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5円は割らなかったが年初来最弱通貨、8か月ぶり貿易赤字、電力法が新たな火種

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総括

5円は割らなかったが年初来最弱通貨、8か月ぶり貿易赤字、電力法が新たな火種

予想レンジ 4.8-5.3

(ポイント) 
*年初来最弱通貨
*海外のメキシコ人労働者からの国内送金は増加し続けている
*8か月ぶり貿易赤字
*中銀は成長見通しを上方修正
*米墨首脳会談があった
*政府の国営電力事業保護でUSMCAと国内から不満
*銀や原油価格の上昇はペソを支える
*バイデン政権は国境の壁の建設を中止
*政策金利は0.25%引き下げられ4.0%へ
*2020年国内総生産(GDP)暫定値は前年比8.5%減
*外部要因が強い(貿易、被仕向送金、原油高など)が国内は脆弱
*対米貿易依存度が頗る高い
*経常収支は3Qに史上最大黒字に

(8か月ぶり貿易赤字、電力法が新たな火種)
依然、年初来では最弱通貨だが5円を割らない底堅さも見せている。ただこれまでペソを支えていた貿易収支が赤字となった。1月貿易収支は12.36億ドルの赤字、赤字は8か月ぶり。輸出は前年比2.6%減、米国向けが減少、輸入は5.9%減少、国内消費の弱さで消費財輸入が減少した。
 またもう一つ不安要因が出てきた。国営電力業者を保護する電力産業法改正法案が下院を通過し上院に送付された。これは電力庁(CFE)の発電所を優遇することとなり、憲法が保障する自由競争の阻害、メキシコの法的安定性に対する信頼を失墜させると指摘する声が多い。メキシコの競争力に深刻な打撃を与えるだけでなく、メキシコへの投資を検討する企業に大きな不安を抱かせることにつながる。さらに、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)など国際協定に違反するとの声も無視したかたちとなっている。
  
(仕送りは支え) 
 2021年1月も海外のメキシコ人労働者からの国内向け送金は3.3億ドルになり前年同月から26%増加した。2020年は400億ドル以上の送金があった。主に米国からの送金である。
以下のチャートは1995年からの毎年1月の送金額。

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(中銀の成長見通し 上方修正)
メキシコ中銀は四半期報告書で、2021年と22年の経済成長率と雇用の伸び予想を上方修正した。ただ、新型コロナウイルスの感染状況が景気の下振れリスクだと指摘した。
中心的なシナリオで国内総生産(GDP)伸び率は21年が4.8%、22年が3.3%と予想。従来予想は21年が3.3%、22年が2.6%だった。
21年の雇用の伸びは25-57万を見込む。従来の15-50万から引き上げた。
メキシコ経済は20年、新型コロナの影響で約90年ぶりとなる深刻なリセッション)に陥った。ただ、中銀は20年4Q経済は予想以上に回復したと指摘している。
中銀は見通しの引き上げについて、20年末に景気回復が進んだことや、米鉱工業生産が底堅く伸びるとの想定に基づいていると説明した。
ディアスデレオン総裁は、景気回復ペースは国ごとに異なり、新型コロナのワクチン接種状況や景気刺激策の規模に大きく左右されると指摘した。
メキシコは景気刺激策をさほど講じておらず、製薬会社からのコロナワクチンの調達も難航している。総裁は、米国の景気回復などの国外要因を注視し、今後の政策を検討すると説明。その上で、新型コロナの感染状況が深刻なリスク要因だと指摘した。

(2月の新車販売、21%減 日産が販売首位)
2月の国内新車販売台数が前年同月比21%減の8万2323台だった。12カ月連続で前年同月を下回った。新型コロナウイルスの感染拡大で、首都圏を中心に自動車販売店が営業を停止したのが響いた。
 2月としては2014年以来の少ない水準だった。1~2月累計では16万3526台と、前年同期を22%下回った。
 メキシコ自動車販売協会(AMDA)は3日、2021年通年の販売台数見通しを20年比9%増の103万台と公表した。従来は11%増を見込んでいたが、年初の販売動向を受けて引き下げた。2月の販売台数はメーカー別では日産自動車が最も多い1万8001台で、米ゼネラル・モーターズ(GM)の1万1940台、独フォルクスワーゲン(VW)の8745台が続いた。

テクニカル分析

日足、ボリバン下位で揉みあう、昨日は長い上ヒゲ

日足、雲の下、ボリバン下限から反発も3月4日は長い上ヒデゲで押される。2月26日-3月4日の上昇ラインがサポート。3月3日-4日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
週足、雲に出たり入ったり。ボリバン中位、20年11月2日週-21年2月22日週の上昇ラインがサポート。21年2月15日週-3月1日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、雲下での推移が長い(2016年1月以来)。ボリバン中位での揉みあい。20年2月-21年1月の下降ラインが上値抵抗。20年9月-11月の上昇ラインがサポート。1,2月は上ヒゲが長い。
年足、陰線。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

米墨オンライン首脳会談

 ロペス・オブラドール大統領は米国のバイデン大統領とオンライン形式で会談を行い、移民政策や新型コロナウイルス感染抑止、経済の再活性化、気候変動対策の分野で協力することを確認した。
 バイデン大統領は「メキシコは就任後に電話会談を行った2番目の国であり、首脳会談も2番目となったが、これは偶然ではなく、われわれの関係の重要性を表している」とし、「両国の間には長く複雑な歴史があり、必ずしも常に完璧な関係にあったとは言えないが、多くの場面で両国が力を合わせたことで前進し、安全がもたらされてきた。われわれは協力することでより強くなれる」と結束を呼びかけた。また、バラク・オバマ政権時に、米国はメキシコを「国境の南側にある国」ではなく、対等な相手として扱うことを約束したと述べ、米国社会でプレゼンスが拡大しているヒスパニックの60%をメキシコ系が占めていることにも言及した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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