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インフレ抑制で政策金利は据え置かれるも底堅い

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総括

インフレ抑制で政策金利は据え置かれるも底堅い

通貨6位、株価首位

予想レンジ 南アランド円 7.1-7.6

(ポイント)
*政策金利決定は据え置かれた
*2月消費者物価は2.9%で目標の下限の3%を下回った
*今週は2月貿易収支の発表がある
*スエズ運河の大型タンカー座礁で、航行は南ア喜望峰廻りとなるか
*クガニャゴ中銀総裁は「南アは極度の重債務国」ではないと発言
*20年4Q・GDPは予想を上回る
*南ア株式市場は世界で最強
*2月製造業PMIは改善
*2月民間部門製造業PMIは低下
*米投資銀行は新興国売りを助言するものが出てきた
*コロナ警戒レベル1に引き下げ
*予算教書は好感された
*4Q失業率は過去最悪となった
*世銀の21年成長見通しは3.3%
*経済対策財源は公務員給与の昇給凍結
*IMFは、南アの2020年の成長率予想をマイナス8%に据え置く
*中銀の20年インフレ見通しは3.84%

(政策金利据え置き、トルコ金融混乱の影響は小さかった)
先週はトルコの金融危機があったが大きくは下落せず、通貨番付の順位を一つ上げた。政策金利は据え置かれたが底堅く推移した。やはり経常、貿易の黒字が続いていることがある。南ア中銀は政策金利を3.5%に据え置くことを決定した。決定は全会一致。インフレ見通しに対する全体的なリスクは短・中期的に均衡しているとの見方を示した。他の新興国の中央銀行が利上げに動く中、南ア中銀は4会合連続では金利据え置きを決定。南アでは低調な経済活動を反映し物価の伸びが低迷。消費者物価の2月の上昇率は2.9%に減速し、8カ月ぶりの低水準を付けた。中銀の目標である3-6%を下回っている。

(成長見通し、インフレ見通し)
南ア経済は2020年に7%のマイナス成長に陥ったが、中銀は21年は3.8%のプラス成長を回復すると予想。1月に発表した見通しの3.6%からやや上方修正した。インフレ率は平均4.3%で推移すると予想。1月予想は4%だった。中銀総裁は、景気回復のペースは新型コロナウイルスワクチン接種の進展具合と感染拡大第3波の状況次第になると指摘。物価情勢については「インフレ見通しに対する全般的なリスクは均衡化しているように見える」とし、「リスクが顕在化しない限り、21年のインフレは抑制されると予想され、22年と23年に目標の中間点近辺に上昇するとみられる」と述べた。

(今週は貿易収支の発表)
2月貿易収支の発表がある。予想は188億ランドの黒字。黒字になれば
10か月連続。
  

(南ア、アストラゼネカのコロナワクチンを他のアフリカ諸国に転売)
南ア保健省は、既に購入済みの英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチン未使用分を、他のアフリカ連合(AU)加盟国に転売すると発表した。
南ア政府は先月、同国で流行している新型コロナ変異種について、同ワクチンは軽症から中程度の症状を示す感染者への効果が限定的だったという試験結果を受け、接種を中断していた。南アはこれまでにインドの製造元から同ワクチン100万回分を受領。さらに50万回分の配送が保留となっている。保健省によると、すでに受領した分を第1便として9カ国に譲渡し、残りは週内に受け取り、その後5カ国に配送される予定。譲渡価格や譲渡先の国名は明らかにしていない。

(小売売上減少)
南アフリカの1月の小売売上高は前年同月比3.5%減少し、前月改定値の1.2%減から減少幅が拡大した。前月比では1.6%減。11-1月は前年同期比2.9%減少した。

(EC市場の拡大)
 南アの個人インターネット普及率は56.2%。アフリカ域内では高い水準にある。
南アでは週末に大型ショッピングセンターで家族と過ごすのが余暇の1つらしいがその裏腹で、小売りでのECの割合は低いと指摘されてきた。しかし、ロックダウンにより厳しい外出制限が課され、物理的に店舗での購入が難しくなり、消費スタイルもオンラインに変わりつつある。例えば、国内最大のECプラットフォーム「テイクアロット」は新型コロナ感染拡大以降、利益が4割増になったとの報道がある。国内の大手食品や医療品小売りチェーンなどもオンラインサイトでの売り上げを大きく伸ばしている。大手だけでなく、新しいECビジネスも生まれつつある(JETRO)

テクニカル分析(ランド/円)

ボリバン2σ上限から下落も中位で反発

 日足、ボリバン2σ上限から下落も中位で反発。3月25日-26日の上昇ラインがサポート。3月25日-26日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
 週足、3月15日週-22日週の下降ラインが上値抵抗。3月8日週-22日週の上昇ラインがサポート。
月足、21年1月-2月の上昇ラインがサポート。20年1月-21年2月の下降ラインを上抜く。ボリバン上位。
 年足、16年-19年の上昇ラインを下抜くも上抜き返す。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。今年は陽転。

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喜望峰

スエズ運河での大型コンテナ船座礁と南アフリカ

運河の通航再開を待って足止めされた船は200隻以上にのぼる。南アの喜望峰を大回りするルートへの切り替えを検討する動きが広がっている。原油の輸送にも追加コストがかかるとの見方から、原油先物市場では買いが優勢になった。スエズ運河の遮断が長期化すると、欧州に向かうはずだった中東産の原油や液化天然ガス(LNG)の動きが止まる。欧州で供給不足となり、原油の国際指標となる北海ブレント先物価格が上昇する可能性がある。
 非産油国の南アにとってはデメリットとなる。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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