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【ポンド円】市場はFTA交渉延長を織り込む

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いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。

10月15日(木)ポンド/円

基調
方向感模索

目先の注目材料
・10/15-16 EU首脳会議
・主要国株価、国際商品価格

市場はFTA交渉延長を織り込む

英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)交渉は、本日15日が一応の期限とされている。
ジョンソン首相は以前、本日まで合意できなければ交渉を打ち切り「FTAなきEU離脱」に向けた準備に注力する考えを示していた。
ただ、昨日は英国側の関係者から、合意に向けた努力をする意思がEUにある限り、15日の期限後も交渉を続ける見通しだとするコメントが伝わった。
交渉自体は、企業への補助金など「公正な競争」に関するEUルール順守の問題や英海域における「漁業権」の取り決めにかかわる問題などで隔たりが大きく、合意のメドは立っていない。
本日中の合意は望み薄であり、明日までのEU首脳会議を経て交渉延長が正式に決まるかが本日の見どころとなろう。
もっとも、昨日の英国の交渉関係者の発言で、市場は交渉延長を織り込むとともにポンドの買い戻しを強めた。
したがって、正式に延長が決まってもポンドの上昇余地は小さいと考えられる。
ポンドの今後の動きを左右するのは、やはりFTA交渉の行方だろう(交渉打ち切りとならなければ)。
包括的なFTAの妥結は残された時間を考えると現実的に困難だ。
今後は、航空や道路輸送といった、合意がなければ実生活に多大な悪影響が出る分野について「ミニ合意(部分合意)」を目指す公算が大きい。
たとえ「ミニ」でも合意が成立すればポンド相場はある程度これを好感すると考えられる。
ただ、部分的にすら合意できないとなればポンドの下押し圧力は著しく増大すると考えられるため注意が必要だろう。
当面のポンド相場は交渉の行方に一喜一憂する場面がさらに増えると見られ、神経質な展開に拍車がかかりそうだ。

「為替チャート|ポンド/円(GBPJPY)|日足」はこちら