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1月最強通貨。成長見通し上方修正、中銀はインフレ抑制に決意

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総括

1月最強通貨。成長見通し上方修正、中銀はインフレ抑制に決意

(通貨首位、株価8位)

予想レンジ トルコリラ/円 14.0-15.0

(ポイント)
*IMFが成長見通しを大幅上方修正
*中銀総裁のインフレ抑制の決意は堅い
*1月製造業PMIは強い
*20年のGDPは3月1日発表
*1月末時点で最強通貨
*3か月連続月足陽線
*政策金利は17%で据え置き
*大統領は何度も「高金利反対」を主張
*S&Pがアウトルックを安定的に 前回と同様
*21年はEUとの外交に柔軟姿勢を見せ始めている
*エルドアン大統領は金利、為替、インフレの「悪魔の三角形」を打破するとした
*リラ円年足は6年連続陰線 今年は陽線スタート
*中銀は為替介入は行わないとした
*20年の株価は世界で3位の強さ
*国民はリラより外貨や貴金属を選好している
*大統領はGDPを世界のトップ10に引き上げるとした
*数多くの国際紛争に関わっている
*カタールの枠増加に続きに続き中国ともスワップ協定締結

(概況)
1月は2018年11月以来の3か月連続陽線となった。リラは年初来最強通貨である。エルドアン大統領の高金利反対の意見があったが、中銀は政策金利を17%に据え置いたことで市場は落ち着きを取り戻した。14.6%のインフレを17%の政策金利が上回っていれば市場も中銀を信頼する。ただ上昇を継続するには貿易・経常収支の改善が必要だ。
  
(強い1月製造業PMI)
1月製造業PMIは54.4と、前月の50.8から大きく上昇した。生産や新規受注、輸出が拡大した。新規受注の増加を受け、企業が雇用を増加させる動きが見られた。
投入価格は大幅な上昇が続いた。原材料の不足に起因した深刻なサプライチェーンの断絶に見舞われたことが背景。
 トルコ製造業は今年、良好なスタートを切ったことが示された。雇用の大幅な伸びが最大のポイント。
 
(消費者物価発表を前に中銀総裁が決意表明)
 アーバル中銀総裁は、インフレ率が低下するまで金融引き締め政策を継続する意向を改めて示した。
現在の消費者物価上昇率は前年比で約15%。総裁は昇率が年内に9.4%に低下するとの予測を据え置いた。これは市場予想を大幅に下回る水準。
総裁は金融緩和は「まだ早すぎる」と主張。中銀は昨年11月以降、主要政策金利を10.25%から17%に引き上げている。
総裁は四半期インフレ報告で上昇率が2022年末までに前年比7%に低下するとの見通しを表明。公式目標である5%の達成にはあと3年近くかかるとの見方を示した。
総裁は「2023年にインフレ目標の5%を達成するまで、金融政策の慎重なスタンスは断固として維持される。必要であれば、さらに引き締めるというコミットメントをすでに表明している」と発言。
「この予測に上振れリスクがあることは承知しているが、金融引き締めスタンスの強力な効果で、インフレ率は今年末に9.4%まで下がるだろう」と述べた。
総裁は昨年末の経済成長のトレンドは良好だったが、最近の指標を見ると鈍化していると指摘。昨年8月に始まった金融引き締めで信用の伸びが著しく鈍化したことが一因だとの見方を示した。

(IMFが2020年成長見通しをプラスに上方修正)
 IMFは世界経済見通しの改定版で、昨年のトルコ国内総生産伸び率予想を、昨年10月に示した前回予想のマイナス5%からプラス1.2%に大幅上方修正した。3Qの伸び率が予想外に高かったことが背景という。2Qには新型コロナウイルス感染拡大で10%近くのマイナス成長となったが、その後政府が主導した信用ブームが起き、3Qが6.7%増加。年末の伸び率がプラスとなった。
今年の伸び率予想も、前回の5%から6%に上方修正。一方、22年の伸び率予想は、同4%から3.5%に下方修正した。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

3か月連続陽線。年足は6年連続陰線後に今年は陽線スタート

日足、ボリバン3σ上限へ上昇。1月29日-2月1日の上昇ラインがサポート。5日線上向く。
 週足、1月4日週-11日週の下降ラインを上抜く。1月18日週-25日週の上昇ラインがサポート。20年7月20日週-21年1月25日週の下降ラインも上抜きボリバン2σ上限へ。5週移動平均上向き。
月足、3か月連続陽線。今月も陽線スタート。11月-12月の上昇ラインがサポート。19年12月-20年1月の下降ラインが上値抵抗。まだボリバン下限。5か月移動平均線が上向くかどうか。
年足、6年連続陰線。今年は僅かながらも陽線スタート。18年-20年の下降ラインを上抜こうとしている。

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メルハバ

トルコ、ギリシャと5年ぶり協議

 トルコは、東地中海での領海問題などを巡り隣国ギリシャと5年ぶりに協議した。エルドアン大統領と親密だったトランプ前米大統領が退任。強硬路線を続ければ国際的な孤立につながると判断し、協調姿勢に転換したようだ。
 トルコとギリシャは境界を巡り長く対立している。実務者級の協議は続いていたが、2016年に国軍の一部が画策したクーデター未遂事件が発生。トルコは背後に欧米の存在があるなどと主張し関係が悪化、協議も途絶えていた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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