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「米ドル/円、強気見通し急増」外為短観 第141回

外為短観ロゴ

<第141回調査>2021年2月26日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

調査実施期間
2021年2月19日(金)13:00~2021年2月23日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は1,004件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください
問2:今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レートについてお答えください
問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください
問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください
問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください
問6:スワップポイントがFX投資の判断に与える影響についてお答えください
問7:ビットコインなど、仮想通貨への投資意向についてお答えください

今後の調査実施計画及び公表方針

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が55.8%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は20.9%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△34.9%ポイントとプラス幅が急拡大し、2018年7月(第110回調査)以来の高水準となった。調査期間前後の米ドル/円相場は、106円台前半の上値の重さに耐えきれず、一時104.90円台へと反落するなど弱含みの展開であった。そうした中でも個人投資家の強気見通しが急増した格好であり、反落を「絶好の押し目」と見る向きが多かった事を物語る結果となった。

問2:今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レートについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート」については、「1円~3円の米ドル高・円安」が44.6%と最も多く、「±1円で推移(33.2%)」と続き、以下「1円~3円の円高・米ドル安(13.8%)」、「3円以上の米ドル高・円安(6.8%)」、「3円以上の円高・米ドル安(1.6%)」の順になった。ヒストグラムの形状は米ドル高・円安側に大きく傾いており問1の結果と整合的と言える。調査期間中の米ドル/円相場が主に105円台で推移していた事を踏まえると、今後1カ月程度で108円前後まで上昇してもおかしくないとの見方が増えた模様だ。

問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が43.3%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は22.5%であった。この結果、「ユーロ/円予想DI」は△20.8%ポイントと前月(△1.8%ポイント)からプラス幅が急拡大した。調査期間前後のユーロ/円相場は、128円台に乗せると上値が重くなるものの、127円台では底堅く推移するなど、約2年2カ月ぶりの高値圏で高止まりした。そうした相場展開の中で、個人投資家の間にユーロ先高観が浮上したと見られる。なお、今回のユーロ/円予想DIは2018年1月(第110回調査)(△26.9%ポイント)以来、3年1カ月ぶりの高水準であった。

問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が48.7%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は20.4%であった。この結果豪ドル/円予想DI」は△28.3%ポイントと、前回(△17.5%ポイント)から上昇して3カ月連続でプラスを記録。調査期間前後の豪ドル/円相場は、2018年12月以来となる83円台に上伸するなど堅調に推移。そうした中で世界的な株高や資源価格の上昇を背景とした豪ドル高基調が当面続くとの見方が強まったようだ。なお、今回の豪ドル/円予想DIは2016年12月(△28.4%ポイント)以来、5年1カ月ぶりの高水準である。

問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください

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「今後注目している通貨ペア」について尋ねたところ、「買い」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が40.4%の回答割合を集めて1位となった。続く2位には大きく離れて豪ドル/円(12.3%)、3位英ポンド円(11.6%)、4位トルコリラ/円(6.1%)、5位ユーロ/円(5.7%)と続いた。これで、米ドル/円は101カ月連続の1位となった。上位陣ではトルコリラ/円が前回の7位から大きく順位を上げた一方、同じ高金利通貨のメキシコペソ/円は6位から7位に後退したのが目に付く。なお、もう一つの新興・高金利通貨である南アフリカランド/円は前回と同じく9位であった。
一方、「売り」で注目の通貨ペアでも、米ドル/円が25.7%の回答割合で首位をキープ。2位ユーロ/米ドル(15.5%)、3位ユーロ/円(11.3%)、4位英ポンド/円(10.0%)、5位豪ドル/円(5.5%)と続いた。ただ、米ドル/円の回答割合は前回(33.4%)から低下しており、ここからも個人投資家の間で米ドル/円の弱気見通しが後退している様子が見て取れる。

問6:スワップポイントがFX投資の判断に与える影響について、次のうちあてはまるのは(ひとつだけ)?

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今回の特別質問として、「スワップポイントがFX投資の判断に与える影響について、次のうちあてはまるのは(ひとつだけ)?」と尋ねたところ、「スワップポイントはそれほど気にしていない」が最多の38.7%を占めた。以下、「スワップポイントは全く考慮しない」が25.5%、「比較的スワップポイントを重視している」が20.3%、「スワップポイントを最重要視している」は14.0%であった。2019年5月(第120回調査)に同じ質問をした際の回答割合は「それほど気にしていない」が38.2%、「比較的スワップを重視」が26.3%、「全く考慮しない」が20.6%、「最重要視」が13.5%であった。「比較的スワップを重視」する割合が低下した一方、「全く考慮しない」の割合が上昇した事がわかった。コロナ禍で主要先進国の多くが政策金利を0%近傍に引き下げた事が影響したと考えられる。

問7:ビットコインなど、仮想通貨への投資意向についてお答えください。

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今回のもうひとつの特別質問として、「ビットコインなど、仮想通貨への投資意向についてお答えください。(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「取引したくない」が34.0%と最も多く、「取引してみたい」が24.8%、「すでに取引している」が20.8%、「分からない」が20.4%であった。その理由を自由記述形式で尋ねたところ、「取引したくない」と答えた向きからは「値動きが激しいのでリスクが大きい」「適正価格がわからない」「税制が不利なため」などの声が挙がった。「取引してみたい」とした向きからは「勉強してみて自信がついたら取引してみたい」「流行っているから」「まだ上昇余地がありそう」との回答が寄せられた。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第141回目となりました。調査開始から11年以上が経過し、データの蓄積が進んできました。今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態報告や属性別のクロス・セクション分析等

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