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「米ドル/円予想DI、10か月ぶりに強気に転換」外為短観 第140回

外為短観ロゴ

<第140回調査>2021年1月28日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

調査実施期間
2021年1月22日(金)13:00~2021年1月26日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は1,004件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください
問2:今後1カ月間の米ドル /円相場の予想レートについてお答えください
問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください
問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください
問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください
問6:2021年を通して、ドル/円“最高値”の予想レートをお答えください
問7:2021年を通して、ドル/円“最安値”の予想レートをお答えください

今後の調査実施計画及び公表方針

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください

ドル円DI

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が39.8%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は31.1%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△8.7%ポイントと、10か月ぶりのプラスとなり、見通しは強気に転換した。調査期間前後の米ドル/円相場は、103円台後半を中心とする小幅な値動きが続いたが、昨年後半に強まった一方的な米ドル安の動きは一服。そうした中で、米ドル/円相場の底入れ・反転を見込む個人投資家が増えたと考えられる。

問2:今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レートについてお答えください

ドル円予想レート

「今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート」については、「±1円で推移」が38.1%と最も多く、「1円~3円の米ドル高・円安(31.4%)」と続き、以下「1円~3円の円高・米ドル安(21.4%)」、「3円以上の米ドル高・円安(7.4%)」、「3円以上の円高・米ドル安(1.7%)」の順になった。ヒストグラムの形状は米ドル高・円安側にやや傾いており問1の結果と整合的と言える。「1円~3円の円高・米ドル安」が前回の38.8%から15ポイント以上低下したのも印象的だ。もっとも、「±1円で推移」の割合が最も多かった点を考慮すると、米ドル高・円安に振れても小幅にとどまるとの見方が多いようだ。

問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

ユーロ円DI

「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が31.3%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は29.5%であった。この結果、「ユーロ/円予想DI」は△1.8%ポイントと前月(△4.2%ポイント)から小幅に低下したものの2カ月連続でプラスとなった。調査期間前後のユーロ/円相場は、126.00円を挟んで方向感なく推移しており、個人投資家の見通しにも強弱感は生じにくかったようだ。引き続き「おおむね横ばい」の回答が最多であった点からも、明確な相場観を持つ投資家が少ない事がわかる。リスク選好地合いの中でユーロ高基調が続くとの見方がある一方、欧州経済の不安定さからユーロの上昇は続かないとの見方が交錯している模様。※過去のユーロ/円予想DIの推移は6-7に掲載。

問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

豪ドル円DI

「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が40.6%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は23.1%であった。この結果「豪ドル/円予想DI」は△17.5%ポイントと、前回(△14.7%ポイント)からやや上昇して2カ月連続でプラスを記録。調査期間前後の豪ドル/円相場は、80.00円を挟んでもみ合ったが、前回調査時点に比べると約2円上昇している。個人投資家の間では基調的な上昇は続いているとの見方が主流のようだ。

問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください

買いランキング 売りランキング

「今後注目している通貨ペア」について尋ねたところ、「買い」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が40.8%の回答割合を集めて1位となった。続く2位には大きく離れて豪ドル/円(11.3%)、3位英ポンド円(8.4%)、4位ユーロ/米ドル(6.4%)、5位ユーロ/円(5.5%)と続いた。これで、米ドル/円は100カ月連続の1位となった。豪ドル/円は前回の3位から順位を上げたが、回答割合は低下した。一方、英ポンド/円は前回の5位から3位に順位を上げるとともに回答割合も上昇。英国と欧州連合(EU)が昨年末に通商交渉で合意し、「秩序立ったEU離脱(Brexit)」が実現した影響と見られる。


他方、「売り」で注目の通貨ペアでも、米ドル/円が33.4%の回答割合で首位をキープ。2位ユーロ/円(13.0%)、3位ユーロ/米ドル(12.7%)、4位英ポンド/円(9.7%)、5位豪ドル/円(7.1%)と続いた。英ポンド/円が前回の2位から4位に順位を下げるとともに回答割合が低下しており、こちらからも「通商合意なきBrexit」への不安が後退した様子が見て取れる。

問6:2021年を通して、ドル/円“最高値”の予想レートをお答えください。(ひとつだけ)

2021年 米ドル円最高値

今回の特別質問として、「2021年を通して、ドル/円“最高値”の予想レートをお答えください(ひとつだけ)。」と尋ねたところ、「105円以下」が19.2%と最も多かった。次いで「110円(14.5%)」、「わからない(13.6%)」、「108円(12.7%)」、「106円(8.7%)」と続いた。2021年の米ドル/円相場は2020年高値(112.22円前後)を超えられないとの見方が大半のようだ。なお、その理由について自由記述形式で尋ねたところ、最多の「105円以下」と答えた向きからは、「米国の金融緩和によるドル安が続く」「米国の財政出動が大きいのでドル高にはなりにくい」「コロナ禍が終息せず円高になる」などの声が挙がっていた。

問7:2021年を通して、ドル/円“最安値”の予想レートをお答えください(ひとつだけ)。

2021年 米ドル円最安値

今回のもうひとつの特別質問として、「2021年を通して、ドル/円“最安値”の予想レートをお答えください(ひとつだけ)。」と尋ねたところ、「102円以上」が22.2%と最も多かった。次いで「100円(20.0%)」、「101円(17.0%)」、「わからない(14.4%)」、「99円(7.7%)」と続いた。2021年の米ドル/円相場が100円を割り込み2ケタ台に差し込むとの見方は少数のようだ。「102円以上」と答えた理由としては「(2020年の)コロナショックの時の安値が目途」、「貿易収支が均衡していてあまり下がらない」、「米国債金利が上昇するため」などが寄せられた。

 

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第140回目となりました。調査開始から11年が経過し、データの蓄積が進んできました。 今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せる FX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資 スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。 なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家 の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態 報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回、毎年年央以降に公 表する「外為白書」で紹介する予定です。

主要3通貨ペア予想DIの推移


主要3通貨ペア予想DIと足の推移