、ボリバン下限に張り付く。9月21日週-28日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、5月-6月の上昇ラインを下抜く。8月-9月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限。
年足 5年連続陰線、今年は陽転して始まるも陰転。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

無症状者をコロナ感染症に計上せず

 WHOはトルコに対し、全ての新型コロナウイルス感染症例をガイドラインに沿って公表するよう要請した。トルコ政府が開示している数字は、検査で陽性が判明した人のうち無症状者は含まれておらず、実際の感染者数よりも低く見積もっているのではないかと野党議員に指摘されていた。
 トルコ政府は7月末に新型コロナの全症例数の発表をやめ、陽性者のうち症状がある人の数のみを公表している。コジャ保健相は9月30日、政府がこうした変更を行ったことを認めた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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