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20年8月5日以来の15円越え 背景は

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総括

20年8月5日以来の15円越え 背景は

(通貨首位、株価7位)

予想レンジ トルコリラ/円 14.5-15.5

(ポイント)
*20年8月15日以来の15円越え
*米・トルコ関係は要注意 駐米大使召喚
*20年通年の経済成長見通しは上方修正されている.
*20年のGDPは3月1日発表
*今週の政策金利は据え置きの予想 大統領は利上げに反対
*利下げは今年のかなり先まで検討せず=中銀総裁
*インフレ15%へ近づく
*海外からの投資金が増加
*雇用は悪化している
*12月鉱工業生産は先ず先ず、小売売上は伸び悩む
*20年経常収支は370億ドルの赤字 貿易赤字が69%拡大
*トルコ国民も外貨資産から国内資産にシフト
*1月製造業PMIは強い
*3か月連続月足陽線
*政策金利は17%で据え置き
*S&Pがアウトルックを安定的に 前回と同様
*21年はEUとの外交に柔軟姿勢を見せ始めている
*エルドアン大統領は金利、為替、インフレの「悪魔の三角形」を打破するとした
*リラ円年足は6年連続陰線 今年は陽線スタート
*中銀は為替介入は行わないとした
*大統領はGDPを世界のトップ10に引き上げるとした

(20年8月15日以来の15円越え)
 2月5日、8日、12日と15円を越えられなかったが、2月15日ついに15円越えとなった。20年8月5日以来だ。

(今後の重要指標は)
*政策金利=今後の重要指標は2月18日の政策金利決定と3月1日の20年4Q・GDPの発表。政策金利は現在17%、直近のCPIは14.97%なので現状維持となろう。ただそこで大統領から持論の利下げ論や中銀総裁の迷いが出れば相場は不安定となる。中銀のインフレ抑制の強い決意の継続が相場安定のカギとなる。

*GDP=3月1日の4Q・GDPが前期比2%程度となれば。20年のトルコの成長率は1%程度のプラス成長となる。コロナ禍で多くの国が大きなマイナス成長となる中でプラス成長が達成されれば経済運営の評価が高まる。IMFは昨年10月に示した前回予想のマイナス5%からプラス1.2%に大幅上方修正した。3Qの伸び率が予想外に高かったことが背景という。今年の伸び率予想も、前回の5%から6%に上方修正した(その後、JPモーガンは20年の成長見通しを1.9%に上方修正した)。
 
貿易収支、経常収支が赤字でリラが強いのは、海外からの投資が増加したことで赤字を相殺しているからだ。強い成長を維持できれば資金流入が続きリラ相場は安定する。
   
(20年経常収支は370億ドルの赤字=トルコの弱点)
 2020年の経常収支は367.2億ドルの赤字となった。貿易赤字が69%拡大したことが赤字に寄与した。また新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光業収入が3分の1に落ち込んだほか、国民が資産防衛のため金を中心に一部ハードカレンシーを含め420億ドル購入した。
 12月単月では、経常赤字は32.1億ドルで、前月の36.3ドルから縮小した。

(深刻な雇用悪化)
 2020年10-12月の失業率は12.9%と9-11月の12.7%から小幅上昇した。新型コロナウイルス流行第2波に対する抑制策の影響が企業に及び始めた。
前年同期は13.3%だった。昨年は新型コロナの打撃を緩和するために一時帰休が禁じられ、失業率は抑えられてきたが、エコノミストは大規模な失業を先送りしたにすぎないと指摘している。
10-12月の労働参加率は49.3%と9-11月の50.0%から低下した。雇用者数は2710万人と前年同期比100万人超減少した。
トルコ経済は2Qの10%近い落ち込みから大幅に回復したが、ここ数カ月は新型コロナの感染者が増え、外食に関する制限が強化されたことなどからサービス部門が再び落ち込んでいる。10-12月の非農業部門の失業率は14.8%だった。
若年層の失業率は25.4%と前年の24.5%から上昇した。
職探しをあきらめた人の数は約170万人と前年の2倍以上となり、過去最高を記録した。

(鉱工業生産、小売売上)
12月鉱工業生産は前年比9.0%増、11月は11%増。7か月連続の増加で製造業、鉱山業が伸びている。
 一方12月小売売上は前年比0.6%増で、11月の12.3%増から落ち込んだ。昨年5月からの最少の伸びだ。コロナ感染での経済活動制限が影響した

テクニカル分析(トルコリラ/円)

20年8月5日以来の15円上抜け。月足の5か月移動平均線が上向く

 日足、ついに15円を上抜ける。2月8日-9日の下降ラインを上抜ける。2月11日-15日の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限(15.25)に近づく。5日線上向き。
 週足、ボリバン2σ上限到達。1月25日週-2月1日週の上昇ラインがサポート。
雲下限に近づく。
 月足、3か月連続陽線。今月も陽線スタート。12月-1月の上昇ラインがサポート。19年12月-20年1月の下降ラインが上値抵抗。まだボリバン下位。5か月移動平均線が上向く。
 年足、6年連続陰線。今年は僅かながらも陽線スタート。18年-20年の下降ラインを上抜こうとしている。

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メルハバ

米・トルコ関係は要注意 駐米大使召喚

 ブリンケン米国務長官は、イラク北部の軍事作戦でトルコ軍人などの捕虜13人を殺害した少数派民族クルド人の武装組織「クルド労働者党(PKK)」を非難する姿勢を改めて示した。
 米国はNATO加盟国であるトルコを支持し、PKKの犯行と確認された場合には殺害を非難するとの声明を出したが、トルコ政府は米国の声明が条件付きであることを非難。駐トルコ米国大使を召喚し、強く抗議した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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