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経済指標改善で5円台へ挑戦

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総括

経済指標改善で5円台へ挑戦

予想レンジ 4.7-5.2 

(ポイント) 
*政府は、総額2970億ペソのインフラ投資計画を発表
*消費者物価は4%を超えている
*9月の車生産、2月以来の高水準に
*経済指標は軒並み改善
*政策金利は11会合連続で引き下げられたが前回の利下げ幅は0.25%に縮小
*中銀が発表した調査では、20年の実質経済成長率はマイナス9.97%
*米、加、メキシコとのコロナ渡航制限継続
*中銀は流動性供給を延長
*ハリケーンで一時原油価格が上昇
*5月からのペソ安定は貿易黒字と海外からの送金によるもの
*債務拡大でソブリン格付けの引き下げも話題になり始めている
*株価は安い、年初来13%安
*メキシコでコロナウィルスワクチンの治験と製造が始まる
*2Q・GDPは過去最大の落ち込み
*大統領は経済が4月と5月に「底を打った」と指摘
*対米貿易依存度が頗る高い

(指標改善で上昇)
 指標の改善がペソを押し上げた。8月の失業率は5.2%と、7月の5.4%から改善した。新型コロナ感染による経済活動の規制を緩和したことによるものだ。
 雇用者数は7月の4970万人から5040万人へ増加した。失業率は7月からは改善したが1年前は3.7%であった。8月貿易収支は61.16億ドルの黒字であった。7月は57.99億ドル。前年同月はわずか4億ドルの黒字であった。月間では最大の黒字。ただ貿易取引拡大による黒字増加ではなく、輸出が前年比7.7%減少、輸入が22.2%減少と取引縮小からの黒字拡大であった。前向きな数字ではないがペソの需給は改善した。
 9月企業信頼感指数は40.5で8月の39.1から改善した。4月からでは最高の数字となった。9月製造業PMIは42.1と8月の41.3から改善した。雇用や製造業の年末へ向けての生産見通しが改善した。トランプ大統領のコロナ感染でのリスク回避でも底堅く推移した。

(政府は景気対策を打ち出す)
 メキシコ政府は、総額2970億ペソのインフラ投資計画を発表した。鉄道建設や、国営石油会社ペメックスへの投資など全部で39件のプロジェクトが並び、大半は民間が資金を拠出する。左派のロペスオブラドール大統領が約2年前に就任して以降、政権との関係がぎくしゃくしていた経済界が本格的な投資に前向きになったことが初めて明確に示された。
メキシコ政府が成長に向けた適切な環境作りに真剣に取り組んでいるという強いシグナルで、ペソが上昇したが、米景気刺激策難航で一時反落した(その後またも同戻す)

(消費者物価は)
9月の消費者物価は、前年同月比4.01%上昇した。政策目標の上限である4%2カ月連続で上回った。保存がきく食品や農作物の価格上昇が目立つ。
 中銀は9月まで11会合連続で利下げを実施し、政策金利は4.25%となった。次回会合は11月12日に予定されている。金融市場では、利下げ継続と金利を据え置くとの見方で割れている。
 中銀は20年の物価上昇率が3.89%、21年を3.57%とする見通しを公表している。
金融政策議事録では
「景気回復は難しく長期化する」
「コロナ感染以降の景気回復は外部セクターによるもの」
「国営石油会社のペメックスの経営状況に懸念」
「景気刺激策が足りず、経済回復は遅れる見込み」
としている

(9月の車生産、2月以来の高水準に)
9月の自動車生産台数は30万1426台で、前年同月比5%減となった。新型コロナウイルスの感染拡大で各メーカーが工場を停止する前の2月(32万6183台)以来の高水準となった。
 9月は対象12社のうち、トヨタ自動車やマツダなど6社が前年実績を上回った。ただ、米フォード・モーターが生産車種の切り替えを進めており、前月に続いて大幅減となったのが全体を押し下げた。
  1~9月の合計生産台数は206万2533台と、前年同期を30%下回った。9月の輸出台数は24万7126台と、前年同月を13%下回った。14カ月連続で前年実績を下回っている。
新型コロナウイルスの感染拡大で、各メーカーは3月末に工場の稼働を停止したが、5月から生産を再開している。 

(ハリケーン)
 メキシコ湾岸のエネルギー各社は、「カテゴリー4」に発達したハリケーン「デルタ」の接近に備え、湾岸の石油施設の操業を相次ぎ停止し、作業員を退避させている。
デルタはカリブ海を進んでおり、風速は約63メートル。メキシコのユカタン半島をかすめた後に再びメキシコ湾に到達すると予想されている。
英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルは、メキシコ湾岸の9施設で必要不可欠な人員を残して作業員を退避させており、操業停止に向け準備していると表明。

テクニカル分析

ボリバン下限下抜きから反発 ボリバン上位、雲の上に。5円の壁へ挑戦

 日足、ボリバン下限でもみ合った後、上昇。雲の上へ。10月6日-7日、9月15日-18日の下降ラインが上値抵抗。10月2日-7日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。ボリバン上位。
 週足、ボリバン下限から反発。9月14日週-21日週の下降ラインを上抜く。9月21日週-28日週の上昇ラインがサポート。
月足、8月は6月-7月の下降ラインを上抜く。6月-9月の下降ラインが上値抵抗。8月-9月の上昇ラインがサポート。
 年足。16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

キャラバン北上に疑念、米大統領選に絡む?

ロペスオブラドール大統領は10月2日、米国を目指す中米の移民集団「キャラバン」数千人が北上を始めたことについて、「米大統領選と関係していると信じる」と述べた。投票まで1カ月となったこの時期に不法移民問題に注目が集まれば、移民制限を唱えるトランプ大統領に有利に働く可能性がある。
 ロペスオブラドール氏は、ホンジュラスをたったキャラバンがグアテマラに到達したことを「とても奇妙だ。米大統領選直前に出発したのは偶然にしては出来過ぎている」と指摘。「選挙のために集まった兆候がある。誰の得になるのかは分からない」と述べ、大統領選のいずれかの陣営が裏で糸を引いている可能性を示唆した。
 ロペスオブラドール氏はさらに、「われわれは指をくわえて見過ごすことはない」と強調。メキシコに入国した場合は、米国の政争に巻き込まれないよう、何らかの措置を取る方針を明らかにした。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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