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【ユーロドル】投機筋のユーロ買い持ちが高水準に

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いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。

12月14日(月)ユーロ/ドル

基調
波乱含み

目先の注目材料
・12/14 欧州議会本会議(~17日)、米大統領選選挙人投票
・主要国株価、国際商品価格、米長期金利

投機筋のユーロ買い持ちが高水準に

シカゴマーカンタイル取引所(CME)が11日に公表した通貨先物市場の取組残高によると、8日時点における投機筋のドルに対するユーロのネットロング(買い持ち)は15.6万枚余りで、前週の14万枚弱から10%超増加した。
8日前後のユーロ/ドル相場は10日の欧州中銀(ECB)理事会や、10-11日の欧州連合(EU)首脳会議を前にやや調整ムードであったが、そうした相場展開の中でも投機筋はユーロロングを増やした事になる。
これは、投機筋のユーロ先高観の表れであり、ユーロ/ドル相場が4日に付けた1.21773ドル前後の高値を更新して1.22ドル台に上伸するとの見方が強い事を示唆していよう。

そうした中、本日米国で行われる大統領選挙の選挙人投票で、バイデン氏の勝利が確定的となれば、ドル売り(ユーロ買い)が加速する可能性もありそうだ。
選挙人が、一般投票の結果に従わず独自の判断で投票する「不誠実な投票」が大幅に増えない限り、バイデン氏の勝利は固いと見られる。
市場にはバイデン氏が米大統領に就任すれば財政赤字と経常赤字が増加しやすくなるためドルが軟化するとの見方が多い。

ただ、先に触れた投機筋のユーロロングの増加は、裏を返せばユーロ買い余力が低下しつつあるという事でもあり、利益確定のためのユーロ売りの機会を窺う投機筋が増えたという事でもある。
来週後半にクリスマス休暇を控え、いずれかのタイミングで持ち高調整の動きが強まる可能性がある点には留意しておきたい。

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