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15円は上抜けず。日足連続陰線で上昇リズムに変調

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総括

15円は上抜けず。日足連続陰線で上昇リズムに変調

(通貨首位、株価6位)

予想レンジ トルコリラ/円 14.3-15.3

(ポイント)
*15円は上抜けず。日足連続陰線で上昇リズムに変調
*利下げは今年のかなり先まで検討せず=中銀総裁
*海外からの投資金が増加
*トルコ国民も外貨資産から国内資産にシフト
*貿易赤字・経常赤字は続く
*インフレ15%へ近づく
*IMFが成長見通しを大幅上方修正
*1月製造業PMIは強い
*20年のGDPは3月1日発表
*3か月連続月足陽線
*政策金利は17%で据え置き
*S&Pがアウトルックを安定的に 前回と同様
*21年はEUとの外交に柔軟姿勢を見せ始めている
*エルドアン大統領は金利、為替、インフレの「悪魔の三角形」を打破するとした
*リラ円年足は6年連続陰線 今年は陽線スタート
*中銀は為替介入は行わないとした
*大統領はGDPを世界のトップ10に引き上げるとした

(日足連続陰線で上昇リズムに変調)
 金融引き締めだけでは、貿易・経常赤字のトルコのリラの上昇は継続しないと思っていたが、3か月連続リラ円は上昇し、今月も上昇している。ただ今週は下げでスタート。少し上昇リズムに変調か。
 良い材料は2020年では世界でも数少ないプラス成長の見込み、また2021年の成長率もIMFや世銀が上方修正しセンチメントは高まっている。争いごとの絶えなかった外交問題では、ギリシャやフランスと議論が始まったことも好感されている。ただそれは需給には結びつかない。需給に結び付くものは、11月の金融改革後、海外投資家がトルコ市場に150億ドルの新規投資を行ったこと。先ずは株式市場に資金が流入し昨年11月より30%超の上昇を見せている。21年前半でもほぼ同額の投資が行われると見られている。これは貿易赤字をある程度相殺できる。
 また国内の話だが、トルコの政府系ファンドが、エネルギーや石油化学、金鉱などの産業に150億ドルを投資する計画だ。同ファンドは対外貿易で常に赤字となっているこれらの分野に重点を置いている。
貿易赤字を改善したり、この動きを見て海外からの投資増に結び付けばリラの上昇が続くが、それは難しい。
   
(利下げは今年のかなり先まで検討せず)
 アーバル中銀総裁は、高水準のインフレ率になお上昇圧力がかかっているとして、利下げは今年のかなり先まで検討せず、利上げもあり得るとの見解を明らかにした。
 インフレ率が現在の15%から予想以上に上昇する兆候があれば、速やかな利上げを含め市場に先回りして動くと述べた。
アーバル氏は「利下げを議題に挙げるのは今年のかなり先になるまで不可能だろう」と述べた。消費者物価は2021年末のインフレ見通し(9.4%)に向けて緩やかに低下するが、その前に数か月間、小幅上昇する可能性があるとの見方を示した。
「インフレ期待や価格設定が中期的目標から逸脱するリスクを示す新たなデータが出てくれば、事前に一段の引き締めを行う」と言明した。
同総裁はエルドアン大統領の下で財務相を務め、同大統領とも近い立場にある。しかし、総裁の発言を受け、エルドアン大統領が金利引き下げを求めているにもかかわらず、中銀は緩和を急がないとの見方が強まる可能性がある。

(国民がリラ建て資産にシフト)
 アーバル中銀総裁は大幅に減少した外貨準備は入札を通じて辛抱強く回復を図ると述べ、米国や英国、日本などとの為替スワップ協定締結への取り組みは打ち切ったと明らかにした。「外貨準備を拡大するわれわれの戦略には他の中銀とのスワップ協定は含まれていない」と語った。
トルコ経済は最近減速しているが、国民がリラ建て資産にシフトしている兆候が見られるとして、ドル化が反転する可能性があると指摘した。
 
(インフレ15%へ近づく)
 1月消費者物価は前年比14.97%上昇、前月比1.68%上昇。予想は前年比14.68%上昇、前月比1.4%上昇だった。

中銀の目標の5%を大きく上回る状態が続いている。1月は、電力、ガス、石油価格が押し上げ要因。食品価格も前月比2.5%、前年比18%超上昇した。
1月の生産者物価は前月比2.66%上昇、前年比26.16%上昇した。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

15円は上抜けず。日足連続陰線で上昇リズムに変調

 日足、ボリバン2σ上限の15.0あたりで上昇一服。1月18日-28日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。15円が上値抵抗。2月5日-8日の下降ラインが上値抵抗。雲の上。
 週足、ボリバン2σ上限到達。1月25日週-2月1日週の上昇ラインがサポート。
今週は陰線スタート。
 月足、3か月連続陽線。今月も陽線スタート。12月-1月の上昇ラインがサポート。19年12月-20年1月の下降ラインが上値抵抗。まだボリバン下位。5か月移動平均線が上向くか。
 年足、6年連続陰線。今年は僅かながらも陽線スタート。18年-20年の下降ラインを上抜こうとしている。

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メルハバ

トルコのレアアース

 トルコから産出されるレアアースの中でも、磁石材料のネオジムが注目されている。
欧米や日本、中国など主要国が脱炭素の目標を掲げ、普及が見込まれる電気自動車(EV)のモーター用磁石に使われるレアアース。需要は高まる一方だが、中国などに偏在しており、供給リスクもある。そこで今、新たな生産国として中東のトルコに注目が集まっている。
トルコの鉱山会社エティ・マーデンはトルコ西部の鉱山で採掘した鉱石を処理する試験プラントを建設、3月までに稼働させる。鉱石から、モーター用磁石に使うネオジムやプラセオジム、ガラス研磨剤向けセリウムなどのレアアースを分離する。EVや風力発電機に使う永久磁石の主原料としてネオジムの需要は今後も増える。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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