「ドルに戻り売り圧力」 外為トゥデイ 2020年12月17日号

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目次

▼16日(水)の為替相場
(1):豪州 中国の高率関税をWTOに提訴
(2):独仏PMI 軒並み予想以上でユーロ上昇
(3):英製造業PMIは予想以上 CPIは伸び鈍化
(4):欧州委員長発言でポンド続伸
(5):米 為替操作国を追加 小売は予想以下に
(6):FOMC政策維持 議長「資産買い入れは強力」

▼16日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報

▼本日の見通し

▼ドル/円の見通し:
下値試す動き継続

▼注目の経済指標

▼注目のイベント

16日(水)の為替相場

f:id:gaitamesk:20201217101336p:plain期間:16日(水)午前7時10分~17日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪州 中国の高率関税をWTOに提訴

バーミンガム豪貿易相は、中国が豪州産の大麦に高率の関税を課した事について、この日のうちにも世界貿易機関(WTO)に提訴する方針を示した。中国政府は5月に、豪州産の大麦に合計80.5%の反ダンピング関税・反補助金関税を課すと発表したが、豪州政府は国内の大麦生産に補助金を出しているとの中国側の主張を否定している。

(2):独仏PMI 軒並み予想以上でユーロ上昇

仏12月製造業PMI・速報値は51.1、同サービス業PMI・速報値は49.2といずれも予想(50.1、40.0)を上回った。続いて発表された独12月製造業PMI・速報値は58.6、同サービス業PMI・速報値は47.7と、こちらも揃って予想(56.5、44.0)を上回った。これを受けてユーロ買いが強まると、ユーロ/ドルが約2年8カ月ぶりに1.22ドルの大台に乗せた。ドル/円の下落に連れて125.71円前後まで弱含んでいたユーロ/円も、独仏PMIを受けて126円台を回復した。なお、ユーロ圏12月製造業PMI・速報値は55.5、同サービス業PMI・速報値は47.3(予想:53.0、42.0)であった。

(3):英製造業PMIは予想以上 CPIは伸び鈍化

英12月製造業PMI・速報値は57.3(予想:56.0)同サービス業PMI・速報値は49.9(予想:50.7)であった。また、これより前に発表された英11月消費者物価指数は前月比-0.1%、前年比+0.3%と予想(+0.1%、+0.6%)を下回った。エネルギー、食品、アルコールなどを除いたコア指数も前年比+1.1%と予想(+1.4%)を下回る伸びに留まった。

(4):欧州委員長発言でポンド続伸

ポンド/ドルが1.35532ドル前後まで上昇して2018年5月以来の高値を付けた。ポンド/円も1週間ぶりに一時140円台を回復した。フォンデアライエン欧州委員長が、英国との通商交渉について「今のところ、合意があるのかないのかについて語る事はできない。しかし、合意に向けた道筋が出来ていると言う事はできる。この道は非常に狭いかもしれないが、そこにある」と発言した事などがポンド買い材料となった。

(5):米 為替操作国を追加 小売は予想以下に

米財務省は新型コロナの影響などで発表が遅れていた半期に一度の為替報告書を公表し、スイスとベトナムを「為替操作国」に指定した。また、「監視対象国」にタイ、台湾、インドを追加。従来の中国、日本、韓国、ドイツ、イタリア、シンガポール、マレーシアと合わせて10カ国がリスト入りした。なお、米11月小売売上高は前月比-1.1%と予想(-0.3%)を下回った。自動車とガソリンを除いた売上高は前月比-0.8%と、予想(+0.1%)に反して減少した。

(6):FOMC政策維持 議長「資産買い入れは強力」

米連邦公開市場委員会(FOMC)は大方の予想通りに政策金利(0.00-0.25%)と資産買い入れ規模(月額1200億ドル)の据え置きを発表。声明では、資産買い入れを続ける期間についてこれまでの「今後数カ月間」から「完全雇用とインフレ安定の目標達成に向けてさらに著しい進展が見られるまで」に修正した。より具体的かつ強力なフォワードガイダンスを想定していた市場はドル買いで反応。ただ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がその後の会見で、資産買い入れに関する新たな文言は「強力」だなどと述べるとドル売りに傾いた。なお、声明と同時に公表された経済・金利見通しでは、少なくとも2023年までゼロ金利を続けるとの方針が維持された。

16日(水)の株・債券・商品市場

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外為注文情報

<外為注文情報はこちら>

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本日の見通し

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ドル/円の見通し:下値試す動き継続

昨日のドル/円は終値ベースで0.2%下落。ユーロなどの主要通貨に対してドルが弱含む中、一時103.26円前後まで下値を切り下げた。その後、米連邦公開市場委員会(FOMC)が金融政策の現状維持を発表すると103.92円前後まで反発したが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見が始まると再びドル売りに傾き103.40円台へ押し戻されて取り引きを終えた。

パウエル議長の会見については、ことさらハト派姿勢を強調した様子ではなかった。にもかかわらずドル安に振れた会見後の動きを見ると、ドルに対する戻り売り圧力の強さを意識せざるを得ない。ドル/円は、引き続き下値を試す動きになりやすいと見られ、昨日安値103.26円前後、11月安値103.18円前後、心理的節目103.00円などの攻防がポイントになりそうだ。

注目の経済指標

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注目のイベント

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