今週の注目通貨ペアはこれだ！
■ オージー/円 MACDのダイバージェンシーは気になるが・・・
先週は、火曜日に安値を付け、金曜日に高値を付ける展開でした。週間を通じた上下の値幅はわずか83銭ということで、小動きに終始した印象です。ただし、先週木曜日に戻り高値を超え、金曜日も1日のトレードレンジが概ね木曜日のトレードレンジを上回っており、売り方の買い戻しが継続して持ち込まれている状況がチャートからも見て取れます。
移動平均線は、3本とも上昇しました。先々週の金曜日の陽線で1月の戻り高値を抜けると同時に、短期・中期の移動平均線がゴールデンクロスを形成したことが大きな材料と言えそうです。また、先週月曜日にMACDがゴールデンクロスを形成していますね。ゼロラインの上側でのゴールデンクロスですので、これも強いシグナルと言えそうです。
今週は、買い先行で臨みたいところです。これまでの一番高いところで引けていますので、買い方で評価樽を抱えている人はほとんどいない状況、一方、売り方はほぼ全員が評価損を抱えていて、売り方の精神的な負担は小さくないと思います。こういう状況では、買われても売られても売り方の買い戻しが先行するのではないでしょうか。MACDの強烈なダイバージェンシーが気になるところではありますが、ここは少し目をつぶり、買いで付いていきたいところです。
その他 通貨ペア分析
■ ドル/円 このチャートでリスクテイクは難しいのでは・・・
先週は、月曜日に高値を付け、水曜日に安値を付ける展開でした。先々週の終わりの引け味を受け、週初から軟調な展開が続きました。特に月曜日の長い上ヒゲで上値抵抗感が確認されたことから火曜日の陰線に発展、買い方が大きく投げた形になっています。しかし、水曜日以降は一転、売り方の買い戻しが入り、週間の値幅は1円超ですが、かなり大きく動いた印象を与えています。
今週は、やや買い先行のスタンスを取りたいところです。ただし、先週金曜日の上ヒゲがどうしても気になるところですね。先週火曜日の陰線の効果が残っているとすればここから買い上げるのは難しいと思いますし、先週金曜日の上ヒゲも肯定化されることでしょう。やはり、そう考えると、先週火曜日の陰線を終値ベースで超えてきてから買いスタンスを取るようなストラテジーの方が、リスクは小さいかもしれません 。
■ ユーロ/円 ジワジワと戻り高値超えを狙うか？
先週は、火曜日に安値を付け、金曜日に高値を付ける展開でした。先週初め動きは「微妙」という他なく、月曜日の上ヒゲに対して火曜日の下ヒゲ、水曜日の上ヒゲと、全く明確な方向感はありませんでした。ただし、木曜日に陽線で高く引け、2月5日の戻り高値を終値ベースで更新したことでやや売り方のカバーが先行、金曜日はその流れが続き、高い位置での越週となっています。
今週は、買い先行で臨みたいところです。チャート上、売りを示すものがないことに加えて、先週後半の動きを見る限り、ポジションを売りに傾ける理由は特に見当たらないと思います。若干気になるのがMACDの動きで、実体線が高値を更新した場合にはダイバージェンシーを形成する可能性が高いと思います。やや半身に構えつつ、慎重に買いで付いていくという状況がベストかもしれません。
■ ポンド/円 上昇トレンド継続中・・・
先週は、火曜日に安値を付け、金曜日に高値を付ける展開でした。ポンド円にしてはおとなしいと言いますか、上下に大きくブレるボラティリティの高い動きは全く鳴りを潜め、緩やかな上昇トレンドが続いています。先々週の木曜日の陽線の大きさがやや目立ち、そこから売り方の焦りが見え始めているのでしょうか、その後は陰線がほとんど出現することはなく、陽線の出現確率が高くなっていますね。
今週は、買い先行で望まざるを得ないでしょう。売りポジションがあれば利食いは否定されるべきではないと思いますが、新規のポジションを売り先行とするにはかなり抵抗を感じます。チャート上、実体線が終値ベースで短期の移動平均線を上回る状況が続いており、その状況が続く限りは売り方のカバーが継続的に持ち込まれていると判断するのが妥当ではないかと思います。
■ ユーロ/ドル 下値不安はかなり和らいだか・・・
先週は、月曜日に安値を付け、木曜日に高値を付ける展開でした。先々週の金曜日に大きな陽線が出現して、それまでの下落トレンドを打ち消すかのような動きになりましたので、先週の週初の動きが注目されましたが、月曜日はそれほど動きを見せず、火曜日にやや大きな陽線が出現し、上方へスピンアウトしました。水曜日以降は金曜日の下ヒゲがやや目立つくらいで、 終値ベースでは大きな動きを見せることなく越週となっています。
今週は、売り買いどちら？ という観点で言うと、買い先行で臨んだ方がよいかもしれません。先週火曜日の陽線・先週金曜日の下ヒゲの効果が残っていることと考えると、若干ではありますが売り方の買い戻しが先行するのではないかと思われるのです。ただし、ここから上には1月下旬のトレードレンジが待ち構えており、一筋縄で超えることができない可能性も見え隠れします。買い先行にしても、ロットは抑えた方がよいかもしれませんね。
今週のチャートリーディング ～相場の強さ～
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