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持ち直し、今週は政策金利、国際紛争の火種消えず。神の贈り物効果は

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総括

持ち直し、今週は政策金利、国際紛争の火種消えず。神の贈り物効果は

(通貨最下位、株価5位) 

予想レンジ トルコリラ/円 12.8-13.8

(ポイント)
*8月鉱工業生産や小売売上は前年比で改善
*国際紛争の関りは深刻だ
*今週の政策金利は据え置きか
*黒海の油田開発に期待
*ロシア製ミサイルの試射に米国が反発
*米議会はロシアへのミサイル売却問題で制裁を決定
*アゼルバイジャンとアルメニア紛争は一旦休戦となるも即攻撃を再開
*ギリシャとの海底資源探査問題も解決せず
*キプロス問題、シリア、リビア内戦介入も終わっていない
*スワップ金利は引き上げられたがリラ浮上への効果薄い
*外貨取引規制を緩和
*外貨準備は再び減少
*ムーディーズが格付け引き下げ
*株価は通貨リラほど下落せず、年初来5.34%高
*エルドアン大統領は20年プラス成長を予想、政府と民間の成長予想に差異
*黒海で油田発見
*2Q・GDPは前年比9.9%減で、約10年ぶりの縮小
*カタールの枠増加に続きに続き中国ともスワップ協定締結

(今週は政策金利の発表)
 今週は政策金利の発表がある。今週は据え置き予想だ。景気回復がおぼつかないがインフレが高止まりするジレンマから抜け出せない。9月24日に2%引き上げ10.25%とした流れで対円は14円をつけたが、その後は13.20まで下落している。ボリバン下限でも買い意欲が見えずに日足では長い上ヒゲが出てしまう。
月足では4か月連続陰線、今月もここまで陰線である。

(紛争外交)
トルコへの信頼感を失わせる外交政策が続く。経済よりも紛争を好む姿勢では海外からの投資も続かないだろう。高金利といってもスワップ金利は金利差を正常に計上しない制限をつけてはいけない。
 トルコは16日、ロシアから導入した地対空ミサイル「S400」を初めて試射したもようだ。NATO加盟国のトルコによるS400導入には米国が反発しており、事実であれば制裁を科す可能性もある。
 東地中海問題では、EU首脳会議が、声明を出し、トルコに対し「新たな一方的で挑発的な行動は遺憾だ」と非難し、緊張緩和に取り組むよう求めた。ギリシャと管轄権を主張し合う東地中海の海域にトルコが資源開発のための探査船を先週再び派遣したことを踏まえたもの、メルケル独首相は、トルコの行動は「非常に残念で、不必要だ」と自制を促した。
 アゼルバイジャン紛争では、ギリシャのデンディアス外相がアルメニアを訪れ「トルコが紛争に干渉している」と訴えた。前途多難であるが、トルコ自体がそれを望んでいるかのようだ。

(失業率)
 6-8月期のトルコの失業率は前期比横ばいの13.4%だった。引き続き、新型コロナウイルス感染拡大の影響で雇用が圧迫されている。
失業率は前年同期の13.9%に比べ改善したが、雇用者数は125万4000人減少した。就業率は43.5%で、前年同期の46.4%から低下した。 労働参加率は50.3%。先月の49%からは上昇したが、前年の53.8%には及ばなかった。

(8月鉱工業生産は大きな伸び)
8月鉱工業生産は前年比10.4%増となり7月の4.5%増や予想の5.1%を上回った。
2018年1月以来の上昇率だ。コロナ感染での落ち込みから回復している。耐久財や資本財が伸びた。エネルギー関連は減少した。

(8月小売売上はまずまず)
8月小売売上は前年比5.8%増、7月の12.5%増からは縮小した。衣料品の売上は減少したが、オンラインセールや衣料品の売り上げが伸びた

(外貨準備は減少)
 10月9日付けの外貨準備は411.2億ドルで前回の414.1億ドルからわずかに減少した


(またもう一つの火種、北キプロス大統領選、親トルコ派が現職破る)
 分断国家キプロスの北側、北キプロス・トルコ共和国で10月18日行われた大統領選の決選投票で、タタル首相が約52%の得票率で現職アクンジュ大統領を破り、勝利した。
アクンジュ氏はトルコと緊張関係にあり、キプロス再統合を望む一方、タタル氏は分断統治を支持している。選挙結果を受け、ギリシャ系のキプロス共和国との緊張がさらに高まりそうだ。
トルコは東地中海の海底資源開発を巡ってギリシャやキプロス共和国と対立しており、この交渉にも影響が及ぶ可能性がある。トルコは北キプロス・トルコ共和国を国家承認する唯一の国。
タタル氏は勝利演説で、深い関係にあるトルコのエルドアン大統領に謝意を表明。「われわれとトルコの絆を引き裂くことは決してできない」と述べた。
エルドアン氏はツイッターでタタル氏に祝意を示すとともに、トルコはトルコ系キプロス住民の権利保護に全力を尽くすと表明した。キプロスは1974年、ギリシャが介入するクーデターを受けてトルコ軍が侵攻し、南北に分断された。国連の仲介による南北の和平協議が行われたが、2017年に決裂した。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン下限から少し放れる 5日線上向き

日足、先週後半から、大きく上昇はしていないが陽線が続いている。10月16日-19日の上昇ラインがサポート。10月9日-16日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き、ボリバン下限から少し放れる。
 週足、ボリバン下限に沿って下落。9月28日週-10月5日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、5月-6月の上昇ラインを下抜く。8月-9月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限。
年足 5年連続陰線、今年は陽転して始まるも陰転。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。 

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メルハバ

神の贈り物

 アルバイラク財務相は、黒海のサカルヤ天然ガス田が総量4050億立方メートルであると判明したことに関し、ツイッター上で発言した。
 「これは我々への贈り物だ。神は、我々がこれを見つけるように計らって下さらなかったら、探させることもしなかった。国産エネルギーに関する取り組みが一歩一歩成果を上げるごとに、我々が我が国を拘束しようとする枷を1つ1つ解き放つさまに、全世界が憧憬のまなざしを向けることになる」。
 トルコは8月に黒海で3200億立方メートルの天然ガスを発見した。10月17日発見が発表された850億立方メートルと合わせて、天然ガスの総量は4050億立方メートルであることが判明した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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