以下の取材記事はトレーダー個人の経験やお考えに基づくものです。その内容について当社が保証するものではありません。実際のお取引については充分内容をご理解の上ご自身の判断にてお取り組みください。
▼目次
1.筋肉トレーダーは帰国子女
2.淘汰のない世界で必要な「覚悟」
3.令和は個人の時代に
筋肉トレーダーは帰国子女
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編集部: - 本日は宜しくお願い致します。
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ユーちぇる: - どうも、ユーちぇる社長です。どうぞよろしくお願いします。
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編集部: - さすが筋肉トレーダー、良い体つきですね。 早速ですが、ユーちぇる社長は帰国子女と聞きましたけど、どの国で暮らしたのですか?
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ユーちぇる: - はい、アメリカとシンガポールにいました。 意外ですかね(笑)
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編集部: - お父様の仕事の都合とか?
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ユーちぇる: - ええ。親父が新聞記者やってたんですよ。 ただ僕が中学の時にリストラされました(笑)。 家族会議したのを今でも覚えてます(笑)。
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編集部: - おお・・・。ちなみに生まれはアメリカですか?
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ユーちぇる: - いや横浜です。3歳のころにアメリカに渡った感じですね。 幼稚園と小学校がアメリカでした。 現地の学校に通ったので、当時は英語で喋っていましたよ。 大人になった今は無理っすね(笑)。
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編集部: - じゃあ、日本人にないオープンな会話が得意そうですね。
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ユーちぇる: - 意外と思われるかもしれませんが、子供のころはすごく人見知りでした。 ただ、次第に現地の友達と仲良くなっていって、帰国直前はもうクラスのボスになってましたけど(笑)。
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編集部: - では、日本に帰国してからも人見知りだったんですか?
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ユーちぇる: - そうですね。転校が多かったので、めっちゃ人見知りでしたよ。
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編集部: - そうなんですか。見た目から、あまり想像できません・・・。 その後、早稲田大学に入学され、大学院まで進まれたということで、勉強は頑張っていたんですか?
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ユーちぇる: - 大学受験は・・・、まぁどうなんですかね(笑)。 一応有名大学卒ではありますが、兄貴が塾にもいかず独学で京都大学に受かっていますので・・・。
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編集部: - 独学って、すごいですね。 その、お兄様から受けた影響って何かありましたか?
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ユーちぇる: - 昔から仲が悪かったので、あんまり兄貴の背中見て成長したという感じではなかったですね。 逆に反発心というか、「兄貴には負けたくねぇ」ってのはありました。
淘汰のない世界で必要な「覚悟」
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編集部: - ユーちぇる社長は大学院時代にボクシングでプロデビューをされていますよね。 ボクシングを始めたきっかけは何なんでしょうか。
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ユーちぇる: - きっかけは高校生の時に格闘技ブームがありまして、魔裟斗やKIDなどスター選手が全盛期でした。 大学生になって総合格闘技を始めたんですけど、総合格闘技ってパンチだったりキックだったり柔術だったり、いろいろあるんですよ。 そのなかでパンチが面白かったので、大学生4年生の時に、プロ志望としてボクシングジムに通い始めました。サラリーマンに魅力を一切感じなかったので、就職活動は全くしなかったです。
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編集部: - 就職しないことについて、周りの反対とかはなかったんですか?
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ユーちぇる: - それほどでも。 大学院に行っていましたし、最悪、学歴があるので就職はなんとかなると思ってました。
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編集部: - なるほど。その後プロテストに合格されて、目標通りプロボクサーとして活躍した、と。
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ユーちぇる: - いやー、全然です。 プロボクサーって、日本のプロスポーツの中でも「辞め時」が難しいんですよ。 僕は結局「辞め時」がなかなか見極められませんでした。
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編集部: - と、言いますと?
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ユーちぇる: - 野球やサッカー、ラグビーのようなメジャースポーツって、選手が淘汰されていくんです。 僕は早稲田大学のスポーツ科学部ってところにいたんですけど、その同級生は小さいころからメジャースポーツで生き残ってきたアスリートたちが何人もいました。 彼ら、彼女らが勝ち抜いてきた経験と、大人になってからでもプロになれた僕のボクシング経験は、別のものなんです。
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編集部: - おお。それで、プロボクサーとしてのキャリアはどうでしたか?
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ユーちぇる: - 初戦だけ1ラウンドKOで勝利しましたが、その後は連敗続きでしたね。 今思えば、連敗してしまったのは「覚悟」がなかったからだと感じています。
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編集部: - 覚悟ですか。デビュー戦の時にはあったんですか?
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ユーちぇる: - はい、デビュー戦ということで、知り合いや友人が応援にたくさん来てくれました。 その時「負けたら人生終わる」と本気で思いました。だから勝てたんじゃないですかね。
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編集部: - アスリートはメンタルが大事というのは本当なんですね。
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ユーちぇる: - そうですね。 初戦を勝った後は、ボクシングしている自分に満足してしまっていました。 ボクシングをやることで、こうなりたいというビジョンがなかった。 チャンピオンになりたいという目的も持てなかったんですよね。 ボクシングが好きで、試合「以外」の時間は充実しているから、なんとなく続けていたって感じです。 負け続けたとしても、淘汰も無いですし。
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編集部: - 意外です。目的が持てないまま、惰性で続けてしまったと・・・。
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ユーちぇる: - はい。
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編集部: - では、ボクシングをやめる決断というのは、どのようなタイミングだったんですか?
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ユーちぇる: - 現実の数字を突きつけられた時です。10回やって、片手で数えられるほどしか勝てなかった。 それは才能ないなって話だし、もうそのころには20代後半になっていて、フリーターでお金も稼げないので。
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編集部: - 辞め時を見つけるのが、難しかったんですね。 ただ、長くプロ生活をされていたので、やりきったという感じだったのでしょうか。
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ユーちぇる: - いえ。やりきったという言葉は、ボクシングに限らずプロとして真剣に向き合えた人が使う言葉だと思うんです。 そういう意味では、僕は真のプロじゃなかったということです。 真剣に向き合うという意味で、FXも一緒だと思っています。 「FXって稼げるの?」とよく聞かれますが、【稼げる】のではなく、【稼ぐ】んです。 「お金を稼ぐ」という明確な目的意識を持って、相場と向き合うことが大事だと思います。
令和は個人の時代に
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編集部: - YouTubeで配信を始めたきっかけを教えてください。
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ユーちぇる: - あるとき、ふと、時間が有限だっていうことに気づいたんです。 他人のために自分の大事な時間を使っても、一円も生まれない。 なら大事な時間を自分のために使おうと思ったのがYouTube配信を始めたきっかけです。
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編集部: - なるほど。 配信を始めて、改めて気づいたことはありますか?
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ユーちぇる: - 結局大事なのは全部自分で決めるということです。 この記事を読んでくださる方のほとんどが個人投資家の方々だと思うんですけど、 FXのエントリーから決済まで、自分で行いますよね? もちろんTwitterだったりYouTubeだったり投資判断の参考になるものはたくさんありますが、 その中からどれを参考にしたとしても、実際にポジションをもつのは自分です。 なので僕は投資もYouTubeの配信も、自分で勉強して自分で行いました。 これからは個人の時代ですよ。
PickUp編集部より
意外にも?帰国子女であるユーちぇる社長はプロボクサーとしての経歴が。トレーダーは「プロ」としてお金を稼ぐという明確な目的をもって相場と向き合うことが大事だと仰っていました。後編ではFXについて深堀していきたいと思います。
【投資の真髄がここにある!伝説のディーラー列伝 インタビュー記事まとめ】
ユーちぇる社長
ユーロ/ドルの攻略法として三尊・逆三尊を使ったチャート分析を日々YouTubeにて更新。 そのほか、Twitterでリアルトレードを公開など、筋肉トレーダーとして幅広く活躍中。
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