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2021年、中国景気回復でランド上昇、財政赤字拡大が懸念

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総括

2021年、中国景気回復でランド上昇、財政赤字拡大が懸念

「通貨11位、株価8位」
「予想レンジ 南アランド円 6.7-7.2」

(ポイント)
*南アでコロナ変異種が発見される
*11月貿易収支は367.2億ランドの黒字
*3Q・GDPは前期比66.1%増
*ワクチン接種は来年前半か
*11月のアブサ製造業PMIは低下
*11月CPIは3.2%に低下
*4Q企業景況感指数は改善
*南アへの投資は順調
*予想通り格下げされる
*予想通り政策金利は据え置き
*南アの財政赤字は対GDP比62.2%
*すべての国との往来を解禁
*経済対策財源は公務員給与の昇給凍結
*IMFは、南アの2020年の成長率予想をマイナス8%に据え置く
*中銀の20年インフレ見通しは3.4%
*コロナ感染者数は世界12位
*電力供給は不安定

(2021年)
 2020年は4月からの南アランドの上昇は目を見張るべきものがあったが、年間では対円で9%安で終わった。対円での金利差でランドの下落を相殺することは出来なかった。叩けばホコリが出るわけで、やはり20年3月のジャンク債への引き下げは注視すべきだろう。拡大する財政赤字の対策として公務員給与の凍結が打ち出されたが道半ばである。大手電力エスコムや財政破たんした南ア国際航空の問題も残る。
それでも4月からのランドの回復は中国経済の回復で資源価格も上昇、輸出も伸び、2020年は貿易黒字となる。中国貿易依存度は高い。
 また南アで確認されたコロナ変異種の発症は懸念材料だ。

(コロナ変異種)
南ア保健相は12月18日、国内で新型コロナウイルスの新たな変異種が検出されたと明らかにし、感染拡大第2波はこの変異種により引き起こされているとの見方を示した。
新型ウイルスの変異種は14日に英国で報告されたばかり。 ムキゼ保健相は「新型ウイルスの変異種が確認された。『501.V2』と呼ばれており、南アフリカ国内で科学者が検出した。現在の第2波はこの変異種により引き起こされている公算が大きいことを示す証拠が得られている」とした。保健当局は、新たな変異種は従来種よりも感染拡大が速い可能性があると指摘。ただ重症度のほか、ワクチンの有効性などについて判断するのは時期尚早との考えを示した。
南アの感染累計数は12月18日時点で90万人を突破。過去2週間で10万人増加した。感染による死者数は2万人を超えている。
世界保健機関(WHO)は南アで変異種が確認されたことを受け、同国と緊密に連絡を取っていると表明。ただ、変異種の感染の仕方が従来種と異なることを示すデータはないとしている。

(3Q・GDPは大幅なプラス成長)
 3Q。GDP成長率は前期比でを66.1%増となった。プラス成長となるのは2019年2Q以来、5期ぶり。新型コロナウイルス感染拡大に伴って3月末から開始されたナショナル・ロックダウンによる経済活動の大規模な制限により、2020年2Qは史上最悪となるマイナス51.7%を記録したが、8月以降の感染拡大の鈍化と経済活動の再開により、大きく回復した。

産業別では、製造業が活動再開を受けて210.2%となり、GDPの寄与度も最大となった。需要項目別では、需要全体の約6割を占める民間最終消費支出が経済活動や行動の制限緩和を受けて大きく回復し、69.5%となった。
経済活動の再開を要因として今期は大きくプラス成長となったが、ロックダウンによる経済への影響は甚大で、南ア財務省は10月、2020年のGDP成長率はマイナス7.8%に悪化するとの見通しを示している。

(FDI、第3四半期は11億ドルの純流出) 
 南ア中銀行は海外直接投資(FDI)が3Qに165億ランド(11億ドル)の純流出になったと発表した。国内にある外国企業子会社が親会社に対して融資を返済したことを受けた。
2Qは174億ランドの純流入だった。純流出は2018年4Q以来。この時は32億ランドの純流出だった。

テクニカル分析(ランド/円)

ボリバン上限からゆっくり下落

日足。ボリバン2σ上限で揉みあい長く、徐々に下落ボリバン中位へ。12月29日-31日の下降ラインが上値抵抗。12月1日-31日の上昇ラインがサポート。5日線下向き、雲の上。
 週足。雲の上に出る。ボリバン2σ上限だが年末2週は伸び悩み12月14日週の高値を越えられず。12月21日週-28日週の上昇ラインがサポート。12月14日週-28日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足。5か月連続陽線だがまだ中位を越えたところ。11月-12月の上昇ラインがサポート。
20年1月-12月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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喜望峰

自動車産業、国内市場の回復は鈍く

2020年11月の国内新車販売台数(乗用車)は、前年同月比18.1%減となる2万5,707台で、2020年11月までの輸出台数は前年同期比32.9%減にとどまっているとした。3月に国内で新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、乗用車などの販売が一時制限され、その後の制限緩和に伴い、生産、販売、輸出ともに回復傾向がみられるものの、本格的な新車市場の成長には程遠い状況だとしている。
 自動車産業は南アのGDPの6.4%(工業総生産額の27.6%)を占める主要産業の1つで、2019年の国内新車販売台数(商用車を含む)は約53万6,000台だった。3月に2020年の新車販売台数を52万5,000台と予測していたが、在宅勤務などによる働き方の変化や自動車利用の低下による買い控えなどにより、国内新車市場は50万台に達しないとの見方を示していた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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