「米ドル/円、再び強気に転換」外為短観 第144回

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<第144回調査>2021年5月28日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

調査実施期間
2021年5月21日(金)13:00~2021年5月25日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は921件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください
問2:今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レートについてお答えください
問3:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください
問4:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください
問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください
問6:2021年のポンド/円“最高値”の予想レートをお答えください
問7:外貨の積立投資について、取引意向を伺います
問8:外貨の積立投資をする場合、毎月投資する金額はどれくらいでしょうか
今後の調査実施計画及び公表方針

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が41.4%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は24.6%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△16.8%ポイントと、前月(▼14.9%ポイント)から上昇して2カ月ぶりにプラスとなっ た。調査期間前後の米ドル/円相場は、手掛り材料を欠く中で108円台後半をメインに小幅な値動きが続いた。前月の弱気見通しに反して108円台で底堅い推移が続いた事から、個人投資家の見通しが反転したようだ。

問2:今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レートについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート」については、「±1円で推移」が40.4%と最も多く、以下「1円~3円の米ドル高・円安(34.9%)」、「1円~3円の円高・米ドル安(17.3%)」、「3円以上の米ドル高・円安(5.8%)」、「3円以上の円高・米ドル安(1.7%)」と続いた。ヒストグラムの形状は米ドル高・円安方向に傾いており、問1の結果と整合的と言える。ただ、「±1円で推移」が最多回答である点や「3円以上の米ドル高・円安」の割合が前回から低下している点から、上昇しても小幅に留まるとの見方が強いようだ。

問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が46.7%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は22.4%であった。この結果、「ユーロ/円予想DI」は△24.3%ポイントと、前月(▼5.4%ポイント)から上昇しプラス圏を回復した。調査期間前後のユーロ/円相場は、欧州中銀(ECB)の金融政策正常化への期待などから133.60円台までユーロが強含む展開。約3年3カ月ぶりの高値へと上値を伸ばす中、個人投資家の見通しも強気化したと見られる。

問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が38.9%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は22.0%であった。この結果豪ドル/円予想DI」は△16.9%ポイントと、前回(▼2.5%ポイント)から上昇し、2カ月ぶりプラス圏へと持ち直した。調査期間前後の豪ドル/円相場は、中国の規制強化による鉄鉱石価格の下落などが重しとなり84円台を割り込む場面もあったが、コロナ禍からの世界景気回復期待も根強く下値は限られた。そうした底堅さを踏まえ、個人投資家の豪ドル強気見通しも復活したようだ。

問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください

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「今後注目している通貨ペア」について尋ねたところ、「買い」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が37.8%の回答割合を集めて1 位となった。続く2 位には英ポンド/ 円(9.8%)、3 位ユーロ/ 円(9.6%)、4位豪ドル/円(9.3%)、5位ユーロ/米ドル(9.1%)と続いた。なお、米ドル/円は104カ月連続の1位となった。首位の米ドル/円の回答割合は前回から1.9%ポイント上昇した。一方、前回2位だったユーロ/米ドルは割合を1.8%ポイント落とし、5位へと後退した。なお、4月にカナダ中銀が資産買入れの縮小を決めた事で急伸したカナダドル/円は、前回の12位から9位に順位を上げたが、その回答割合は2.9%に留まった。
一方、「売り」で注目の通貨ペアでも、米ドル/円が28.3%の回答割合で首位をキープした。以下、2位ユーロ/円(11.8%)、3位ユーロ/米ドル(10.5%)、4位トルコリラ/円(9.4%)、5位英ポンド/円(7.8%)と続いた。米ドル/円の回答割合が前回から11.5%ポイント低下したのが目立っており、この点からも個人投資家のドル弱気見通しが後退した事がわかる。

問6:2021年を通して、ポンド/円“最高値”の予想レートをお答えください

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今回の特別質問として、「2021年を通して、ポンド/円“最高値”の予想レートをお答えください(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「161円~159円」との回答が22.9%と最も多かった。次いで「159円~157円(19.5%)」、「157円~155円(13.5%)」、「155円以下(12.6%)」、「163円以上(12.2%)」、「163円~161円(11.4%)と続いた。調査期間中の英ポンド/円相場は2018年以来の高値圏である153円~154円台で推移したが、さらに上値を伸ばすとの見方が大勢を占めている事がわかった。回答理由を自由記述形式で訊いたところ、「イギリスのコロナ対策が上手く行くから」、「コロナが収まり経済がどんどん活性化するから」、「コロナワクチンの効果で経済の回復と国内の利上げ期待からポンドが買われる」などとの声が多く挙がった。

問7:外貨の積立投資について、取引意向を伺います

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もうひとつの特別質問として、「外貨の積立投資について、取引意向を伺います。」と尋ねたところ、「もう少し内容を詳しく知りたい」が26.4%と最も多かった。次いで「興味はあるので検討したい (22.7%)」、「あまりやってみたいと思わない(22.3%)」、「まったく興味がない(18.2%)」、「ぜひやってみたい(10.4%)」の順になった。ほぼ6割の投資家がなんらかの興味や関心を示している事がわかった。なお、外為どっとコムでは5月9日にFXによる積立投資ができる『らくらく積立FX』をリリースした。詳細についてはhttps://www.gaitame.com/t/product/を参照されたい。

問8:外貨の積立投資をする場合、毎月投資する金額はどれくらいでしょうか

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さらに重ねて、「外貨の積立投資をする場合、毎月投資する金額はどれくらいでしょうか。」と尋ねたところ、「積立に興味はない」を除けば、「5000-10000円」が13.9%と最も多かった。続いて「1000-3000円」と「500-1000円」が13.5%で並び、以下「500円以下(9.7%)」、「3000-5000円(8.8%)」、「10000-3000.円(8.8%)」の順になった。比較的小額の積立が妥当との見方が多い様子が窺える。なお、「30000-50000 円」は1.3%、「50000-100000 円」は1.0%、「100000 円以上」は0.7%に留まった。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第144回目となりました。調査開始から12年が経過し、データの蓄積が進んできました。今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回公表する「外為白書」で紹介する予定です。

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