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ドル・円は下げ渋りか、米大統領選で結果判明後の混乱に警戒

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は下げ渋りか、米大統領選で結果判明後の混乱に警戒」

6日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米雇用統計が想定に沿った内容なら株高が続き、リスクオンのドル売りに振れやすい。ただ、米大統領選の結果判明後の法廷闘争など混乱が予想され、ドルは買い戻される可能性もあろう。

米大統領選の結果はまだ判明していないものの、市場のメーンシナリオであるバイデン民主党候補の勝利が近づきつつある。前日の取引もそうした観測からリスクオンのドル売りが鮮明となりユーロ・ドルは1.1860ドルまで強含み、ドル・円は103円44銭まで値を下げた。本日アジア市場では国内勢が割安感からドル買いを進め103円70銭台に浮上する場面もあったが、リスクオンのドル売りは続き103円前半に失速。一方、大統領選の開票作業が進むなか先行き不透明感は払しょくされず、リスク回避の円買いも根強いようだ。

この後の海外市場は米大統領選の集計作業の経過や雇用統計が注目される。今晩発表の非農業部門雇用者数と平均時給は前回からの伸びがやや鈍化するものの、失業率は低下の見通し。いずれもほぼ想定通りとなれば、株買い要因となりリスクオフのドル売りにつながりそうだ。一方、大統領選は早ければ本日中にも結果が判明する見通しだが、共和党のトランプ氏は複数の州での不正行為を主張し法廷闘争も辞さない構え。また、支持者どうしの暴力行為など治安の悪化も予想され、週末を控え安全通貨のドルは買い戻しが強まる可能性もある。

通貨別分析

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