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さあ予算発表。今週は消費者物価と貿易収支なども

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総括

さあ予算発表。今週は消費者物価と貿易収支なども

「通貨11位、株価8位」
「予想レンジ 南アランド円 6.2-6.7」
                                      
(ポイント)
*10月28日にはコロナ感染追加経済対策を受けての予算発表がある
*今週は雇用統計、消費者物価、貿易収支の発表がある
*コロナ感染再拡大リスクあり
*年初来の高値の7.8円は取り戻せないが、安値5.6からは底堅くなっている
*ラマポーザ大統領は向こう4年にわたる総額1兆ランドを超える公共投資を打ち出す
*財政赤字がGDP対比14.6%と、1994年のアパルトヘイト終結以降で最大となる
*IMFは、南アの2020年の成長率予想をマイナス8%に据え置く
*このところの指標改善は3QのGDP拡大を示唆している
*政策金利は据え置かれたが中銀は緩和策維持の姿勢
*8月の消費者物価昇率は前年比3.1%で目標レンジの下限
*中銀の20年インフレ見通しは3.4%
*貿易黒字が続く
*海外渡航が再開された
*コロナ感染者数は世界12位
*電力供給は不安定
*10月1日からロックダウンの緩和が行われる
*2Q・GDPは予想より悪化の51%減
*5Gは中国ファーウェイを採用 対中関係は良好
*1Q若年層の失業率は 59.0%

(予算発表は10月28日)
 ラマポーザ大統領は「経済復興再生計画」の概要を発表した。2Qだけでも200万人以上が失業し、歳入減など経済への未曽有の被害が見込まれていることを踏まえ、向こう4年間で総額1兆ランド規模のインフラプロジェクトの実施、80万人の雇用創出などを柱とする総合経済対策を打ち出した。その財源など財政状況が10月28日に発表される。今年度財政赤字のGDP比の最新見通しは一段と拡大しそうだ。予想は15.9%と、ムボウェニ財務相が6月に示した水準を0.2%ポイント上回ることになる。
 ムボウェニ財務相は6月、来年度と2022/23年度の財政赤字のGDP比を9.3%と7.6%と見込んでいた。それぞれ10.0%と9.0%に悪化すると予想されている。総債務のGDP比は23/24年度までに92%に上昇するとの予想も示された。ムボウェニ財務相は、25年中にこの比率が100%を超える恐れがあると警告している。2QGDPはロックダウンで51%減少。3Qは44%増の予想。通年の成長率は今年がマイナス8.5%、来年がプラス3.5%の見込み。

(9月貿易収支は)
今週は9月貿易収支が発表されるが中国景気の好転と資源価格の高騰で4か月連続黒字となりランドを支えている。

(9月消費者物価は)
9月消費者物価はインフレ目標の下限の3%あたりとなる。南アのインフレ目標は3%から6%。

(3Qの失業率は)
 2Qの失業率は23.3%、失業者は430万人。3Qはそれぞれ26%、790万人悪化する予想だ
 
(モルガンスタンレー、南アなど新興国に強気)
モルガン・スタンレーは日、新興国市場の通貨やソブリン債に対する強気姿勢を表明した。
新型コロナウイルスの効果的なワクチンが配布されれば、新興国は世界的な成長回復の動きに一段と深く貢献する見通しで、そうなれば中国などすでに回復している地域から他の新興国へと投資家のポジションがシフトする可能性があると指摘した。
*通貨では、ブラジルレアル 、メキシコペソ 、コロンビアペソ、南アフリカランド 、ロシアルーブル を選好。債券では、南アフリカ、ブラジル、エジプト、ガーナ、ウクライナ、メキシコの国営石油会社ぺメックスへのエクスポージャーを拡大とした。
 トルコは入っていない。 

(コロナ感染再拡大リスクに直面)
ムキゼ保健相は10月21日、南アは新型コロナウイルスの感染再拡大リスクに直面しており、ロックダウン措置の厳格化につながる可能性があると述べた。新型コロナ感染者と死者の増加を受け、保健省はロックダウンレベルを決定する評議会への勧告を行うと表明。南ア最南端のウエスタン・ケープ州では過去2週間で新規感染者が42%増加しており、感染再拡大に当たるとした。全国の感染者数が過去2週間で10.7%増加したことも「懸念すべき傾向」とした。
南アでは感染率低下に伴い、9月にロックダウン措置を最低レベルに引き下げたほか、10月にはビジネスや観光などを目的とする移動に限定して国境を再開していた。

テクニカル分析(ランド/円)

ボリバン中位で踏みとどまり上限へ、再び6.5に挑戦

 日足。ボリバン中位で踏みとどまり上限へ。10月22日-23日の上昇ラインがサポート。ボリバン上限は6.49。5日線上向き。雲の上。
 週足。10月5日週-12日週の下降ラインを上抜き上昇。10月12日週-19日週の上昇ラインがサポート。ボリバン上位。9月14週-10月12日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足。小刻みに底堅いが6.5を抜け切れない。8月-9月の上昇ラインがサポート。7月-9月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下位。雲の下。
 年足、16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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喜望峰

アフリカ経済、コロナ禍前の水準回復は2022年以降に

 IMFは、アフリカ地域経済見通しで、サハラ以南諸国の経済は2022年まで新型コロナウイルス感染流行前の水準に戻らないほか、同地域の主要国の回復にはさらに長い期間を要する公算が大きいとの予想を示した。
 同地域の経済は今年3%のマイナス成長となり、特に観光と石油に依存する国の被害が最も深刻になると分析。ただ来年には3.1%のプラス成長に戻ると予想した。
アフリカ最大の経済規模である南アフリカ、ナイジェリア、アンゴラの経済成長率はそれぞれ、マイナス8%、マイナス4.3%、マイナス4%となり、少なくとも2023年または24年までは、19年の水準に戻らないとしている。大規模な追加支援がなければ、多くの国は、国民の最低限の暮らしを満たしながら、マクロ経済の安定を維持するだけでも苦慮するだろうとしている。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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