中国3Q・GDPと輸出管理法、本邦輸出、欧州コロナ感染の死亡者は減少

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総括

中国3Q・GDPと輸出管理法、本邦輸出、欧州コロナ感染の死亡者は減少

ドル円=103-108、ユーロ円=121-126 、ユーロドル=1.15-1.20

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨4位、株価7位、9月輸出持ち直すか、持ち直せば秋には珍しい円高要因」
 10月のドル円は半ばを過ぎ、ほぼ寄り引き同時だ。貿易収支は均衡でも本邦貿易業者のリーズ&ラグス(年度初めに輸出が年度後半に輸入が目立つ)でもう少し円安になっていいと思うが膠着している。均衡している貿易収支だが、本日19日に発表される9月貿易統計ではやや異変が起きるようだ。過去半年は、輸出が10%以上減少であったが、9月の予想は2.4%減と輸出が大きく持ち直し貿易収支も9000億円の黒字予想と黒字が大きくなっている。輸入は21.4%減の予想。8月は輸出が14.8%減、輸入が20.8%減であった。
 同じく19日には中国の3Q・GDPが発表される。前期比3.2%増、前年比5.2%増とコロナ禍で苦しむ他国とは一線を画す成長ぶりで、これが世界的なリスク選好となれば円安にも繋がる。ただ週末には中国も米国のファーウェイなどの対中企業規制に対抗して輸出規制を打ち出したことから米中間で混乱するかもしれない。
 日本の新政権は、思ったほどの景気対策は打ち出さず、それが日経平均の頭を押さえていることも円安になれない要因かもしれない。第3次補正予算の中味も注目したい。

*米ドル「通貨6位、株価(NYダウ)6位、経済は前に進んでいる。政治さえ安定すればリスク選好へ」
 大統領選挙土壇場である。選挙前の支持率などはバイデン氏が有利だが2016年の予想逆転のこともあるので、どこもバイデン氏勝利予想を打ち出せないようだ。ただトランプ大統領が不利なことは間違いないので、残り2週間トランプ大統領はサプライズ、奇襲、懐柔などありとあらゆる策を打ってくるだろう。トランプ大統領は激戦州のミシガン州で演説し、対立する野党・民主党の州知事について「刑務所に入れろ」と発言し、これに州知事が強く反発するなど物議を醸している。選挙が終わっても米国の分断は続くかもしれない。IT産業など世界をリードする産業が株価を持ち上げているが、全体的には米国の世界での指導力は弱まっている。
 中国へ様々な経済規制を強化しているが中国もカウンターで応じている。週末には米国をターゲットとした輸出規制策を打ち出した。また米国の対中規制強化に世界中が追随しているわけでもない。中国との通商はそれなりにメリットがあるからだ。トランプ氏勝利なら混乱継続、バイデン氏なら対話の余地が広がり政経で安定するだろう。経済指標も悪くはないし、コロナ感染者数は増加しているが死亡者数は減少している。悲観的になる必要はない。普通の政治が取り戻せれば米国は前に進むだろう。

*ユーロ「通貨2位、株価8位(DAX)、そろそろ3Q・GDPが視野に、感染者数は多いが死亡者数は減少」
 新型コロナウイルスの感染が再び拡大している欧州だが中でもフランスは深刻で、パリは10月5日から「最大警戒地域」となり、対策が再び強化されている。ただ感染者数が増えても、死者数は抑えられている可能性がある。ここ1カ月の1日当たりの死者は仏英ともおおむね100人を下回り、1000人を超えることもあった第1波時とは格段の開きがある。ドイツの死者も数十人だ。感染者数は第1波時の2,3倍だが、死者数は5分の1。パニックになる必要はないようだ。
 ユーロドルも弱いわけでもない。月足のボリバンではまだ上位にいる。1.20は上抜けなかったが年初来の安値の1.06台からは大幅上昇している。膨大な経常黒字があるので売り続けられる通貨ではない。
 ただデフレ時代なので当局のユーロ高牽制は続く。実弾介入はあり得ないが。次の焦点は10月30日発表の3QのGDPだろう。経済活動を休止させていた2Qから改善するのは当然だがユーロ圏では前期比7.5%増、独では8.5%増の予想だ。この指標発表が近くになればユーロ売りも出しにくくなる。

*ポンド「通貨9位、株価14位、EU離脱の弊害が出てきた。前途多難」
 ムーディーズは、英国の長期ソブリン格付けを「Aa2」から「Aa3」に引き下げた。格付け見通しは「ネガティブ」から「ステーブル」に変更し英国の経済、財政力は弱体化していると指摘した。EU離脱のほか、EU加盟国であることの恩恵を埋め合わせる通商協定で合意が得られていないことにより、長期的な構造ダイナミクスが悪化しているとした。
 通貨ポンドは12通貨中9位と弱い。ポンドより下にいるのはメキシコ、南ア、トルコと新興国通貨だけだ。通貨安なら通常は株価が強くなりそうだが、FT株価指数は年初来21.52%安とかなり弱い。EU離脱は何のメリットもなかったように思える。指標も悪い。 6-8月の失業率は4.5%と、5-7月の4.1%から上昇。3年強ぶりの高水準となった。マイナス金利導入に話が出てくるのも当然だ。金融サービス業では既に7500人余りの人員と1兆ポンド超の資産が英国からEU域内に移動しているとされている。前途多難である。

*豪ドル「通貨5位、株価11位、景気対策発表で再上昇も対中関係悪化と追加緩和示唆で下落」
 内外要因で豪ドルは9月に続き10月も弱い。外部要因では中国が豪州産石炭の輸入を停止したが、さらに中国が国内紡織会社に豪州産綿花の輸入を停止するよう指示したと明らかにした。両国の貿易関係悪化が改めて浮き彫りになった。豪州産綿花の購入を続ける紡績会社は、40%の関税をかけられる可能性があるという。モリソン首相が新型コロナウイルスの起源を巡る独立した調査を呼び掛けて以降はいっそう対中関係は冷え込んでいる。
 国内では9月の雇用統計で、失業率は小幅に上昇し、就業者数は減少に転じた。失業率は6.9%と、8月の6.8%から上昇。就業者数は前月比2万9500人減。ロウRBA総裁は「回復への道」を築くために雇用創出が優先課題だとの認識を示し、追加緩和策を検討中であることを示唆した。10月6日に発表した総額980億豪ドルの経済対策での豪ドル上昇分は先週吐き出してしまった。

*NZドル「通貨8位、株価3位、与党圧勝、経済対策はこれから」
 予想通り総選挙ではアーダーン首相率いる最大与党・労働党が大きく議席を上積みし、圧勝した。新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込んだ首相の指導力が支持された。労働党は単独過半数を獲得し、首相の続投は確実となった。 アーダーン氏は支持者らを前に「労働党に50年ぶりの大きな支持」が与えられたと勝利を宣言。2期目では「コロナ不況」からの景気回復などに取り組む方針を表明した。最大の貿易相手国である中国との関係なども今後の課題となる。
 対中関係悪化で揺れる豪ドルに対しては強含んでいるが景気回復が順調なわけでもない。ホークスビー中銀総裁補は国内経済は、依然として先行き不透明感が強いため、金融政策は長期にわたって緩和的になると指摘した。またマイナス金利は現実にあり得ることであり、「脅し」ではないと述べた。「経済は依然として一定程度、生命維持装置につながれている」とし、「見通しを踏まえると、引き続き政策支援が必要だ。労働市場が大きな懸念材料」と述べた。政策金利をそれ以上引き下げてもさほど効果が得られない金利の「実質的な下限」については、変化する概念であり、最終的には個人の預金の動向に左右されるとの見方を示した。

テクニカル分析

*ドル円「10月5日週の上ヒゲで下落も先週末の10月16日は下ヒゲで抵抗」
日足、10月16日は長い下ヒゲ。NY日経平均先物は+120。10月15日-16日の上昇ラインがサポート。10月15日-16日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。ボリバン下位、中位は105.46。
週足、10月5日週の長い上ヒゲで下落。9月21日週-10月12日週の上昇ラインがサポート。10月5日週-12日週の下降ラインが上値抵抗。雲の下、ボリバン下限。
月足、3月-9月の上昇ラインがサポート。ボリバン下限下抜きからはバンド内へ戻す。8月-9月の下降ラインが上値抵抗。雲の下。
年足、4年連続陰線。16年-19年の上昇ラインは再び下抜く。16年-17年の下降ラインが上値抵抗。

*ユーロドル「10月16日は反発も5日線や20日線に抵抗され陽線も上ヒゲが長い」
日足、週を通じて下落。10月16日は反発も5日線や20日線に抵抗され陽線も上ヒゲが長い。10月15日-16日の上昇ラインがサポート。10月15日-16日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き、ボリバン下位、雲中
週足、9月21日週-28日週の下降ラインを上抜く。9月28日週-10月12日週の上昇ラインがサポート。10月5日週-12日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン上位。
月足、9月は漸くボリバン上限からバンド内へ戻す。10月は再びボリバン上限へ上昇もそこから反落。6月-7月の上昇ラインがサポート。雲中。
年足、2年連続陰線。今年は陽転。18年-19年の下降ラインを上抜く。02年‐17年の上昇ラインがサポート。14年‐18年の下降ラインも上抜く。11年‐14年の下降ラインが上値抵抗で上昇を阻む。

*ユーロ円「先週は週末だけ陽線もボリバン中位で反落」
日足、先週は週末だけ陽線もボリバン中位で反落。10月15日-16日の上昇ラインがサポート。10月15日-16日の下降ラインが上値抵抗。雲の下。ボリバン下位、5日線下向き
週足、ボリバン上位から下落も中位で維持される。9月28日週-10月12日週の上昇ラインがサポート。10月5日週-12日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、9月はボリバン上限から反落。10月は一時盛り返すも反落中。6月-7月の上昇ラインがサポート。18年10月-20年9月の下降ラインが上値抵抗。
年足、2年連続陰線。今年は陽転。18年-19年の下降ラインを上抜く。16年-20年の上昇ラインがサポート。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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