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為替・株好調、パラジウム、白金が下落も金は上昇、格付け維持

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総括

為替・株好調、パラジウム、白金が下落も金は上昇、格付け維持

通貨2位、株価4位
予想レンジ 南アランド円 7.7-8.2

(ポイント)  
*政策金利は据え置かれた
*格付けは全社が現状維持
*4月CPIは4.4%へ上昇
*先週は資源価格が下落
*3月小売売上は弱い
*ムーディーズは債務増大を懸念
*ランドは年初来&20年来高値を更新した
*ムーディーズの格付けは現状維持となった
*貿易・経常収支の黒字が南アランドを支える
*資源関連指標は好調
*中銀総総裁=南ア国債の利回りの高さが海外投資家をひきつける
*20年度財政赤字は改善
*世銀の21年成長見通しは3.3%
*経済対策財源は公務員給与の昇給凍結
*中銀の20年インフレ見通しは3.84%

(ランドは年初来高値更新)
 為替・株ともに堅調推移している。南ア中銀は5会合連続で政策金利を据え置いた。声明では金利の次の動きは引き上げだとのメッセージを維持したが、現在のインフレ上昇は一時的なものだとして政策金利を3.5%で据え置いた。四半期予測モデルでは、依然として今年2Qと3Qの0.25ポイント利上げが見込まれている。クガニャゴ総裁は金利正常化の措置をとるとしても政策姿勢は引き続き緩和的だと述べ、金融引き締めは漸進的になる可能性を示唆した。今年のインフレ予想は小幅に引き下げ、インフレ率は2023年まで目標レンジ中間値の4.5%付近にとどまるとの予想を維持した。だが、この見通しに対するリスクは上振れ方向だとクガニャゴ総裁は述べ、輸入関税の上昇や賃上げ圧力の高まりを要因に挙げた。

(消費者物価、4月は前年比+4.4% 約1年ぶり高水準)
 4月の消費者物価(CPI)上昇率は前年比4.4%と、昨年2月以来の高水準となった。
上昇率は中銀の目標レンジ(3-6%)の半ば付近。国際原油価格の上昇で燃料が大幅に値上がりし、輸送費が急上昇した。
CPI上昇率は昨年、厳格なロックダウン(都市封鎖)で経済活動が制限されたことを受けて、15年ぶりの低水準となっていた。ロックダウン緩和後は経済活動が拡大し、緩やかな物価の上昇が始まっている。

 (最近の他の経済指標と資源価格)
一方、3月小売売上は前年比3.7%減と予想の4%を下回った。堅調推移してきた資源価格は今月、金は6.7%上昇するもパラジウムが5.74%、白金が2.41%下落している。中国政府がコモディティーの投機取引を取り締まる方針を示したことを受けて下落した。
 中国国務院は5月19日、コモディティー価格の「不合理な」上昇を抑制し販売価格への転嫁を防ぐために、需給両面の管理を強化する方針を示した。これを受けてコモディティー価格が急落、インフレ懸念が後退した。

(コロナ感染は)
 また5月3~9日の1週間の感染者数は1万2,531人で、その直前の1週間と比較して46%増加していることもあり、政府は「国家的災害事態」を6月15日まで延長すると発表した。経済活動への影響が懸念される。

(ムーディーズのリポート)
 ムーディーズは、南アフリカについて、経済の低成長と債務増大を背景に社会経済の緊張が増し、改革の妨げになる恐れがあるとのリポートをまとめた。南アの信用プロファイルは均衡が取れており、外貨建て債務の少なさと強力な中核制度が強みだと指摘。

「信用面の課題に含まれるのは、構造的に非常に弱い成長と高水準の政府債務負担だ。後者は包括的な経済・財政改革がなければ、今後も増加が続く」と指摘。
「社会経済上の格差も緊張を高める要因になっており、政治リスクを生み出し、政策努力を複雑にする」と述べた。昨年の経済成長率はマイナス7%。国家債務は国内総生産(GDP)の90%近くに達している。同社は「新型コロナウイルス流行の影響が、引き続き今年の南アの経済成長と財政収支の重しになる」との見方を示した。

テクニカル分析(ランド/円)

ボリバン2σ上限で揉みあう

 日足、ボリバン2σ上限あたりで揉みあう。5月20-21日の上昇ラインがサポート。2020年来の高値更新。5日線上向き。
 週足、ボリバン2σ上限。5月3日週-17日週の上昇ラインがサポート。
 月足、3か月連続陽線。今月もここまで陽線。21年2月-3月の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限は8.0で雲の下限。
 年足、18年-20年の下降ラインを上抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。今年は陽転。20年の下ヒゲも効いている。

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喜望峰

南アフリカ格付け現状

今月は3社が格付け見直しも現状維持

ムーディーズ Ba2 見通しネガティブ
フィッチ   BB-  見通しネガティブ
S&P     BB- 見通し安定的

情報提供元:FX湘南投資グループ
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