「年間「プラス」の投資家は37.9%」外為短観 第139回

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<第139回調査>2020年12月25日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

調査実施期間
2020年12月18日(金)13:00~2020年12月22日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は904件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください
問2:今後1カ月間の米ドル /円相場の予想レートについてお答えください
問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください
問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください
問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください
問6:2020年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか。
問7:2021年の最も強い(高い)通貨はどれになると思いますか
問8:2021年の最も弱い(安い)通貨はどれになると思いますか
今後の調査実施計画及び公表方針

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が 27.2%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は54.0%であった。この結果「米ドル/ 円予想DI」は▼26.8%ポイントと、9カ月連続のマイナス(弱気見通し)となり、マイナス幅は2019年 6月に次ぐ大きさとなった。調査期間前後の米ドル/円相場は、102円台後半で下げ渋り、やや値 を戻したものの103円台後半で伸び悩む展開。夏場以降の上値切り下げ型の下落トレンドが続く 中、個人投資家の間でも米ドル安・円高見通しが強まっているようだ。

問2:今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レートについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート」については、「1円~3円の円高・米ドル安」が38.8% と最も多く、「±1円で推移(26.0%)」、「1円~3円の米ドル高・円安(25.8%)」と続き、以下、「3円以 上の米ドル高・円安(5.9%)」、「3円以上の円高・米ドル安(3.5%)」の順になった。ヒストグラムの形 状は円高・米ドル安側にやや傾いており問1の結果と整合的と言える。また、「1円~3円の円高・米 ドル安」と「3円以上の円高・米ドル安」の合算割合が前回の35.0%から42.3%へと増加しており、こ の点も予想DIのマイナス幅が拡大した問1の結果と整合的だ。

問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が 33.8%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は29.6%であった。この結果、「ユー ロ/円予想DI」は△4.2%ポイントと前月(▼16.3%ポイント)から上昇して、4か月ぶりにプラスとなっ た。調査期間前後のユーロ/円相場は、約3か月半ぶりに127円台に乗せた後は伸び悩んでいる ものの9月以来の高値圏を維持。米ドルの先安観が広がる中、相対的にユーロが上昇するとの見 方が個人投資家の間でも優勢になり始めた模様。

問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が 39.9%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は25.2%であった。この結果豪ドル/ 円予想DI」は△14.7%ポイントと、前回(▼3.1%ポイント)から上昇して11か月ぶりにプラスに転 換。調査期間前後の豪ドル/円相場は、78.80円台まで上昇して年初来高値を更新。世界的な株 高と米ドル安の流れが続く中、個人投資家の豪ドル/円相場見通しが強気化した格好だ。

問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください

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「今後注目している通貨ペア」について尋ねたところ、「買い」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が 33.8%の回答割合を集めて1位となった。続く2位にはユーロ/米ドル(13.1%)、3位豪ドル/円 (12.8%)、4位ユーロ/円(7.6%)、5位英ポンド/円(6.6%)と続いた。なお、米ドル/円は99カ月連 続で1位の座を維持した。そのほか、前回3位だったユーロ/米ドルと7位だったユーロ/円がいずれ も順位を上げ、回答割合も増加したのが印象的だ。問3のユーロ/円予想DIが強気を示すプラス圏 に上昇した事からも窺える通り、ユーロに対する信頼感が上昇しているようだ。

一方、「売り」で注目の通貨ペアでも、米ドル/円が44.9%の回答割合で首位をキープ。2位英ポ ンド/円(12.3%)、3位ユーロ/円(10.2%)、4位ユーロ/米ドル(8.1%)、5位豪ドル/円(6.0%)と続 いた。こちらは英ポンド/円が前回の4位(8.5%)から順位と回答割合を伸ばしたのが特徴的だ。本 調査終了後の23日には、英国と欧州連合(EU)の通商交渉が大筋合意に達したと伝えられたが、 調査期間中は交渉が難航しており、「合意なき離脱」の可能性が高まっていた。そうした中、個人 投資家の間に英ポンドの先安観が広がっていたと見られる。

問6:2020年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか。(例:100万円の投資資金が110万円になった場合は10%)

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今回の特別質問として、「2020年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっ ていますか」と尋ねたところ、「0%(変化なし)」が15.9%と最も多かった。次いで「-30%以下 (14.0%)」、「+1%から +5%(12.4%)」、「-1%から -5%(10.7%)」、「+5%か ら +10%(9.7%)」、「- 5%から-10%(8.7%)」などの順となった。全体的に「利小・損小」の傾向が見て取れるが、昨年同 様、「-30%以下」の大幅な損失を計上した向きが多い点は気になるところだろう。また、「プラス(利 益)」か「マイナス(損失)」かで分けてみると、「プラス」が37.9%、「マイナス」が46.1%という結果に なった。新型コロナウイルスに振り回された感のある2020年の為替市場で、本邦個人FX投資家が やや苦戦した様子が窺える。なお、昨年12月の調査(2019年の損益状況)では「プラス」が38.4% に対して「マイナス」が44.6%であった。

この回答結果について「最大の要因はなんだと思われますか」と尋ねたところ(自由記述形式)、 「+30%以上」と答えた向きからは「コロナ禍の変動に乗れた」「コロナで分かりやすかった」などとの 回答が寄せられた。一方、「-30%以下」と答えた向きからは、「コロナによる円の下落が予想外 だった」との声や「コロナショックの円高でロスカットされてしまった」が挙がっていた。3月の「コロナ ショック」も含めて、コロナ相場への対応によって個人投資家の間で明暗が分かれたようだ。

問7:2021年の最も強い(高い)通貨はどれになると思いますか

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今回のもうひとつの特別質問として、「2021年の最も強い(高い)通貨はどれになると思いますか (ひとつだけ)」と尋ねたところ「円」が最多の29.0%となり、僅差で「米ドル(25.2%)」と続き、以下 「ユーロ(16.0%)」、「豪ドル(8.4%)」、「中国人民元(7.0%)」、「英ポンド(5.6%)」、「スイスフラン (2.1%)」などの順になった。その理由について自由記述形式で回答してもらったところ、「円」と答 えた向きからは「(日本の)デフレ進行」との声や「コロナの影響で世界的に経済が停滞する中、安 全通貨の円が買われる」などの声が上がっていた。「米ドル」とした向きからは「コロナ終息で米景 気向上」「新大統領の就任で政権が安定しそう」などとの回答があった。

問8:2021年の最も弱い(安い)通貨はどれになると思いますか

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さらに、「2021年の最も弱い(安い)通貨はどれになると思いますか(ひとつだけ)」と尋ねたところ 「米 ド ル」が 33.1% と 最 も 多 か っ た。次 い で「ト ル コ リ ラ(15.6%)」、「英 ポ ン ド(12.2%)」、「円 (11.0%)」、「ユーロ(8.0%)」、「中国人民元(5.6%)」、「メキシコペソ(3.8%)」などと続いた。その理 由については「米ドル」と答えた向きから「アメリカの財政が大幅に拡張する」「ドルの供給量が増 加する」「ドルの信用がなくなっていく」などとする回答が多かった。2位の「トルコリラ」については 「インフレによる通貨価値の目減りが激しい」「アメリカによる経済制裁の影響が出る」などの声が 挙がった。また、3位の「英ポンド」では「欧州連合(EU)離脱の悪影響が出る」との回答が目立っ た。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第139回目となりました。調査開始から11年が経過し、データの蓄積が進んできました。 今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せる FX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資 スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。 なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家 の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するた めに必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態 報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回、毎年年央以降に公 表する「外為白書」で紹介する予定です。

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