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人民元のワガママ、日本のプラザ合意以降の円急騰との違い

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総括

人民元のワガママ、日本のプラザ合意以降の円急騰との違い

予想レンジ 人民元/円 16.9-17.4  

(ポイント)
*元高容認論に異論が出て元は小反落
*中国のPPI上昇が元高容認論を引き出す
*対豪関係悪化もPPI上昇要因
*金融機関の外貨準備率を5%から7%に引き上げ
*イエレン財務長官と中国副首相が会談
*夫婦1組に子ども3人まで容認
*膨大な貿易黒字も元高容認の要因
*中国国債へ世界の資金が流入
*対円では10か月連続上昇だが、最強通貨でない
*貿易拡大、経済指標も好調
*米中外交関係は悪化も両国の貿易取引は急増
*4月PPIの伸びは大きいが、CPIは落ち着いている
*豪は一帯一路の契約を一部撤回 米英も一帯一路に対抗
*中国の米国債保有残高は1.1兆ドル
*外貨準備高は世界一
*21年は8.4%の成長見通し
*経済問題でも政治問題でも外交で妥協しない

(人民元高容認論が否定され小反落)
 中国人民銀行上海支店は、輸入物価上昇の悪影響を和らげるために人民元高を容認すべきだとの見解を示した。これで人民元は急騰したが、その後、人民銀行を含む規制当局は、外国為替市場の不正操作を厳しく取り締まると表明し、人民元の為替相場が輸出を押し上げたり1次産品の値上がりを相殺したりするための手段として利用されてはならないと指摘した。人民元は小反落している。そもそも膨大な貿易黒字を有する中国人民元が、半ば固定相場にあることで物価上昇のコントロールが難しいことにも今回の混乱の要因がある。
通貨で言えばまだ先進国ではない中国。

(資源価格急騰を抑制できない)
5月26日上海先物取引所が、「異常な取引を積極的に調査」し、不合理な価格変動を抑制すると表明したことを受け鉄筋先物は大幅下落、また世界の資源価格も一時大きく下落した。ただ現在は反騰している。中国は資源生産国でなく需要者なので価格をコントロールし難い。
元々中国の需要で資源価格が上昇していたのであった。また中国と豪の関係悪化や鉄鉱石でいえばブラジルの減産で中国の輸入もスムーズにいかず価格が高騰している。
 中国の自業自得的な価格上昇を人民元高に求めたことで冒頭の議論が起きている。

(金融機関の外貨準備率を5%から7%に引き上げ)
人民銀行は、現在5%としている金融機関の外貨準備率を6月15日から7%に引き上げると発表した。元の急激な上昇を抑制することが狙い。この措置は「金融機関の外貨流動性管理を強化する」ことが目的とした。中国の銀行が保有する外貨は約1兆ドル。
準備率の引き上げは、2007年に3%から引き上げられて以来となる。

(イエレン財務長官と中国副首相が会談)
イエレン米財務長官と中国の劉鶴副首相がビデオ会談を行った。「2国間の経済関係について非常に重要」との認識で一致した。
マクロ経済状況や2国間・多国間協力、共通の懸念などについて意見交換を行ったという。
米財務省は「イエレン長官はバイデン・ハリス政権による継続する力強い景気回復の支援策、および米国の利益に関係する分野での協力のほか、それと同時に懸念される問題に率直に取り組むことの重要性を協議した」との声明を発表した。

(夫婦1組に子ども3人まで容認 出生数減少受け政策転換) 
 夫婦が3人目の子どもを持つことを認めると発表した。これまで子どもは2人までとしてきたが、国勢調査で出生数の大幅減少が明らかになったことを受けて政策を転換した。

テクニカル分析(人民元/円)

10か月連続月足陽線達成後、小反落

日足、ボリバン3σ上限に到達して反落し2σ上限も下抜く。5月31日-6月2日の下降ラインが上値抵抗。5月24日-26日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。
 週足、ボリバン2σ上限に達して小反落。4月26日週-5月24日週の上昇ラインがサポート。今週は小反落でスタート。
 月足、10か月連続陽線。4月-5月の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限。雲中。
 年足、11年-20年の上昇ラインがサポート。18年-19年の下降ライン上抜く。 16年-18年の下降ラインも上抜く。

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チーファンラマ

北京で「デジタル人民元」試験実施へ 200元を20万人に配布

 北京市当局は6月2日、抽選で20万人に200元の電子通貨「デジタル人民元」を配布すると発表した。 申し込みは6日からで、当せん者は数日後に発表される。アプリをダウンロードして北京市周辺の指定された商店で使うことができる。中国は中央銀行デジタル通貨(CBDC)の研究で先行しており、これまでに深センや上海などの都市で試験運用を行っている。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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